工藤遥
小寺
ボルダリングに熱中する女子高生を主人公にした珈琲原作の人気コミックを映画化した青春ドラマ。クライミング部の小寺さんは、いつもボルダリングのことばかり考えている女の子。卓球部所属の同級生・近藤は、次第にそんな小寺さんに惹かれていくが……。出演は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の工藤遥、「悪の華」の伊藤健太郎。監督は「ホームレス中学生」の古厩智之。
※結末の記載を含むものもあります。
壁を見るとウズウズしてしまう小寺さん(工藤遥)は、クライミング部所属の女の子。いつも大好きなボルダリングのことばかり考えていた。隣で練習する卓球部の近藤(伊藤健太郎)は、なぜかそんな小寺さんから目が離せない。小寺さんと喋れることが嬉しくて、いつしか惹かれていく近藤。しかし、小寺さんを見つめているのは、近藤だけではなかった……。
監督
原作
脚本
主題曲/主題歌
音楽
エグゼクティブプロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
スーパーバイジング・プロデューサー
ライン・プロデューサー
撮影
照明
美術
音響
編集
衣装
ヘアメイク
ボルダリング監修
助監督
制作担当
[c]2020「のぼる小寺さん」製作委員会[c]珈琲/講談社 [c]キネマ旬報社
【賛否両論チェック】
賛:小寺さんのひたむきな姿を見ているだけで、一生懸命何かに取り組むことの素晴らしさを教えられるよう。そんな彼女に感化されて、少しずつ変わっていく主人公達の様子も、観ていて微笑ましい。
否:似たようなシーンが多く、展開もかなり淡々と進んでいくので、興味を惹かれないと退屈してしまいそう。
何かに一生懸命になることへの恥ずかしさや抵抗感から、どうしても斜に構えてしまいがちな思春期。そんな中にあって、誰に何を言われても、とにかくひたすら自分の夢を追って、目の前の壁を登り続ける小寺さんの姿は、純粋に一生懸命頑張ることのカッコよさを教えてくれるようです。
そして本作では、そんな小寺さんの周りで起こる、人間達の小さな成長の数々も印象的です。最初はぬるま湯に浸かっているだけだった近藤や、自分からは何も出来ずにいた四条、自分の夢を追えずにいたありかや、なんとなく学校生活から逃げていた梨乃等々。みんな小寺さんから直接何かを教えられた訳ではないのに、その熱中して頑張っている姿を目の当たりにしているだけで、それが少しずつ自らを成長させていくエネルギーへと変わっていく姿が、とっても微笑ましく映ります。特に近藤の変わりっぷりは、まさに圧巻ですね(笑)。
ただ展開そのものは、特に大きな事件が起きるわけでもなく、とにかく淡々と同じようなシーンが進んでいく感じなので、人によっては退屈してしまうかも知れません。それでも、主人公達の一生懸命な姿からいろんなことを教えられるような、そんなステキな青春映画ですので、是非チェックしてみて下さい。