WAVES/ウェイブス|MOVIE WALKER PRESS
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WAVES/ウェイブス

2020年7月10日公開,135分
PG12

アカデミー受賞作『ムーンライト』や、話題作『ミッドサマー』などを世に送り出した気鋭のスタジオA24が製作した青春ドラマ。フランク・オーシャンやケンドリック・ラマー、カニエ・ウェストといった豪華アーティストの楽曲が全編で使用されている。『イット・カムズ・アット・ナイト』のトレイ・エドワード・シュルツ監督が脚本も手掛け、同作でもタッグを組んだケルビン・ハリソン・Jrが主演を務める。

予告編・関連動画

WAVES/ウェイブス

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

フロリダに住む高校生のタイラーは、厳格な父との距離を感じながらも恋人や家庭に恵まれ不自由のない生活を送っていた。成績優秀でレスリング部のスター選手でもあった彼だが、肩の負傷を機に選手生命の危機を告げられてしまう。さらに追い討ちをかけるように、恋人の妊娠が発覚。人生の歯車が狂い始めたタイラーと彼の家族に、ある夜、運命を大きく変える悲劇が起きる。

作品データ

原題
WAVES
映倫区分
PG12
製作年
2019年
製作国
アメリカ
配給
ファントム・フィルム
上映時間
135分

[c]2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.6
  • seapoint

    3
    2020/7/19

    2つの話。

    前半はタイラーの人生。順風満帆。特に父親に期待され、彼女ともラブラブなはず―だった。一生を左右する前に怪我。追い打ちをかけるような彼女の妊娠。ぶっちゃけ当たりたくない当選だ。

    仲の良い家族なのに何も相談できない。追い込まれる彼の姿に家族の隠されていた本当の姿が見える。最悪の結果である。(これを見ると日本の刑罰は軽い)刑務所に入ってわかる本音では遅すぎる。

    何とか後半のエミリーの話だバランスを挽回。ルークと父親の関係に触発されて。家族だからって言わなくて分かるのは嘘である。一番近しい者へ感謝や謝罪こそ面と向かって言えない存在なのかも。しかしここぞという時にスキップして取り返しがつかないこともあることがここでわかる。
    伝えることで関係が潤滑になることを忘れてはいけないなぁ。車窓から、海辺から見上げるマイアミの空の空間映像は映像を強調しすぎる音楽よりずっと良い。

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  • コージィ

    3
    2020/7/15

    画像的な新しさはすごい!
    画角・面積と、色、音楽で主人公の精神状況を表していて、前半は段々画面が小さくなって&暗くなって。
    後半は段々広がって、明るくなっていく。

    プレイリスト・ムービーって宣伝は、全然嘘で詐欺に近い。
    無駄なセリフがないくらい、セリフを最小限に削っているのですが、心境を説明するのに歌の詞を利用してるので逆に言及しすぎてうるさいという。

    傍目では上手くいっている家庭の、崩壊と再生を描いていて、一見すると感動的に思える。
    だけど……
    前半と後半で主人公が変わるのですが、前半の主人公、兄タイラーと父親にはかなり苛つき、お前らまとめて人生台無しになればいいのに、としか思えない不愉快なキャラ設定とシナリオ。
    ことあるごとに、アルコールやドラッグありのパーティーやっていて、酔って車を運転する高校生なんて、日本じゃまったく縁がないので、共感する接点が見つけられず、どうにも「あーそうですか、へぇへぇ」と冷めてしまう自分を止められず。

    エンディング・キャストのリストを見ても、トップ(主役)が後半の主人公・妹エミリー。
    なので、前半のタイラーは完全に当て馬というか、エミリーの引き立て役。

    たぶん、タイラーや父親のような、少し前にアメリカに多かった、人の話を聞かずに「自分のために女を利用する男」「全ての判断基準は自分可愛さ」な独善的男像を否定したかったのだろうと。

    ただ、男性がフェミニズムやポリコレ視点を意識して、男性の嫌な部分を強調して作ったような計算的いやらしさも感じたんですよね。
    「アカデミー賞欲しい病」な臭い。

    映像体験としてはいいけれど、中身は好きじゃない。

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  • 5
    2020/7/15

    見る年代によって視点が変わりそうだけど、親の視点で見ると、とてつもなく怖い。

    期待を背負い、それに報いる優秀な息子。
    父親は、息子の為に最善と思う事をして来たのだろう。
    厳格に。
    その結果、相談出来る相手では無くなったし、息子の怪我を見過ごした。
    母は血の繋がりを超えて愛情深いし、妹とも良好な関係。
    そこここに愛が有り、それぞれが傷付いた。

    「今」じゃ無かったら、もっと上手く対処して乗り越えられたのかもしれないし、継母と言う事が、知らない内に影響していたのかもしれない。
    思春期の子供に教えておくべきことは多く、教える事は難しい。

    子どもが相談出来る相手じゃ無い事。追い詰められて居る事に気付けない事。・・本当に怖い。
    挫折した時こそ、家族や恋人の愛が必要だったのに。受け止められなかった。

    でもきっと、彼女の両親も同じで、娘に打ち明けられた時にしたであろう対応。
    恋人に対して怒り、別れろと言ったんだろうな‥
    娘の親としてその怒りは分かるんだけど、もし、自分たちを交えてでもちゃんと話し合うように言って居たら。
    子どもじゃないんだから。双方に責任が有るのだから、自分たちが付いているからちゃんと向き合おう・・と心を鬼にして話していたら。
    あんな結果にならなかったかも知れない。

    そりゃあ、外から見るから言える事だけど。
    自分が親としてそう言う立場に向き合った時どう出来るかなんて分からないけど。

    ヒリヒリと、痛い。
    前半が幸せで、自由で、輝いているからこそ。
    何かが違っていたなら、こうは成らなかったんじゃないか‥としか思えない。

    そして、後半は、前半の比じゃ無く美しい。

    凄い構成だ。

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