水と砂糖のように|MOVIE WALKER PRESS
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水と砂糖のように

2019年11月30日公開,90分
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ルキノ・ヴィスコンティ監督の「揺れる大地」などに携わりイタリア映画黄金時代を築いた一人、撮影監督カルロ・ディ・パルマを追ったドキュメンタリー。映画監督や関係者の証言や彼が撮影した映像を交え彼の功績を振り返ると共に、映画黄金時代の核心に迫る。数々の作品で組んだウディ・アレンはじめヴィム・ヴェンダース、ベルナルド・ベルトリッチ、ケン・ローチらが出演。ディ・パルマと人生を共にしたアドリアナ・キエサがプロデューサーを務める。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

光と色の達人カルロ・ディ・パルマ。15歳でルキノ・ヴィスコンティ監督の長編処女作「郵便配達は二度ベルを鳴らす」に参加したことからキャリアをスタートさせ、第二次世界大戦後の映画を革新したネオレアリズモと共に開花。モノクロからカラーに移り行く中、ミケランジェロ・アントニオーニと組み、色彩の革命ともいえる「欲望」「赤い砂漠」を生み出した。1983年にイタリアからアメリカに移住。ウディ・アレン監督と長きにわたり組み、「ハンナとその姉妹」などアレンが描くニューヨークの物語に洗練されたヨーロッパ的なものをもたらした。長いニューヨーク暮らしにも関わらずどこまでもローマっ子で、イタリア語で職人と芸術家を包摂する言葉アルティジャーノそのものだったディ・パルマ。2003年、映画史における功績が称えられヨーロッパ映画賞世界的貢献賞を受賞。ヨーロッパ映画賞撮影賞はカルロ・ディ・パルマ賞と命名された。本作では、ウディ・アレンをはじめ、ヴィム・ヴェンダース、ベルナルド・ベルトリッチ、ケン・ローチら多くの映画監督や関係者の証言、彼が撮影した作品の一部を交えながら、彼の突出した才能や魅力あふれる人間性を浮かび上がらせると共に、映画黄金時代の核心に迫る。

作品データ

製作年
2016年
製作国
イタリア
配給
オンリー・ハーツ
上映時間
90分

[c]2016 ACEK s.r.l [c]キネマ旬報社

映画レビュー

2.0
  • regency

    2
    2019/11/13

    イタリアの名撮影監督カルロ・ディ・パルマの軌跡を追ったドキュメンタリー。映画製作における通説「監督がいなくても撮影現場は成り立つが、撮影監督がいない現場はありえない」が示すように、画作りにおける撮影監督の役割が端的ながらも分かる内容となっている。
    モノクロならモノクロなりの、カラーならカラーなりの表現方法を模索していった彼の功績をたどるという構成なため、映画ファンというより、将来のフィルムメーカーへの指南書的な意味合いが強い。
    そのため、ディ・パルマの隠された真実を探るといった要素は皆無な、至って真面目な作り。
    公的なインタビューをあまり受けないウディ・アレンが、長年の仕事のパートナーだったディ・パルマについて雄弁に語っているのは、ちょっとした見どころかも。

    ただ、『水と砂糖のように』というタイトルは、あんまり本作のテーマとは合ってないのでは?と思わなくもないが。

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