菅田将暉
高橋漣
中島みゆきの同名曲に着想を得て「菊とギロチン」の瀬々敬久監督が、菅田将暉&小松菜奈W主演で映画化。平成元年生まれの高橋漣と園田葵が13歳で出逢い、別れ、そして平成の終わりに再びめぐり逢うまでの18年間を、平成史の変遷と共に映し出す壮大な愛の物語。共演は「ザ・ファブル」の山本美月、「前田建設ファンタジー営業部」の高杉真宙、「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」の榮倉奈々。
※結末の記載を含むものもあります。
平成元年に生まれ、北海道で育った高橋漣と園田葵は13歳の時に出会い、初めての恋を経験する。だがある日、葵が突然姿を消す。養父からの虐待に耐えかねて、町から逃げ出したのだ。事情を知った漣は、必死の思いで葵を探し出し、駆け落ちを決行。しかし幼いふたりの逃避行は行く当てもなく、すぐに警察に保護されてしまうのだった。その直後、葵は母親に連れられ、北海道を去ることに。それを知らずにいた漣は、葵を見送ることすらできないまま、別れを迎えた……。それから8年。地元のチーズ工房に勤務する21歳の漣は、友人の結婚式に訪れた東京で、葵との再会を果たす。北海道で生きていくことを決意した漣と、世界中を飛び回って自分を試したい葵。それぞれ別の人生を歩み始めたふたりは、過ぎた時間を取り戻すことはできない。そして10年後、平成最後の年となる2019年。運命は、もう一度だけ、漣と葵をめぐり逢わせようとしていた……。
高橋漣
園田葵
高木玲子
冴島亮太
後藤弓
村田節子
桐野昭三
矢野清
山田利子
富田幸太郎
桐野春子
園田真由美
竹原直樹
水島大介
桐野香
監督
原案、企画プロデュース
脚本
Inspired by/主題歌、モチーフ曲「糸」作詞・作曲
音楽
編集
製作
製作
撮影
美術
とにかく名優たち、子役から脇役までの素晴らしい演技に引き込まれた。
主人公の二人のそれぞれ人生が交差するストーリーなので、正直に言うとちょっと展開が早すぎて浅い印象は否めない。
けれども、それを補い説得力を持たせたのは圧倒的なリアルな存在感で主人公漣を演じた菅田将暉。
もともと多才でどんな役もこなすが、完全な受けの演技で実存感を出したのはさすがだとしか言いようがない。
そして小松菜奈、彼女は格段に上手い俳優とは言えないけど、今回は圧倒的な主役感とオーラ、そして体当たりの演技でこの映画を華やかに生き生きとしたものに押し上げていたと思う。
この二人が映画界のこれからを背負っていく人物であることは間違いないと再確認した。
その主役二人がいたからこそ、他の名優達の名演技がいきたし心にしみた。
誰が一番と言えないほどの実力派の方々ばかりで、それぞれ出番は少ないが演技派達の演技を堪能できることもこの映画の醍醐味だろう。
そして子役二人には純粋に泣かされた。俳優とは年齢や経験だけではないなと思うほどで、二人の今後が楽しみだ。
ストーリー展開に速さに古びた脳がついていけないとこもあって初見は星3.5位かなと思ったが、2度目は純粋に没頭できてもっと泣いた。この映画に一貫して流れる大きな愛に感動したし北海道の壮大さにも心が洗われた。
今はもう一回観たいとさえ思うほど良い映画だと思うので、ぜひ2度は観て欲しい。