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投稿レビュー(3件)ある船頭の話は星2つ

日本映画にありがちな手抜きで減点 (投稿日:2019年10月3日)

ディレクションという意味では実質的に、クリストファー・ドイル作品。視覚的には完璧・・に出来たはずが、主人公はじめ貧しい階層の人達の衣装の、不自然な清潔さが、視覚演出を台無しに。メイクも、顔はきっちり汚しているけど手足が不自然に綺麗。自然相手の素手素足の仕事であんな綺麗さはあり得ません。

衣装の手抜きを除けば、劇場映画ならではの横長画面の使い方の、模範のような作品。ただし全体的に、絵作りは絵画的。霧のある風景や水面の描写が美しさが際立つ一方で、特に晴れた日の場面(明暗のコントラストが強い)の凡庸さとのギャップは目立つ。絵作りの一貫性としては、「劔岳 点の記(2009)」での、まるで自然の記録自体が目的のような、ネイチャーフォト的な絵作りや、「蘇りし者(原題:The Revenant 2015)」での、ディジタルフォトならではの、圧倒的な高画質を前面に出した風景描写の方が際立っていた印象。

で、オダギリジョーの貢献が目立ったのはどこかと言うと、ロケ地の設定と脚本。

ロケ地には、本州の、人里と大自然(精霊の世界)との境界部分が選ばれていて、映像自体が、20世紀初頭の山間部の日本人と、自然との関わりを後世に伝えるアーカイブのようになっている。この選択は見事。

そして脚本では、異なる境遇、社会階層で暮らす数多くの人間を登場させながらもそれぞれの登場人物の身上についは、具体的に描き切らないことで、物語に、世界中の、どこの文化圏にもありそうな普遍性を与えている。このバランス感覚は良い意味で、邦画界の中では際立っているかも知れない。

ドラマとして、特別どうということはないけれど、オダギリジョーの、制作者としてのバランス感覚と、クリストファー・ドイルの映像美に星3つ。

出演者の演技は、芝居をし過ぎず、存在感を的確にコントロールしていたベテラン勢が素晴らしかっただけに、村上虹郎と、伊原剛志の、芝居のし過ぎ(それも凡庸)がいささか足を引っ張っていたのが残念。 »ガイドライン違反報告

投稿:元電気メーカー社員

評価:3
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淡々と描いてるところが良い (投稿日:2019年9月26日)

▼ネタばれ(クリックして読む)

舟の操作によって映る美しい川面の景色と、渡守、岸辺の住居、ちょっとこじつけめいてはいるが葬送の手伝い、皮革の処理などの暮らしが淡々と描かれている。社会性やメッセージ性を強調するのではなく、ただ淡々と。それは浄と不浄の関係を象徴するかのように。
橋の工事が時代の移り変わりを暗示しているが、それ以外の時間の変化は季節の変化でしかなく、同じ事の繰り返しなのだろう。でも川舟を操る人の暮らしや起源と歴史を考えさせられる良い作品に仕上がっている。海外の映画祭とかで評価されそう。カンヌの「ある視点」とか。 »ガイドライン違反報告

投稿:Movie Walkerユーザー

評価:4
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景色と音に圧巻 (投稿日:2019年9月15日)

初日舞台挨拶にて鑑賞。音にこだわりを持ったという監督のおっしゃるとおり自然が奏でる音が素晴らしく観るものに伝わり映像をさらに美しくしていて、その物語の景色はまるで日本絵画のように力強くも繊細な映像美でした。また出演されているちょっとしたキャストが豪華すぎです★ストーリーは・・・、私には抽象的過ぎて正直分からなかったのと、展開が平坦で長く感じました。 »ガイドライン違反報告

投稿:6inc

評価:2
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