大沢たかお
桐生浩介
『22年目の告白―私が殺人犯です―』を大ヒットさせた入江悠監督が、AIを題材に完全オリジナルの脚本で描く近未来サスペンス。驚異的なAIを生み出した天才科学者にして、AIを暴走させたテロ容疑をかけられる主人公を大沢たかおが演じ、賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、松嶋菜々子、高嶋政宏、三浦友和ら豪華キャストが脇を固める。
※結末の記載を含むものもあります。
国家として崩壊寸前に追い込まれた2030年の日本。天才科学者の桐生が開発した医療AI「のぞみ」は、全国民の個人情報や健康を管理し、生活に欠かせないライフラインとなっていた。そんなAIがある日突然、暴走を開始。生きる価値のない人間を合理的に選別し、殺戮を始める。警察庁の天才捜査官・桜庭は、AIを暴走させたのは開発者である桐生と断定。身に覚えのない容疑をかけられた桐生は逃亡を図り、事態の収拾に奔走する。
桐生浩介
西村悟
奥瀬久未
桜庭誠
望月剣
林原舞花
飯田眞子
田中英子
桐生望
合田京一
桐生心
監督、脚本
企画・プロデューサー
製作
製作
製作
製作
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製作
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製作
製作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
ライン・プロデューサー
撮影
照明
録音
美術
装飾
スタイリスト
ヘアメイク
編集
音楽
主題歌
スーパーヴァイジングサウンドエディター
VFXスーパーバイザー
監督補
助監督
制作担当
AI監修
AI監修
AI監修
犯第心理学監修
警察監修
[c]2020「AI 崩壊」製作委員会 [c]キネマ旬報社
【賛否両論チェック】
賛:AIの暴走と主人公の逃走劇を通して、「AI」や「人間」の持つ存在意義を問いかけられるよう。事件の衝撃的な真相にも、日本社会が抱える問題点を、ひしと痛感させられる。
否:そもそもの設定や上手くいきすぎる展開等、どうしてもご都合主義な感は否めない。常に後手後手に回る警察の捜査も、どこか稚拙に感じてしまう。
個人情報を完全に掌握したAIが命の選別を始め、その暴走の容疑をかけられた開発者・桐生浩介の緊迫の逃走劇を通じて、「AIの存在意義」や「人間としての在るべき姿」といった普遍的な問いを突きつけてくるのが印象的です。
「生活の中に入り込んだAIが本当の暴走を始めたら、人間はあっという間に殺される。」
という浩介の言葉が、決してフィクションでは片づけきれない怖さを醸し出しているようです。物語の本筋とは逸れますが、個人的には赤ちゃん用の歩行器が、
「遺伝的疾患があります。早期絶命を推奨します。」
というアナウンスと共に階段から落ちてしまうシーンが、観ていてドキッとさせられました。
そして何より考えさせられるのが、真犯人の犯行動機です。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくは実際にご覧になっていただきたいのですが、人間を守るはずのAIを殺戮へと突き進ませた本当の理由に、これまた観ていてゾクッとするような、何ともいえない複雑な感情がこみ上げてきます。
ただストーリー上仕方ないと分かってはいても、迫りくる捜査網を毎回ギリギリのところでかいくぐる浩介や、逆に精鋭部隊のはずなのに毎回毎回出し抜かれてしまう警察等、ややツッコみどころが多すぎる感も否めません。
とはいうものの、物語そのものは実際に起こりうる近未来のサスペンスですので、その衝撃の行方を是非その目でお確かめ下さい。
びっくりするほど早い時間帯で犯人が分かってしまう。のでハラハラ感は少なかったです。
三浦&アリスの「ふぁ。」っとした感じが良かった。
好きな役者がいる、もしくはハラハラしすぎは苦手な方にお勧め。
私はもっとドキドキほしかった。