ベロニカとの記憶|MOVIE WALKER PRESS
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ベロニカとの記憶

2018年1月20日公開,108分
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英国ブッカー賞受賞小説『終わりの感覚』を「めぐり逢わせのお弁当」のリテーシュ・バトラが監督したミステリードラマ。引退生活を送るトニーの元に、弁護士から一通の手紙が届く。それによると、40年前の初恋の人の母親がトニーに日記を遺しているという。出演は、「ミス・シェパードをお手本に」のジム・ブロードベント、「さざなみ」のシャーロット・ランプリング、「つぐない」のハリエット・ウォルター、ドラマ『セルフレス 覚醒した記憶』のミシェル・ドッカリー。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

引退生活を送るトニー(ジム・ブロードベント)の元に、見知らぬ弁護士から一通の手紙が届く。それによると、ある女性がトニーに日記を遺したという。その女性とは40年前の初恋の人ベロニカ(シャーロット・ランプリング)の母親で、遺品の日記はトニーの学生時代の親友のものだった。ベロニカと再会したトニーは、若くして自殺した親友、初恋の秘密など、長い間忘れていた青春時代の記憶が揺らぎ始める。過去の謎が明らかになったとき、トニーは人生の真実を知るのだった……。

作品データ

原題
THE SENSE OF AN ENDING
製作年
2015年
製作国
イギリス
配給
ロングライド
上映時間
108分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.5
  • Iwata Hiroyasu

    4
    2018/3/9

    素敵な文学作品を見学した「ベロニカとの記憶」。余韻が素晴らしく、しみじみと人生をかみしめる時間を楽しめた。若き日の情熱と清算。誰しもが心にしまっている大切な感情を、人間性豊かに映画にしたためている。シャーロット・ランプリングの演技が文学性を深めている・・秀作。

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  • seapoint

    4
    2018/1/30

    S.ランプリングが主役と思いきやJ.ブロードベントことトニーの目線が語られる話。オスカー俳優だがやや地味。(失礼)しかし雑踏の中にいかにもいそうな存在感。何気ない演技、これができる俳優はそう多くない。大概華やかさとか出てしまう。

    勘違いというかラストのトニーの語る内容。人は自己愛あっての自分なのだろうか。勝手に話を脚色する。真実は体験した者のみぞ知る。そこに学生時代のヘンリー8世的なエイドリアンの意見そのものに繋がるとは。

    後々考えればベロニカの母親の素振りも合点が行くこともトニーのベロニカとの浮足と絶望で長い月日を経過した結末しか知る由がない。
    時間は巻き戻せず、トニーが残された友の日記の末を知る瞬間、心音が爆裂するごとく連打している様。どんな人でも大いに自己都合良く考えてしまうが、まさかこんなことに…

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  • 梨剥く侍

    2
    2018/1/29

    ラストに謎解きらしきものはあるものの、基本はこぢんまりした私小説的な物語だ。主人公は孤独で静謐な日常に過去からの一石を投じられて、尋常じゃないほどうろたえる。
    原作のタイトル「終わりの感覚」というのもわかりにくいが、映画の邦題は逆に直截的すぎて味わいに欠ける。そもそもそういう話でもないような気がするし。
    原節子やグレタ・ガルボのように若い姿だけ残して世間から消えるのと、シャーロット・ランプリングのように老齢になってもスクリーンに出続けるのと…。どちらがいいというのではなく、どちらにも女優としての執念を感じる。

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