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投稿レビュー(11件)デトロイトは星4つ

「デトロイト」に投稿されたレビューを
ユーザーが投稿した5段階評価を基準に、「良い」(星3つ以上)と「残念」(星2つ以下)に分けて表示しています。

地獄の40分。 (投稿日:5月12日)

映画は観るものだが最近は体感させるものが多くなっている。
この監督は常にそのリアル効果を発揮するが今回は特に怖い。
観客も40分にわたって拷問されたような戦慄の地獄を味わう。
素直に従わないと撃ち殺される、今夜を生き抜けという台詞
が圧し掛かってくる恐怖と、日本人からすればまさか警察が
(もうこの言葉も通用しなくなったけど)という楽観的な構え
が打ち砕かれる。警官を演じたポールターが格段に恐ろしく
臨場感に貢献。事件の顛末といいまるで生きた心地がしない。»ガイドライン違反報告

投稿:ひゃん

評価:4
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願わくは (投稿日:2月11日)

1960年代、荒れてるね。
皆があら捜ししてトゲトゲしている。ネチネチ言及する警察。銃に権力に卑屈になる黒人。ああいった事件は1つや2つではなかろう。挑発にのった黒人も暴力で押さえつける白人警察も双方どうなんでしょう。ディスミュークスの終始困惑の表情がその時代の構想に巻き込まれる人々の本音である。

残念なのは裁判が終わってからボロボロと警官らの処遇が決まること。被害者にとっては公に、あの場所でジャッジしてもらいたかっただろう。今なきっとその一員として輝かしい人生を送っていただろう、ラリーの一本木な性格、その歌声に悲哀と願いが込められてる気がしてならない。
警官たちの焦燥にそのゲームに知らずに怯える黒人たちをにフォーカスしているゆえ、主人公のディスミュークスに対する反応がやや鈍ってしまうのが残念。
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投稿:seapoint

評価:3
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アメリカ社会の融和を図る映画 (投稿日:2月10日)

1967年のデトロイト黒人暴動を描いた映画である。アメリカでは今世紀に入ってからも2012年にフロリダ州、2014年にはミズーリ州で黒人暴動が発生しているが。今何故この50年前の事件が映画化されるのだろう。

日本人には黒人暴動の深い根っこがなかなか理解できず、事件が起これば人種差別だのというステレオタイプな見解にしがみついて納得する。この映画はそうした「偏見」を排して、事件の経緯を客観的に追跡しようと試みていると思われる。

43人が死亡したといわれる暴動の全容が解明されているわけではない。暴動の極く一部、3人の黒人が虐殺されたアルジェ・モーテル事件が映画の中心に据えられる。

実にばかばかしい事件の発生である。退役ベトナム軍人を祝うパーティー会場のバーが不法営業だという理由で警官隊に踏み込まれる。それに抗議する黒人が、商店を襲って略奪したり火炎瓶を投げるなどの暴動を引き起こす。黒人の積もり積もった鬱積が爆発したと、ナレーターは言うが、容易に暴徒化する黒人心情を日本人観客に共感させるのは難しい場面だ。

暴動を避けてアルジェ・モーテルに避難していた一人の黒人の若者がふざけ半分に、競技用のスタータピストル(もちろ空砲)を窓から「発砲」したのがことの原因だ。なぜ彼がそんな玩具を持っていたのか。なぜ最後までそれが見つからなかったかは描かれないが、緊迫した状況のなかで若者は頭が悪すぎる、音に驚き、「すわ狙撃者がいる」と警官や州兵がホテルに突進するのは当然だろう。

警官や州兵を従えて現場に踏み込んできた刑事のフィリップ・クラウスは「スヌーピー」のチャーリ・ブラウンをそのまま大人にしたような典型的ヤンキーだ。捕えた若者の中に「犯人」がいるとしつこく責める。やり方はともかく、決めてかからねば犯人は自白しないと考えるのも警官の任務だろうと思う。

クラウスはその前にも逃げる黒人を背後から撃つ「レイシスト」であると明かされているが、そう規定することで、映画は、異常な警官と馬鹿な黒人若者の抗争に落とし込めようとしていることは確かだ。彼を第一級殺人だと起訴する警察は、ともかくも法を守る番人として機能したことが強調される。

ただそんな単純な構図を越えて、一人一人の人間の危機的状況における「尊厳」と言ったようなものを垣間見せるのがこの映画の素晴らしいところである。

警官の中にも、捜査が人権を蹂躙していると考える警官がおり、人権問題に踏み込むのはよそうと捜査に立ち入るのを拒む指揮官に反して、黒人をひそかに逃がしてやる州兵がおり、黒人殺害は正当防衛だったと口裏を合わせるようにと命ずるクラウスに「嘘はつけない」と答える警官もいる。

特に二人のティーンエイジャーの娘たちが素晴らしい。「売春婦」と黒人同様に蔑まれながら、それ故に黒人たちと共感して白人警官を訴追する姿に心を奪われた。

裁判は、その時もその後も続く、白人陪審感と白人判事たちの共謀による無罪判決はそれ自体陳腐なものだった。予断をもつ者に一人一人の証言の深さが理解できるわけがない。

50年たった現在において映画は、暴動では白人にも黒人にも良いところ悪いところがあったと総括することで、社会の融和を図りたいと意図したものと読んだ

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投稿:すすむA

評価:4
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実話の迫力 (投稿日:2月6日)

白人警官の黒人への尋問シーンの恐ろしさは、どんなホラーサスペンスにも勝る。主役級のディスミュークスの役割が、今ひとつ不明瞭なのと思わせぶりな表情のアップが多発する以外は、難しい群像劇をとても上手く編集構成していて、過不足ない名人芸の仕上がりになっている。»ガイドライン違反報告

投稿:Victor

評価:5
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目を逸らしてはいけないリアル。まさに鬼気迫る群像劇。 (投稿日:2月3日)

【賛否両論チェック】
賛:事件をリアルに追っていく様子が、まるで追体験しているようで、“差別”というものの現実をハッキリと突きつけられるよう。
否:事件の顛末を淡々と追う形で進んでいくので、関心が持てないと退屈してしまいそう。リアルであるが故に、観ていて痛々しいシーンも多い。

 大規模な暴動の最中で、実際に起きた事件を淡々と描いていく作品なので、その分事件を追体験しているような恐怖感があります。建前上は平等が認められていても、人間の価値観からはなかなか無くならない“差別”という存在の根強さが、浮き彫りになる気がします。
 窓から外を見ようとした少女が、狙撃手と間違われて銃撃されてしまうシーンや、自白をさせるために、別室で仲間を銃殺したように見せかけるシーン等、リアルさゆえに胸が痛むような場面が次々と描かれていくのも、観ていて辛いものがありますね。
 ハッキリと好き嫌いが分かれそうな作品だと思いますが、目を背けてはいけない現実を、是非この機会にご覧になってみて下さい。»ガイドライン違反報告

投稿:門倉カド

評価:3
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こういうことがありまして、酷いですよねー、というお話。 (投稿日:2月3日)

感想は、この↑表題に尽きるわけですが……。

記憶に新しいロサンゼルス暴動にしても、
最近のアメリカで相次ぐ暴動にしても、そして、
この映画の1967年のデトロイト暴動にしても、
まったく同じ構図です。

実際にあった事件をもとに再構成しましたという
ドラマなのですが、斬新でユニークな視点なり
切り口なりが一つでもあれば、観に行って良かったと
思えるのでしょうけど、それが一つもなし。

よくある典型的な白人警官によるアフロ系への
人種差別事件。
そして白人だけの陪審が警官無罪の評決を下すという、
アメリカ人にとっては、耳タコならぬ目にタコ状態の
お話だと思います。

被害に遭われた人たちは、かわいそうなのですが、
だから何。って感じでした。

一つだけ評価できる点を上げるとすると、
このような歴史の積み重ねを経て、人種差別を
取り除くための努力が1960年代に行われたこと。

そのお蔭で、私たち現代を生きる日本人が、
アメリカに旅行に行っても、もう激烈で明白な差別に
悩まされること少なくなったこと。
これは、差別され反発してきたアフリカ系アメリカ人たちの
努力のお蔭であるわけです。

その点だけは、心に留めておいても良いと再確認できた
という点ぐらいでしょうか。

しかし、その努力は、先人が行ってきたものであり、
この映画のお蔭では、ありません。

この手の映画に悪い評価を付けると、あらぬレッテルを
貼られ兼ねないのですが、どう考えても大甘で
星3点が限度かな、という感じでした。»ガイドライン違反報告

投稿:お水汲み当番

評価:3
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公権力暴走の恐怖 (投稿日:1月28日)

1967年のアメリカ・デトロイトの暴動事件を題材にした、クライム(犯罪)ムービー。

てっきり、暴動そのものの推移を追う話だと思って行ったら、違いました。
暴動のさなかに起きた、3人の白人警察官による、黒人への暴行殺人、人権侵害の違法取り調べが題材。

作品では、裁判での証言を元にシーンを再現。
人種差別主義者の恐ろしさ、及び、権力を持った側の暴走、並びに司法を含めた警察の組織ぐるみの隠蔽のおぞましさが如実に表現されていました。

実に怖い。
そういう意味では、すごいリアリティある、素晴らしい作品で、おすすめしたい面白さ。
(リアル、と言わないのは、完全な実話かどうかは私にはわからないから。実際の裁判記録を読んだわけではないので)

これ、トランプが大統領になったから作られたんだな、と思う一本でもありました。 »ガイドライン違反報告

投稿:コージィ

評価:5
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事実であり現実であり・・・ (投稿日:1月28日)

痛い、痛い・・・心が痛い。
目を背けたくなるような出来事で
目を背けてはいけない出来事。
今なお続く黒人差別の歴史のほんの一部かもしれないけど
あまりにも衝撃すぎて、言葉にも出来ません。
この事件の真実については、不確かな部分もあるので
全てがこの映画のとおりとは言えないかもしれないけど
黒人が3人殺されたという事実に
黒人差別がまかり通っていた現実に違いはありません。
ジョン・ボイエガはSWとは違った内に込めた
いい演技を見せてくれました。

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投稿:tom

評価:4
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1人が他の人に読んでほしいレビューだと思いました。

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忖度しないキャスリン・ビグロー! (投稿日:1月27日)

▼ネタばれ(クリックして読む)

黒人に対する差別にも問題はありますが、現実はもっと根深いという
恐怖を感じました。
社会的地位を利用し、人の命を奪うという現実は確かにあると思います。

行政(警察)、司法、立法に見捨てられ、殺されるという恐怖です。
組織は、決して非を認めず、自己正当化し、暴走するという恐怖です。
この恐怖を受けるのには相応の覚悟が要ります。
この恐怖を受け止められず、混乱し、嘘を言えば、恐怖は現実になります。
米国、デトロイトだけの問題ではなく、日本でも起こるということです。

日本の警察官も誤認逮捕しますし、裁判官も冤罪判決を下します。
誤認逮捕した警察官は、決して裁かれることはなく、真相は闇の中です。
冤罪判決を下した裁判官は、決して裁かれることはなく、真相は闇の中です。
冤罪の被害者には、国税の中から国家賠償が支払われるだけです。
立法は、この現実に対応することはなく、略式起訴という抜け穴を作り、
真相を闇に葬っています。

1992年9月28日、検察は、金丸信を政治資金規正法違反で略式起訴し、
罰金20万円を命じました。
検察は、国民から凄まじい批判を受け、検察庁の表札にはペンキが
かけられました。
1993年3月6日、金丸信の妻が死亡した際に受け取った遺産に着目、
日本債券信用銀行の一部が申告されていないという事実を突き止め、
金丸信の自宅へ家宅捜索を行ったところ、数十億の不正蓄財が発覚し、
捜索の中、時価1千万円相当の金塊が発見されました。
検察は、一事不再理の原則から金丸信を起訴することはできず、
真相を闇に葬りました。

民間企業でも同じで、過労死よる自殺があります。
1991年8月27日、電通に入社して2年目の大嶋一郎さん(享年24歳)が
長時間残業のため、自殺しました。
2015年12月25日、電通に入社して1年目の高橋まつりさん(享年24歳)が
長時間残業のため、自殺しました。

大嶋一郎さんの遺族は、電通に損害賠償請求を起こし、電通が遺族に
1億6800万円の賠償金を支払うことで結審しました。

検察は、高橋まつりさんが死んでも、会社を略式起訴し、50万円の
罰金命令しただけです。
検察は、高橋まつりさんに過重労働をしいた上司を起訴していません。
結審までは待とう。
検察の賢明なる判断を期待する。

メディアが電通にどんな忖度しているのかわかりませんが、不倫は大きく
報道しても、このような事実も大きく報道することはないでしょう。
このような事実は、50年どころか、もう忘れ去られていることでしょう。

もし、高橋まつりさんやご両親が電通がこのようなブラック企業であると
知っていたのなら自殺を防げた可能性は高いと思います。
だから、メディアの果たすべき責任は重いと感じています。

電通が、優良なエンタテインメント・コンテンツを提供するために、
コンテンツ・ホルダーとの良好な関係構築、 映画製作委員会への参画、
制作会社やプロダクションとの連携、イベント展開、オリジナルキャラクター
の開発などを積極的に進めるというのなら、大嶋一郎さんや高橋まつりさんの
過労死に関する映画を制作し、公開してほしいです。

日本では「デトロイト」のような映画が作成され、世界公開されることはないでしょう。
だから、日本映画はつまらないし、見る気もしません。

トランプ政権下でも、忖度することなく、差別意識を乗り越えて
「デトロイト」のような映画を世界公開する米国の凄みを感じました。

ラストは、「人間だけが神を持つ」とうい感じで、助かりました。

映画の社会的な背景を知りたいという人にはパンフレットの購入をお勧めします。
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投稿:ノリック007

評価:5
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歌ってラリー (投稿日:1月26日)

▼ネタばれ(クリックして読む)

ラリー役のAlgee Smithが凄く良い。歌えなくなった歌手。
Algee Smithは俳優だけど、シンガーソングライターでもあるらしく、良い声…。
酷い目に遭い、大切な物を失い、あれほど夢見た歌手としてのステージに立てなくなった。
ずっと、歌ってラリーと思いながら観ていて、彼が聖歌を歌ったシーンは号泣でした。

大好きな友人が黒人な私には酷く辛い“デトロイト暴動”。
彼らが危険にさらされるのは嫌だし、あんな思いをさせたくない。

それにしても、この物語も真実とは言えない。
当事者たちの証言を元に作られた物語で、そこには必ず先入観や誇大や思い込みや湾曲が生まれるから。
酷い惨事が起きたのは、黒人がその犠牲になったのは事実だけれど。
いつか、タイムマシンと言う物が実現したら、こういう史実の確認だけでもして貰えない物かと思うわ。
Anthony Mackieも出ていたよ。

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