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投稿レビュー(19件)スリー・ビルボードは星4つ

「スリー・ビルボード」に投稿されたレビューを
ユーザーが投稿した5段階評価を基準に、「良い」(星3つ以上)と「残念」(星2つ以下)に分けて表示しています。

意表を突く傑作。 (投稿日:2018年6月15日)

私なら作品賞と脚本賞に今作を選ぶだろうと思った。何しろ
インパクトといい物語の落としどころまで完璧に意表を突く。
こんな映画観たことないけど一生残りそうだと思わせてくる。
今作で「恥じ入る」ことの意味を体感した。あの看板のせい
で批判の目にさらされた所長だが死後の手紙で母親を褒める、
広告屋を傷めつけた警官がリンチに遭い入院したベッドでは
その広告屋からジュースを差し出される、放火を庇った男を
見下していた心を母親が食事の席で突かれる、など攻撃では
ない形で相手に投げ返すボールのように、心を砕く優しさの
描き方が秀逸で、酷い暴力のあとにこんな柔和なやりとりの
連続で揺さぶってくる内容なのだ。そしてまさかの締め括り、
これも予想外。絶対そうだろうと思う結果すら外れてしまう。
重く苦しいのにどこか笑いと希望に溢れている点も不思議だ。»ガイドライン違反報告

投稿:ひゃん

評価:5
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一緒に心の旅をした (投稿日:2018年3月19日)

すごくすごく面白かった。予告がちょっとしんどそうな内容だったので見ない気持ちになってたけど、オススメされたので勇気をだして大正解。オススメしてくれたみんなありがとう!

見ながら色んな事を考えました。登場人物達と一緒に精神的な旅をした気分。»ガイドライン違反報告

投稿:TAKE

評価:4
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田舎町で燃え上がる (投稿日:2018年3月10日)

これは単純な正義の物語ではない。
ヒロインももはや常識のリミットを超え暴走しているし、ダメ警官も尋常な行動は一切しない。
ひたすら予想のつかない暗い憎悪の情念が、しかも乾いたトーンでつずられる。
名作とは言えないが、奇妙に記憶に残る、苦い一作。»ガイドライン違反報告

投稿:afternoonteabreak

評価:4
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深い物語です。 (投稿日:2018年3月10日)

見る人によって好みが分かれるかもしれませんが、人間ドラマの好きな自分としては星4つ半。
単純に、娘を殺されたお母さんの話というだけではなく、この街に生きる人たちの物語なんだとも感じました。

母役のF・マクドーマンドはもちろん、脇役陣もなかなかの存在感です。»ガイドライン違反報告

投稿:

評価:4
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チェス盤の四方向から4人が勝負すると、どうなる? こうなる。 (投稿日:2018年2月18日)

「戦いに関してはアマチュア」だが「怒りに関してはプロ中のプロ」である主人公が、惨殺された娘のために、戦いを挑み始めるお話です。

ただ、そもそも敵は誰で、どこに潜んでいるのか、皆目わからない。

とりあえず目の前の敵とおぼしき相手に片端から戦いを挑み始めるので、周囲のほとんど全員が彼女の敵になり、それぞれが思いがけない動きを見せ、なんだかチェスか将棋なのに4人で盤を囲んで四方八方から順番無関係に手が伸びて駒が意表を突いて動きまわる……みたいな、ストーリーの意外性を楽しむ映画なのかなと思いました。

くだくだしい説明を一切省略して、メインテーマに、いきなり観客を引きずり込む手腕はなかなかのもの。

絶対的権力を握るものが、批判されない立場にあると、どうなるか?
その絶望的な閉塞した気持ちは理解できるのですが、心を動かされるためには、ちょっとストーリーの作り込みが浅いかなと感じたのも事実です。

一例ですが、結末部分で、テーマの一番大切な部分を描かずに(描けずに)エンドロールに逃げ込んでしまったシナリオの腕。
かなり落胆しました。»ガイドライン違反報告

投稿:お水汲み当番

評価:3
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娘を想う母親のパワーが炸裂! (投稿日:2018年2月17日)

「スリー・ビルボード」見学。米国の四千人の田舎町、レイプ殺人事件を解決すべく大型看板で警察署長を訴えた被害者の母。事件解決に動こうとしない権力者とその部下。やがて社会が動き始める・・。娘を想う母親のパワーが徐々に広がっていく、感動の秀作。»ガイドライン違反報告

投稿:Iwata Hiroyasu

評価:4
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モヤモヤが残ります (投稿日:2018年2月12日)

なんかモヤモヤが残ります。
何ひとつ解決しない。
3つの広告を出すことによって、街の人たちの心に変化が生じて、警察が入念な捜査を行ない、地道な活動の末に犯人が見つかる、などという展開では無かったです。
問題が色々と表面化してきて、でも実はそれらは日常でも起こっていたことでした。
人種差別、警察の暴力、家庭崩壊、レイプ、未解決事件・・・
ただ少しだけ、本当に少しだけ、主人公の周りの人の心情に変化が生じますが、それでも他の人の心を傷付けます。特に小男の人の。
元警官の母親が良い味を出していました。すごく嫌な役なんですけどね。全てを象徴してたかな。
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投稿:おさおさ

評価:4
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女闘士 (投稿日:2018年2月11日)

広告に必要な要素は?
場所?予算?有名人?それは日本の広告条件だな。
だから印象に残らない。

要は広告で誰に、何を訴えたい、伝えたい、そういった文言、あるいは一発でそれが伝わるビジュアル!タレントはそれに付随するもの。

大きさも看板枚数も標準並みとはいえ、うらびれた土地、一般人の依頼。赤い背景に黒文字、そしてあの文字が何より決め手。広告って残忍なイメージを抱かせないものだが、あれは誰だって関心持たせる。
ミルドレッドの狙い通り。
彼女の寡黙な熱意。愛情と懺悔が溢れる。どんな嫌がらせにあっても脇目も振らず真っすぐその行方と展開を待つ姿勢。F.マクドーマンドの演技に目を見張る。
ディクソンの態度の一変!人から言われる一言、その温度が高ければ、人に響くのだな。お手柄、署長!

署長役にW.ハレルソン。声というか目元が良い意味で優しいから威厳はない。それが彼や彼女に伝わったのかも。
F.マクドーマンドにオスカー、一票!»ガイドライン違反報告

投稿:seapoint

評価:4
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「理想の国アメリカ」 (投稿日:2018年2月6日)

体調不良で1か月ぶりの映画館。次から次へと展開し、画面から目が離せないまま最後までしっかり目を開けていられた。
ラストは「そう来たか」。

幼いころ刷り込まれた「理想の国アメリカ」の現実に近いのかなと思う。
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投稿:パライバ

評価:5
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よくもまあこんなおもしろい映画を作れるなあと感服します (投稿日:2018年2月3日)

おもしろい。上手い。マーティン マクドナー?知らなかった。覚えておかなくては。

まず雑感的な印象を挙げると『マンチェスター・バイザシー』のミズーリ版という感じ。ハーモニーコリンの『ミスターロンリー』も思い出す。映画の輪郭、波長がよく似てる。イーストウッドの『グラントリノ』、コーエンの『ノーカントリー』などとも地続きという感触がする。明け方の鹿は『スタンドバイミー』か。

はじめ コレはいつの時代の設定?と疑問に思うが、1人スマホを使っているのを見て、あ 現代かと認識した。一時代前から時が止まったままのようさびれた町。ミルドレッドのあの土産物屋で一体いかほどの収入が得られようか。テレビだってブラウン管のがあったように思う。娘の部屋のポスターは、かのニルヴァーナ。90年代のアイコンとして有名な『ネヴァーマインド 』ではなく、『インユーテロ』のポスターにしたのは、レイプミーという曲が入っているからだろうか。

メインの登場人物は皆 クセが強い。イビツな、曲者、つまはじき者。粗暴。問題児。周りにいたら、誰もが眉をひそめ近寄りたがらない。目を合わさないように視線を逸らすだろう。そうなのだ、見放された人たち、見放された町、この映画を見る観客の視線は、そのままそれを見つめるように設定される。

主人公ミルドレッドの娘は、レイプされ「ながら」殺された。犯人を血眼で探す母は、時に、というかほぼほぼ常に、むちゃな暴走をする。そのやり方は褒められたものではないが、怒りの根底に常に愛娘への強い想いがある。
煮えたぎる怒りには後悔から来る自分への怒りもあるから、一筋縄ではいかない。町の神父さんとのやりとりは衝撃的な名シーンだ。ミルドレッドの、目を背けることを許さないキビシイ目、真っ直ぐな眼差しが、吐いた言葉の字面以上のものをたたえているから、単なる暴言ではなく、神父も反論できない。

ミルドレッドと並ぶ大事な主役がディクソンである。およそ警察官とは思えない粗野な品行。職務怠慢、傲岸不遜、黒人を差別し、すぐにキレて暴力をふるう。とんでもなく嫌な奴が憎めなくなるのは、根は悪人ではなく、お馬鹿で子供じみているから。大きな坊やが時に可愛くさえ思えてしまう。また事情が分かってくると不憫な親心まで芽生えてくる。終盤にはなんと、、、。この辺の気持ち、視点の変化を観客に対して、見事に変転させる、この映画の手腕がホント素晴らしい!あのパンチのきいたお母ちゃんの存在も大きい。セレクトが絶妙。

この映画を、現代アメリカの闇だとか、格差社会や差別主義的風潮への批判だとか、時節柄で言うと反トランプの含意がある、などともっともらしい言葉でまとめようとすると、それこそミルドレッドにシバかれるんじゃなかろうか。たぶんミルドレッドやディクソンのような人たちこそトランプ大統領を誕生させた背景なのだ。
理想主義的な、聴こえの良い言葉を、大所高所から語るだけなのは、無責任でズルい。ニュースキャスターのビッチ(←ミルドレッド曰く)は、見放された人たちからすると、スマートな花形の職業で、寂れた田舎とは無縁の生活をしてるだろう。それでいて、さも哀れな被害者側に寄り添う素振りを見せたかと思うと、あくる日には手のひらを返して疑惑の張本人に仕立て上げる。そんなゴシップ的な消費の対象としてしか、ミルドレッドに目を向けない。うわべだけの偽善にミルドレッドは唾を吐く。

ありきたりなたとえだが、人間は工場製品ではない。工場製品ならはじき出されてしまうような、不揃いな、でこぼこの人間も、それなりの自分を抱えながら生きている。理想主義をガチガチに当てはめれば、行き場がなくなる人もいる。難アリをほっといて良いわけではないが、難アリな人もそのまま受け止めて、見守ってあげる人もいる(存在する/必要とされる)。ウィロビー署長の存在がそれだ。タガが外れてそれが分かるのだ。歪みながらも何とか収まっていたんだなあと…。
いろんな力学があり、バランスが崩れた時、ダイナミックに変化してゆく。時にそのように、1人の人生も社会も生き蠢いている。傷付くことも、再生することも、命の力だ。(大袈裟なセリフ。でもホントそう。)

この映画には、難ありな様々な人間を、大きく包摂する寛容さ、懐深さがある。とんでもない言い掛かりで殴りかかって来た相手をさえ、抱きとめるような優しい強さがある。そこに希望と、底力が見える。

あのミルドレッドが、看板の下に花を植えている、朝まだき。そしてまたぞろ愚かな珍道中に繰り出すようだが、もう少し待ってみよう。また何か、変化があるかも知れない。もうしばらく見守っていよう。待つことは、ミルドレッドの姿にも符合する。»ガイドライン違反報告

投稿:potewoods

評価:5
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