役所広司
大上章吾
第69回日本推理作家協会賞に輝いた柚月裕子の警察小説を映画化したバイオレンス作。暴力団対策法成立直前の昭和63年の広島のとある街を舞台に、刑事とやくざたちの熱い生きざまが描かれる。手段を選ばない捜査方法でやくざとの癒着が噂されるベテラン刑事を役所広司、その部下となる新人刑事を松坂桃李が演じる。
※結末の記載を含むものもあります。
暴力団組織が割拠する広島の呉原では、新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組と地場の組織・尾谷組との抗争の火種がくすぶり始めていた。そんなある日、加古村組の関連企業の社員が失踪し、殺人事件と判断したベテラン刑事の大上と新人の日岡は事件解決のために奔走。やがて、暴力団と警察を巻き込んだ報復合戦へと発展していく。
大上章吾
日岡秀一
高木里佳子
嵯峨大輔
吉田滋
上早稲二郎
永川恭二
高坂隆文
友竹啓二
土井秀雄
瀧井銀次
五十子正平
一之瀬守孝
野崎康介
岡田桃子
加古村猛
尾谷憲次
吉原圭輔
善田新輔
善田大輝
上早稲潤子
岩本恒夫
毛利克志
菊地
有原
瀧井洋子
苗代広行
監督
脚本
原作
音楽
撮影
照明
録音
美術
編集
企画プロデュース
プロデューサー
キャスティングプロデューサー
音響効果
衣装
装飾
ヘアメイクデザイン
音楽プロデューサー
スクリプター
助監督
製作担当
ラインプロデューサー
製作統括
[c]2018「孤狼の血」製作委員会 [c]キネマ旬報社
原作が大好きで映画を観ました。
大上役の役所広司は想像通りでピッタリはまり役。
で、日岡役の松坂桃李もまたまたピッタリ!
久しぶりのやくざ映画を観たんで
なかなかのグロさにちょっとビックリ。
原作の深さは126分ではちょっと足りないかもしれないけど
それでもしっかり柚月裕子の世界観は味わえました。
ところどころ原作と違う箇所は気になるけど
全体的には満足の作品でした。
なんというか、観ている側の心をグシャグシャに掻き回す、そういうシーンが山盛りの映画でした。
冒頭の、指を詰めさせるシーンでも、出刃包丁のような切れ味の鋭いものなど使いません。
ここでそれを使いますかという物を使って、ゴリゴリと切るのだけど、そんなに簡単には切れなくて、ゴリゴリするものだから、痛たたたたたたたっていう感触がこの上なく痛く、別に観ている側の自分が拷問を受けているわけでもないのに、たしかに痛みを山ほど感じます。
主人公の刑事を演じているのが役所広司で、いやぁ恐ろしい名演技。怖かった。
何が正義で何が悪なのか、一般市民の既成概念をぶち破る世界ではあるのですが、しかしそれにもかかわらず、悪が市民社会に害毒を流さぬように、たとえ流しても被害が極小に留まるように、悪徳刑事なりにキチンと考えて独自のやり方で闘っているところが凄まじく、たしかにこれは東映映画だな、と感じました。
オープニングに、あえて古くさい「東映」のタイトルが出るのも、そういう意味があるのでしょう。
なんだかパート2がありそうなエンディングでしたが、今の松坂桃李サンで作れるとは思えないものの、もしかして作れたら凄いことだな、とは思いました。
松坂桃李サンは二枚目なのに、究極の汚れ役も平気で演じており、素晴らしい名優なのですが、役所広司の凄味に追いつくためには、年齢が若過ぎるかも知れません。
続編を出すなら10年後かな。
松坂桃李サンの主演で、ぜひとも観てみたいものです。
※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
ヤクザ同士の抗争をなんとか回避すべく奔走するベテラン刑事と新米刑事の日々苦悩する姿を描いていたように思えるが、申し訳ないが、残虐な殺しのシーンの印象しか残っておらず、ストーリーが飛んでしまってる。
のっけからの、養豚場での殺人シーン、パーティーでの組長の殺人シーン、水死体。これらの映像がリアル。
もう一度、ゆっくり観たい。