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投稿レビュー(16件)三度目の殺人は星3つ

「三度目の殺人」に投稿されたレビューを
ユーザーが投稿した5段階評価を基準に、「良い」(星3つ以上)と「残念」(星2つ以下)に分けて表示しています。

人はなぜ人を危めるのか (投稿日:2017/12/1)

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「そして父になる」から4年、新たに役所さんを加え
是枝監督の最新作「三度目の殺人」が公開になりました。

11月18日より福知山シネマでも公開になり鑑賞する機会を
与えられました。

もし当館で公開されていなかったら
見ていなかった作品なのかなと思います。

物語は、いきなり、ある殺人のシーンから
始まります。

かって強盗殺人の罪で服役した三隅が
再び人を殺した容疑で逮捕され、起訴されます。

死刑は確実とされる中、弁護士の重盛は無期懲役を
勝ち取ろうと尽力しますが、

供述が二転三転し、証言をころころ変える三隅に翻弄され
続けます。

今作の中では、容疑者と裁判官という立場の違いはありましたが、
うーんと、うならせるような心理戦に加え、

三隅と重盛が対峙するシーンの緊迫感がスクリーンからも
伝わってきました。

福山さん演じる重盛と役所さん演じる三隅の
両者が顔を合わせるのはほとんどが接見室でしたが

私たちを釘づけにするふたりの歯車が絶妙。

そこに咲江役で広瀬すずが絡んでくるのですから
引き寄せられないわけはないです。

これはおもしろい、結構見入ってしまいました。

最後、僕みたいな人殺しに期待したってダメですよ
というセリフが響き渡ります。

ほんとうはどうなのか、真相は謎の中ということでしようか。

是枝作品って前作もそうでしたが、最後はぐらかしたような
終わり方で結末までは描かれない。

最後はどうなるの? 観客に想像させながら終わる。

これぞ是枝作品なのかもしれませんが、うーん最後の結末が
気になります。 

重盛ではないですが、事件の真相が知りたくなってしまう、
それは観客も同じことです。

人が人を裁くことを考えさせられた作品だったし

考えを突き詰めると、人はなぜ人を危めるのか?
に行きつきます。

三隅は極悪人ではないということ。

劇中では、はっきりとは明かされませんが、
それ相応の理由があったから、狂気に及んだのではないのか。

役所さんの演技を満喫できただけでも満足。

法廷内の光景とか、細部にまでこだわった作りが
素晴らしいなと思うのでした。

ひとつ言えることは、根っからの罪悪人なんていない
ということを、私は信じたい。。
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投稿:えこう

評価:4
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法廷で、真実を話す人はいない (投稿日:2017/10/30)

ストーリーも含め、是枝監督が練りに練り上げて提示した、真にすごい映画ですが、賛否が激しく二分するのだろうなとも感じました。

たとえば無言のシーン。
テレビだと「放送事故」なんて言って忌み嫌われるものですが、この映画の白眉こそ、これでもかと多用される無言のシーンなのです。

物語を真に紡ぐのは言葉ではなく、無言である。その監督の強い意志を、二人の名優がこれでもかと絵にしてくれています。
二人の心理の揺れ動くさま、ほんとうに楽しめました。

また裁判についても、実際にそれを手がけたことがある人だけが知る、これぞリアルな日本の裁判だと納得するものに仕上がっていました。
リアルだけど、決しておちゃらけることはない。この描き方は、キモの坐った人でないとできないものだと感心しました。

ドラマで見る裁判は、あんなの裁判でも何でもなく、単なる裁判劇に過ぎないでしょ、クソ喰らえ! というシニカルな思いなのかも知れません。
「法廷で、真実を話す人はいない」。

奥の深い映画で、ほんとうに楽しめました。»ガイドライン違反報告

投稿:お水汲み当番

評価:5
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希望と絶望。 (投稿日:2017/10/25)

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最後まで明かされない真実を前に、自分なりの想像推理を
働かせてしまう観客を期待したんじゃないだろうかと思う
是枝監督の計算ずくし。もちろん自分もそれなりの三隅像
を冒頭から描き続けて終盤の重盛の推理と関連付けている。
彼が本当のサイコパスで空っぽの器なのだとしたら、真実
など到底分からない。が、法廷ではそんなことはどうでも
いい、予定通り裁判が進めばよし。といわれているようで
後味の悪さが際立つ。監督のリサーチ曰く、ドラマや映画
で描かれるような間際の新証言!なんてのは皆無だそうだ。
しかし今作は映画なので、三隅や重盛の特徴をまるで相似
させるように描いている。彼らがなぜ接見室であんなにも
互いを結びつけたのか(これも三隅の作戦かもしれないが)
父親のことを調べ上げた三隅が用意周到に重盛を用意した
なんてことも考えられる。考えれば考えるほどキリがない。
個人的に十字を使う意味は制裁でなく弔う意識の方が強い。
冒頭で重盛は娘にペットのお墓はちゃんと作ったかと聞く。
三隅は大事に飼っていたカナリア5匹を庭下に埋めている。
私も子供の頃からペットが亡くなるとお墓を作り十字の枝
か花を添えた。制裁じゃなく天国で安らかに眠れるように。
後半三隅は房の窓に来たカナリアに対して手招きしている。
どんな人間でもたった一人の時に見せる表情や仕草に嘘は
ないと私は信じているので、あぁこれで彼の本性が見えた
と(軽々しくも)考えた。救いのない話にみえるが、実際は
かなりホームドラマに近い親子性を感じさせる物語だった。
これが海外で公開されても「?」と思う箇所が多いと思うし、
実際に日本人だってこんな司法制度をどう思うかと疑問を
呈したくなる。新米弁護士の川島が呆然としたのも分かる。

(父親の行為を母親が救ってくれない娘の絶望が痛かった)»ガイドライン違反報告

投稿:ひゃん

評価:5
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三度目の意味は… (投稿日:2017/9/18)

30年前に殺人事件を起こした三隅が再び殺人事件を起こし、弁護を引き受けた重盛は、勝利に拘って進めるが…。
役所広司演じる三隅は、感情の起伏がなく不気味で、本当に人を殺したんだろうかという疑問さえ生まれるが、周りの評価は、生きている価値のない人間なのだ。そんな中で、若手弁護士の「生まれてこなければよかった人間なんていない」という言葉は強く心に響く。しかし、物語の展開は紆余曲折を経て、意外な真実とも嘘ともわからない地点へ辿り着く。これでいいのか、というのは当事者にしかわからないので、当然結論はないけど、男女あるいは大人と子供の間には大きな隔たりがあり、それによって正義は変わるということかな。»ガイドライン違反報告

投稿:ローズ

評価:3
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是枝裕和監督の新境地を示す力作 (投稿日:2017/9/17)

『三度目の殺人』を鑑賞。夜の河川敷での惨殺シーンから始まる今作は、その事件にまつわる真相を巡って二転三転した挙句、観客が確かに目にした前述の殺人事件でさえも真犯人は誰だったのかを半ば曖昧なままにして終わりを迎える。是枝裕和監督はこの映画について「神の目線を持たない法廷劇」とコメントしているようだが、観客もまた、全てを見通す神の視点に立つことができないというわけだ。主人公である弁護士の重盛(福山雅治)と殺人事件の容疑者・三隅(役所広司)は最初、対照的な人物として画面に登場する。是枝は、同じく福山が主演した『そして父になる』でも対照的な立場、境遇に置かれた人間の関係を描いていたが、重盛と三隅で何より異なるのは「言葉」に対するスタンスである。職業柄、重盛にとって言葉は最大の武器であり、裁判に勝つためには依頼人を理解することや、正義・真実などは必ずしも必要ではなく、精緻に組み立てられたロジックを基にした巧みな戦術を駆使することが何より重要だと考えている。一方、相手によって証言が頻繁に変わる三隅にとって、言葉は決して万能な伝達手段ではない。刑務所の接見室で三隅が「こうすると、言葉以上にあなたの考えていることが分かる」と重盛に言い、2人がガラス越しに手を合わせる中盤のシーンは、今作の分岐点になるという点で重要な意味を持つ。この場面で三隅に娘のこと言い当てられた(付言すれば、重盛の娘と、三隅と言葉以外の方法でコミュニケーションを深める広瀬すず演じる被害者の娘・咲江の2人もまた、右目から流れる涙が持つ意味によって対照をなしている)重盛の言動は以降、明らかに変化していく。直後に、重盛が見る夢(=意識の外にある領域)が挿入されるのは象徴的だ。その過去を知る人間から「空っぽの器のよう」と形容される三隅に重盛が翻弄され、次第に彼自身も変わっていく様子はどこか、同じく役所が主演を務めた(役柄は真逆だが)黒沢清監督の傑作『CURE』を彷彿させる。今作の終わり近く、それまでずっとガラス越しに、左右対称に映されていた重盛と三隅の横顔がガラス上で重なり合う。重盛は、『CURE』で連続猟奇殺人事件を追う刑事が、自分を翻弄する謎の男と同一化していったように、遂に三隅と分かちがたく結びついたのだろうか。映画はそれに関しても明確な答えを示さない。ラストシーンは、おそらくこれまでの是枝裕和作品の中で最も不気味と言えようカットであり、多義的な解釈を可能にするものだ。『三度目の殺人』は映画作家としての是枝の新境地を示す力作である。その果敢な試みを高く評価したい。»ガイドライン違反報告

投稿:ブルーインブルー

評価:4
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福山VS役所 (投稿日:2017/9/17)

福山雅治&是枝監督のコンビがまた魅せてくれました。
福山が公私に渡り淡々と、少し冷淡な様も見せながら、
終盤に向けて心情が動きだす優秀な弁護士役を
上手くこなしていました。
でも何と言っても、容疑者役の役所広司が秀逸で
福山を飲みこむような演技に魅了されました。
ストーリーはよくありそうな感じではあるけど
単純ではなく、ひねりも加えていたので
謎がスカッと解明されないまま、観客が感じることが
この映画のラストとなっているように思いました。»ガイドライン違反報告

投稿:tom

評価:3
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(投稿日:2017/9/14)

謎が解けない。
法廷は真実を解明するところでは無い。
罪を調整する場所。
だから真実は必要ない。
とても難しい問題…
だから宗教が必要。
胡散臭い人々ばかり…
ここで信じられたのは、
親娘の絆と、役所広司の演技。»ガイドライン違反報告

投稿:KI-ki

評価:3
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最後にタイトルの意味が分かります (投稿日:2017/9/13)

クライマックスにならないと映画のタイトルの意味がわかりませんでした。
なるほど、それで三度目の殺人ってことだったんですねえ。
器とか、カラッポとか、比喩がいくつか出てきて、ちょっとわかりづらいところも。
役所広司さんは、いいように言うと、いさぎよかったですね。あれは自分の娘に対する償いだったのかもしれません。
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投稿:おさおさ

評価:4
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生きているという答え (投稿日:2017/9/12)

▼ネタばれ(クリックして読む)

容疑者の心理や動機は、はっきり言ってモヤモヤしたまま確かなことが分からないまま終わってしまいます。

ただ、弁護士にも容疑者にも娘がいて
家族と向き合った時の父親としての顔と
弁護士や容疑者として向かい合った時の顔。
その2つの間(はざま)に1つの答えがあるんじゃないかと思いました。

生きる事、死ぬこと、そして誰かを殺すという事
その意味を問われる映画だと感じました。»ガイドライン違反報告

投稿:ナコ

評価:4
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謎が多すぎて・・・ (投稿日:2017/9/12)

 是枝裕和監督がある意味、新しい分野にチャレンジした法廷サスペンス的作品!

 主役で弁護士役の福山雅治、殺人犯でドラマのキーマンを演じた役所広司、ともに期待どおりの演技で観る者を飽きさせませんでした。しかし、被害者の娘で犯人と交流のあった謎の多い娘を演じた広瀬すずは頑張っていましたが、やはり他の作品(映画など)の明るいイメージが強いせいか、私のように今回のキャラクターに慣れるまで時間がかかった人は多いのではないでしょうか?

 犯人の役所広司や広瀬すず、そして、広瀬すずのお母さん役の斉藤由貴など誰が本当のことを言っているのか全く分からず、謎が謎を呼んで上映時間の2時間4分、集中して観れたのですが、題名の「三度目の殺人」の意味は分かったものの、多くの謎が分からないまま終わってしまうので、観終わった後、面白かったのに何かモヤモヤした感覚が残りました。

 また、ツイていないのは、昨日、ニュースで斉藤由貴の不倫謝罪のコメントが発表されたのを聞いたばかりだったので、劇中、斉藤由貴に似たようなシュチエーションがあったため、集中がそこだけ途切れてしまったのも事実です。

 とはいえ、この映画を観て、法廷について改めて考えさせられましたし、広瀬すずの最後のセリフで「法廷で真実を話す人はいない」はグサリと胸につき刺さりました。»ガイドライン違反報告

投稿:杉ちゃん

評価:3
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