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投稿レビュー(2件)八重子のハミングは星4つ

「八重子のハミング」に投稿されたレビューを
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「旅の重さ」の高橋洋子! (投稿日:7/6)

      
 たまの休みに見るならあまりチョイスしない系ですが(失礼)知人に誘われて観ました~
    
 まだ認知症のことを痴呆と言ってた頃にはやった「恍惚の人」や「人間の約束」を思わせる夫婦愛を描いた真面目な作品でした。
     
 自ら癌に侵され三度もの手術を経ながら、アルツハイマーにかかった妻を介護した夫の実体験を映画化したのだとか。
    
 テーマは重いけど脚本が良く出来ていて、テンポ良く最後まで一気に観せる素晴らしい感動作でした。
    
 でご一緒した知人が「アルツハイマーになった奥さん役の高橋洋子ってあの高橋洋子?」っていうから、考えてみたら、高橋洋子ってかの「旅の重さ」でデビューして当時16歳? にして全裸で海岸にうずくまるスチールが強烈だったあの高橋洋子? まさか違うよね~等と話してたんだけど、調べてみたらやっぱしあの高橋洋子だったのでした!
    
 鮮烈なデビュー作の後忘れられない「サンダカン八番娼館」があって、その後「傷だらけの天使」にゲストで出たりしてたけど、暫く見ませんでしたよねぇ、でもそう言われると確かに面影がある。
    
 あんまし見たことないけどずい分芝居が上手い女優さんだなぁ~と思って見てたんですけど、そうならハナから知って観たかったですね。いや~素晴らしい。
    
 この監督さんは「半落ち」なんて大作も撮ってる一方で、鹿児島で和菓子屋の三姉妹を描いた「六月燈の三姉妹」なんて小さな好編を撮ってたり、とにかく自らのポリシーに沿って作品作りをされてるんだとか。
    
 大ヒットはしないのだろうけど、こういう映画を作る人もいてほしいな……と思う作品でした。言い方ヘンかな……
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投稿:トチロー

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夫婦 (投稿日:4/20)

▼ネタばれ(クリックして読む)

我が家が、アルツハイマーの祖母を介護していたのは、私が15歳~20歳までの間の六年間でした。
しかも私は高校を卒業した18歳で家を出ましたから実際発症してから一緒に暮らしていたのは3年です。それでも苦痛な日々でした。
発症からの平均寿命は8年だそうで、それを12年間介護し続けたと思うと、頭が下がります。
アルツハイマーを患った祖母の事を思い出すと、一番に浮かんでくるのは、私が高校に入学したばかりの春の日。
芝生の庭で家族と過ごしているとやって来たおじさんに「おばあちゃんに聞いたけど、バレー部に入ったんだって?」と言われ入ってない私はびっくりしました。
それが最初でした。石崎誠吾が病室で感じたあの感覚です。
その後は、もう転げ落ちるようにおかしくなりました。
この夫婦は田舎の町の教員と言うことで、そこが父と重なります。
退職して市長に請われて、この市長の元でならやらなければ・・と教育長になる所まで同じ。
でもそれはもっと後の話で、祖母を介護している頃父はまだ教員で、母も仕事をしていたので祖母は昼間は家に一人でいて。
それまでもそうだったけど、妹が一番一緒にいたのだと思います。
家の中は台所以外自由に行き来できたけれど、玄関や窓は二重ロックをしていました。
知り合いには入り方を教えていましたが。
家に閉じ込めている・・と非難されたりもしました。
私は、毎日部活で帰りが遅かったから。帰宅部の兄よりも接する時間は少なかった。
それでも遅くに帰宅すると、行方不明になって居たり小火を出して消防車が来て居たり・・と色々な事が有りました。
祖母との生活は苦痛でしかなかった。元々彼女には嫌われて虐められていたし。
悪化してからも、誰かと取り違える事は有っても、父も兄も妹も彼女の知っている人だったけど、母と私は知らない人だと言われて。
だから、こんな優しい介護が有るのか・・と衝撃でした。
夫だけじゃなく、娘も、孫も、教え子も。皆なんて優しい・・
介護は耐える事でしかなかったから、本当にショックでした。
もっと、優しく出来たら良かった・・
家を出て、たまに帰郷して会うと、穏やかな気持ちで接する事が出来て、彼女が歩きたいがままに歩かせて後ろをついて歩いたり・・・そう言う時間を持てたことが唯一の救いかな。
逝く時も、歳だから仕方ない・・じゃ無くこんなに悼んで貰えるなんて、本当に幸せね。
今公開しているジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(原題 JACKIE)と言う映画。
Kennedy大統領が暗殺された後、彼を風化させず国民の記憶に立派な姿で残す為に奮闘したJackie Kennedyの話ですが、石崎誠吾さんは八重子さんを尊厳ある人間として人々の記憶に残したのだなぁ・・と葬式のシーンで思ったのです。
夫婦ってこういう物なのだなぁ‥私はそんな覚悟が無かったから失敗したのかなぁ。
こんな優しい介護が有るという事を世の中に知らしめることは必要だと思います。
いつか自分も‥と心にたまるストレスを少しは軽く出来るかも。
それが出来たら、もしかしたら、父も死なずにいたかもしれない・・
だから、八重子さんを講演会に連れ歩いた作者を責める気持ちになりません。
そうなってもなお愛されている八重子さんの姿は救いです。
苦難の末映画化してくれた監督にも感謝します。
多分、皆必死に出来る介護をしているのだと思う。
ウチも、そうだったと思う。最後には母は仕事を辞めて疲れ切っていたし‥
多くの方に理解されますように・・
涙が止まらなかったのですが、それでも我が家と重なって見逃さないように真剣に見ました。

最後に八重子さんのトイレのテーマソング長州女が会津の歌で大人しくなる…は幕末歴史好きとしては最高でした。 »ガイドライン違反報告

投稿:

評価:5
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