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投稿レビュー(2件)光りの墓は星3つ

生理で体制を拒絶するということ (投稿日:2018年11月26日)

眠り続ける兵士?そんな者はもはや兵士などではない。ひたすら無視し続けること。それがウィラーセタクンの抗議声明なのだ。なんと頑強にしてしなやかなこと。そして飄々と“不思議”を駆使して“現実”を煙に巻く。思想や理念で体制を批判するのではなく生理で拒絶するのだ。

得体の知れない光を放つ治療機が並ぶ病院は、そこがかつて学校だった時代のなごりが残っている。何世代もの子供が巣立ったであろうその学校は、大むかしラオスの王族の墓だったという。墓、学校、病院。どれも人のエネルギー(光)の盛衰が色濃く表れる場所だ。

各時代のエネルギーが充満した土地を、ひたすら重機で掘り返すタイの軍隊。彼らはどこへ向かい、いったい何をしようとしているのだろう。そんなアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の醒めた問いが聴こえてくる気がした。

ラストショットに込められたメッセージは静かだが強烈だ。ケン(ジャリンパッタラー・ルアンラム)に導かれた“過去の気配”の旅から帰還したジェン(ジェンチラー・ポンパス)は、掘り返された“その土地”でサッカーに興じる子供たちを静かに見つめている。彼女の目は目玉が飛び出るほどかっと見開かれている。

もう目を覚ませ。そして“現実”へ立ち返れと、この「眠り続ける者たち」の映画は警告しているように見えた。
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投稿:ぱぴぷぺぽんしゅう

評価:5
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眠ってる場合ではない (投稿日:2016年7月9日)

徐々に開発が進む、タイの地方都市(?)。静かな情景描写が私たちを眠りにさそうのですが、眠ってはダメです。この監督のワナかもしれません。突然、素敵なシーンがやってくるのを見逃してしまいます。
主人公は突然とても神秘的な体験をします。これがホントウに突然、何の前触れも無く、しかもきわめて自然なカタチでやってきます。このシーンが何とも素敵で、これだけでも見た甲斐がありました。(ネタバレになるので詳しくは書きませんが、その時の主人公の表情もほほ笑ましいく、ナカナカのもの。)
街ナカで突然「病気」も発症します。後始末のシーンは面白い漫画をみているようでした。
正直に言いますが、多分私もいくつか素敵なシーンを見逃しているのでしょう。
人智を超えたものに対するこの監督のおおらかさ(?)に、同じアジアの人として親近感というかホットした感情が湧きました。(体制を見る目は、甘い日本人とは大違いですが)
宗教がらみで殺伐とした事件が多いので、なおさらの感じがしてます。 »ガイドライン違反報告

投稿:eggeater

評価:3
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