ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲|MOVIE WALKER PRESS
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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲

2015年11月21日公開,119分
PG12
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雑種犬に重税が課せられる法律の影響で飼い主の少女と離ればなれになった犬が、保護施設に入れられた犬たちを従えて反乱を起こすさまを映し出すサスペンスドラマ。監督は「Janne da Arc on the Night Bus」のコーネル・ムンドルッツォ。出演は、新人のジョーフィア・プショッタ、「Janne da Arc on the Night Bus」で脚本を務めたシャーンドル・ジョーテール。2014年(第67回)カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ&パルムドッグ賞W受賞。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

雑種犬に重税を課すという悪法が施行されたある街。13歳のリリ(ジョーフィア・プショッタ)は、理解のない父親によって愛犬ハーゲンを捨てられてしまう。ハーゲンを取り戻そうとリリは必死に探し回るが見つからない。一方、主人を失ったハーゲンは安住の地を求めて街を彷徨っていた。人間に捨てられ、裏切られたかつての“人類最良の友”は次々と保護施設へと送られていく。そんな中、ハーゲンは虐げられてきた施設の犬たちを従え、人間に対し反乱を起こし始める……。

作品データ

原題
FEHÉR ISTEN
映倫区分
PG12
製作年
2014年
製作国
ハンガリー ドイツ スウェーデン
配給
シンカ
上映時間
119分

2014[c]Proton Cinema, Pola Pandora, Chimney [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.4
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    4
    1ヶ月前

    ずっと観たかったのですが想像をはるかに超えていたのでブルっちゃいました。明るいシーンは少女が公園で犬と遊ぶ冒頭部分のみと言っていい感じです。
    多感な年齢の少女の言動は時に投げやりで辛いし切ない。不器用で一方的な父親の行動も大人ゆえの事。そして本来なら一番弱者であるはずの犬がまさに復讐に燃え人間狩りを始めてしまうなんて。
    差別や偏見に対する強烈なメッセージ。その報いは必ず本人に返ってくる戒めのようでした。そして最後は「愛せ、赦せ」と教えてくれているようでジーンとします。シーンごとの挿入曲も素晴らしかった。
    CGを使わず街を封鎖しての撮影だったそうです。訓練士としては保護施設にいた犬達をどのように訓練したのか知りたいところですが、その多様な犬種にびっくり。パッと見雑種ばかりでは無いので保護された犬猫の問題はどの国も抱えている事なのでしょう。闘犬の様子は唸り声とカメラワークでうまく考えて撮っているなぁと。流石にパルムドック受賞だと思います。日本ではとても無理なシーンもありましたし、牛の解体の様子は初めて見ました。
    しんどいシーンの連続でかなり苦しいですが、だからこそラストシーンの少女のトランペットの音色はハーゲン+その他大勢のみならず私の魂も救ってくれるような不思議な気持ちになりました。
    グロい場面や悲しいシーンもあるのでお子様にはお勧めしませんがとてもいい作品でした。全ての犬に里親が見付かったそうで後日談も素晴らしいです。

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  • 3
    2015/12/2

    怖いわ。最後の方、ゾンビ物っぽい。

    父親は何も悪くないと思います。
    犬を飼っている人は飼って居ない人を理解できなくなるみたいだけど、私は犬は大好きだし飼って居たけれど、犬は室外で飼いたい派です。
    食卓やベッドに動物が居ることが嫌な人は嫌なんです。
    それなのに彼の家にお邪魔するのに許可しない事に怒る何て身勝手です。
    リリは子供だから仕方がないとして、自分たちの都合で突然押し付けた元妻たちが元凶だと思います。

    兎に角この映画の言わんとするところが分からない・・皮肉なのか‥?
    雑種を差別し、野良犬を生む法案を出し、必死に野犬狩りをし、里親探しをする。要らない子は殺処分。
    何がしたいか解らないでしょ?

    そして恨みのある人間を次々襲って行くって・・
    野良犬は即射殺しても良いでしょ?って言いたいの?
    野良犬にも優しくしましょって言いたいの?

    分からない・・ただ犬が集団で襲ってきたら怖いだろうな~ってと思って描きたかったのかな。

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  • 門倉カド

    3
    2015/11/30

    【賛否両論チェック】
    賛:虐げられる犬の姿を通して、人間の醜さや身勝手さが次々と浮き彫りになり、胸が痛む。犬達の名演にも思わず脱帽。
    否:犬好きにはキツいシーンも多い。カメラが始終ブレるので、若干の観づらさがある。パーティーのシーンは、画面が点滅して目がチカチカしそう。

     1頭の犬の健気な姿を通して、人間の強欲で醜い一面が、次々と描かれていきます。保護施設の職員から助けてくれたはずの浮浪者が、実は自分のことしか考えておらず、ハーゲンをお金と引き換えに売り飛ばしてしまったり、保護施設の女性職員が、
    「犬の処分はしていない。」
    と言っていたのに、実際は犬の見た目で処分する犬を決めて指示していたり、人間のエゴがこれでもかと表現されています。そうした人間達に虐げられていくうちに、次第に変わっていってしまうハーゲンの姿が、とても痛々しく映ります。
     非常に重たいテーマの本作ですが、思わずそんな気持ちになってしまうのも、ハーゲンを始めとする犬達の〝演技力”のたまものです。全く違和感がないというか、ふとした表情や仕草まで、細やかな感情が伝わってくるようで、まさに演技派です(笑)。犬達の渾身の名演技にも要注目です。
     決して明るいお話ではありませんが、最愛の友との絆について改めて考えさせられる、そんな作品です。グロシーンが思いのほかあるので、その点だけお気をつけ下さい。

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