シネマの天使|MOVIE WALKER PRESS
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シネマの天使

2015年11月7日公開,94分
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1892年に芝居小屋としてスタートし多くの名作を上映してきた広島県福山市の映画館・シネフク大黒座の閉館に向けた町の人々やスタッフらの心模様を、実話を織り交ぜ綴っていくドラマ。劇場を映像に残したいという関係者の思いから生まれた本作は取り壊し間際の大黒座で撮影され、館内の壁に観客が書き残したメッセージが収められているほか、実際の閉館セレモニーや工事の様子も映し出す。監督は数々のドキュメンタリー番組を手がけ同じく広島を舞台にした「ラジオの恋」で劇映画に進出した時川英之。出演は「ももいろそらを」の藤原令子、「テニスの王子様」の本郷奏多、「サッド ヴァケイション」の石田えりほか。2015年10月31日より広島県先行上映。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

広島県福山市の地で長期に渡り親しまれてきた映画館・大黒座が、122年の歴史に幕を閉じることになる。ある夜、大黒座の新入社員・明日香(藤原令子)は館内で不思議な老人と出会う。老人は奇妙な言葉を残して、姿を消してしまった。閉館の日が迫る中、小さい頃から大黒座に通いいつか映画を作りたいと思いながら何もできないでいるバーテンダーのアキラ(本郷奏多)、閉館反対の人々、そんな人たちをなだめる支配人(石田えり)、館内の壁にメッセージを書く観客たち、大黒座を愛する人たちの思いが溢れだす。そしてついに迎えた最終日、劇場は埋め尽くさんばかりに多くの観客が集まり賑わっていた。スクリーンに最後の映画が映し出され、それぞれの脳裏に思い出が浮かび上がってくる。その時、あの老人が明日香の前に再び現れる。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2015年
製作国
日本
配給
東京テアトル
上映時間
94分

[c]2015 シネマの天使製作委員会 [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.5
  • 門倉カド

    3
    2015/11/13

    【賛否両論チェック】
    賛:“映画館”の存在意義と、“映画”が観た人の人生までをも変えていく素晴らしさが、温かい人間ドラマと共に描かれていく。
    否:展開そのものはかなり単調で、夢のシーン等、よく分からない描写もある。内容的にも、単館系映画館がなくなることへの批判ともとれなくもない。

     自宅や携帯電話で簡単に映画が観られる現代にあって、“映画館”というものが人々に与える影響とその存在意義が、なくなる映画館に関わる人々を通して、切なくも温かく描かれていきます。やはり実際に閉館する映画館で撮影されただけあって、その説得力は計り知れないものがあります。エンディングにも要注目です。
     そして、再び映画監督を目指すことになるアキラを始め、映画が観た人の人生までをも変えてしまう力を持っていることを、改めて感じさせてくれます。
     ただ、ストーリーとしてはやや単調というか、映画好きではないとなかなか共感しにくい内容であることもまた事実。夢のシーンなんかは、正直よく分からなかったりします(笑)。
     どちらかといえば、幼い頃に映画をよく観た方なんかが観ると、懐かしくて感動出来そうな作品です。

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