柳楽優弥
アキツキワム
漫画家・杉浦日向子の代表作で、日本漫画家協会賞優秀賞に輝いた歴史コミックを映画化。江戸時代末期の江戸を舞台に、将軍の警護と江戸の治安維持のために結成された彰義隊の3人の隊員たちが運命に翻弄されていく姿を描く。柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音が隊員役を演じるほか、幹部役でオダギリジョーらが出演。
※結末の記載を含むものもあります。
鳥羽・伏見の戦いの後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的として有氏により結成された彰義隊。極は将軍・徳川慶喜への熱い忠誠感から自ら隊に加わり、柾之助は養子先から追い出され、行くあてもなく入隊。また、悌二郎は隊の存在に異を唱えながらも加わらざるをえなかった。そんな彰義隊員たちの物語が明かされる。
アキツキワム
ヨシモリマサノスケ
フクハラテイジロウ
福原砂世
かな
森篤之進
監督
原作
脚本
プロデューサー
音楽
撮影
照明
美術
美術
録音
衣裳
制作
企画
ナレーション
[c]2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会 [c]キネマ旬報社
【賛否両論チェック】
賛:幕末の動乱期、ただ犬死にするしかなかった若者達の悲壮な姿に、命の尊さについて考えさせられる。
否:ストーリーは極めて単調なので、興味がないと眠くなりそう。あまりにあっけないラストにも賛否は必至か。
大政奉還がなされ、時代が確実に移っていく中で、その大義もなおざりにされ、ただただその命を散らすことしか出来なかった青年達の悲劇が、率直に描き出されていきます。変に脚色されることのない、そのありのままの死に様に、命について改めて深く考えさせられます。
しかしその反面、登場人物達があまりにもあっけなく亡くなってしまうので、映画としてはやや物足りなさも感じてしまいます。終わり方もかなり唐突で、戸惑います。
時代劇としてハラハラドキドキを期待するよりは、“生きることの意味”や“死ぬことの意義”について考えたい、大人向けの重厚な作品です。