アクトレス〜女たちの舞台〜|MOVIE WALKER PRESS
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アクトレス〜女たちの舞台〜

2015年10月24日公開,124分
PG12
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きらびやかな世界を渡り歩いてきた女優の光と影を、スイスの大自然を捉えた美しい映像や、シャネルの特別協力による衣装、壮大なクラシック音楽とともに描いた人間ドラマ。監督・脚本は「夏時間の庭」「クリーン」のオリヴィエ・アサイヤス。「イングリッシュ・ペイシェント」で第69回アカデミー賞助演女優賞を受賞したのをはじめカンヌ・ヴェネツィア・ベルリンの三大映画祭で女優賞を獲得しているジュリエット・ビノシュが、輝かしいキャリアを持つ大女優の葛藤を演じる。また、彼女を支えるマネージャーを「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートが演じ、アメリカ人女優として初めて第40回セザール賞助演女優賞を受賞した。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

スター街道を歩んできた女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)は、マネージャーのヴァレンティーヌ(クリステン・スチュワート)と二人三脚で日々仕事に取り組んでいた。彼女が日の目を見るきっかけとなった作品がリメイクされることになり、彼女のもとに出演話が入ってくる。しかしオファーされたのはかつて演じた若き美女シグリッド役ではなく、シグリットに翻弄される中年の上司ヘレナ役。主演はハリウッド映画で活躍する新進の女優ジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)に決まっていた……。

作品データ

原題
SILS MARIA
映倫区分
PG12
製作年
2014年
製作国
フランス スイス ドイツ アメリカ ベルギー
配給
トランスフォーマー
上映時間
124分

[c]2014 CG CINEMA - PALLAS FILM - CAB PRODUCTIONS - VORTEX SUTRA - ARTE France Cinema - ZDF/ARTE - ORANGE STUDIO - RTS RADIO TELEVISION SUISSE - SRG SSR [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.8
  • 門倉カド

    1
    2015/11/12

    【賛否両論チェック】
    賛:女優達の舞台にかける情熱が、雄大な自然の中で華麗に描かれていく。劇中劇と重なるシーンもあり、印象に残る。
    否:難解なセリフのかけ合いが非常に多く、展開も極めて単調なので、観ていて眠くなりそう。

     美しいアルプスの荘厳な大自然をメインの舞台に、女優達の“演技”に対する姿勢が、とても芸術的に描かれていきます。ただ逆に言うと、会話が高尚すぎて、一般人目線で観ると、話が難しすぎる印象が拭えません。思わず眠くなりそうです(笑)。
     ストーリーも単調といえば単調ですが、女優達の葛藤が劇中劇の「マローヤのヘビ」の登場人物達と重なるようなシーンも多く、その悲哀を切に考えさせられます。
     一応PG-12ではありますが、そこまで気になるような描写もありませんので、演劇の奥深さを実感してみたい方に、是非オススメです。

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  • たっかん

    5
    2015/11/8

    2015年11月8日、シネマカリテ新宿にて鑑賞。

    ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツという名だたる女優たちの競演作品。

    素晴らしい風景描写、3人の女優を中心にその他関係者も含めて展開するスリリングな物語が見事であった。


    『流れゆく時間』を考えさせられる映画であった。それは残酷であるが、時に美しい。

    大女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)が若き時に演じた出世作の20年ぶりのリメイク作品へ出演要請されるが、前回自分が演じた小悪魔女性ではなく、彼女に翻弄されて自滅する中年女性役へのオファーであった。今回小悪魔役はジョアンという若さ故にゴシップをばらまく女優(クロエ・グレース・モレッツ)であった。マリアは出演を躊躇って苦悩する…といった流れで物語は進行する。

    大スター然とした風貌のマリアが、長い黒髪をバッサリとショートカットにして出演決心を表現するあたりは上手い描写である。しかし、その後もマリアは「中年女は演じられるけど、小悪魔のままでいたいの。降板したい」などと迷い続けて、「中年女の役に向き合うのは大変なことよ。時の流れに向き合うことだから…」と悟っていく過程を描く時にオリヴィエ・アサイヤス監督は『大女優の過去の映像や回想シーン』を挟むことは決してしない。
    これはイングマール・ベルイマン監督の『野いちご』で老医師が見る夢や過去の幻想などの多用によって老いを描いたのと相反するのだが、マリアが“マローヤの蛇”なる雲の流れを俯瞰するシーンの流麗な風景を見ると、ベルイマン監督『夏の遊び』での「若い女の恋人が海へ飛び込み失敗し、女が叫ぶ声を聞きながら、カメラが空に昇って行き、天空の雲を映すシーン」に通じる美しさがあり、アサイヤス監督はベルイマンを意識しているのではないかと思ってしまう。

    また、舞台稽古の時に「ここで間をおけば私の存在感がもっと出る」とマリアがジョアンに言えば「燃えカスに存在感は要らない。どうでもいいわ」と痛烈な言葉を返される件は、物凄く残酷な「時の流れ」を描いているが、その非情さに抗うのを止めて、今の自分を受け入れようとするマリアの姿が美しい。

    清々しささえ感じる後味の良さが残った。

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  • seapoint

    3
    2015/11/1

    世代は異なるが力量ある女優たちの共演。と言っても、3/4はJ.ビノシュとC.スチュアート、この2人の会話ややり取りがリアル。現実にこういうのありそう、いそう。「トワイライト」以降のC.スチュアートに好感。やはり「トワイライト」は度を超えすぎたと思う。
    ビノシュもさすがです。若さと美しさ、輝く未来を信じて疑わない昔の自分との葛藤。マリアとヴァレンティンの稽古も兼ねた役と自身について深く話すのは印象深い。ヴァレンティンの心身の負担はデカい。マリアの一歩先を読んで、行動しなくてはならないのだから。
    広大なスイスの自然であってもヴァレンティンには心行くまでリフレッシュは難しい。
    そしてジョアン。若さと美しさを持つ女性はそれだけで自信、元気いっぱい。勢いで何だってできそう。特権だ。
    マリアのエライところは、女優としてとても真面目。しっかりこの若き女優に関して勉強。3D映画、笑える。この業界、そういう努力している人だけが残れるんですよね。

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