Mommy/マミー|MOVIE WALKER PRESS
MENU

Mommy/マミー

2015年4月25日公開,138分
PG12
  • 上映館を探す

「わたしはロランス」「トム・アット・ザ・ファーム」のグザヴィエ・ドラン監督が、夫を亡くした母と障害を抱える息子の深い愛情と葛藤を描き出すヒューマンドラマ。出演は「胸騒ぎの恋人」のアンヌ・ドルヴァル、「わたしはロランス」のスザンヌ・クレマン、アントワン=オリヴィエ・ピロン。2014年カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作。PG12。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのはS-14法案だった。発達障害児の親が経済的困窮や身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障した法律である。ダイアン・デュプレの運命は、この法案によって大きく左右されることになる……。喜怒哀楽が激しく、おしゃべりで、いつもケバケバしいファッションに身を包んでいるダイアン・デュプレ(アンヌ・ドルヴァル)は、掃除婦としてギリギリの生計を立てながら15歳になる息子スティーヴ(アントワン=オリヴィエ・ピロン)と暮らすシングルマザー。スティーヴはADHD(多動性障害)を抱え、性格は攻撃的。常に情緒不安定で、他人を罵ったりケンカをふっかけたり、女性とみれば誰かれ構わず親密にタッチしまうクセが抜けないまま大人になりつつある。だが平静なときは、極めて知的でそしていたって素直などこにでもいる純朴な少年であることが、母親を困惑させていた。スティーヴは矯正施設から退所してきたばかりで、ダイアンは自宅でこの問題だらけの息子の面倒をみることになったのだ。そんな二人が楽しくも困難な生活を送る中、スティーヴと意気投合した隣家のカイラ(スザンヌ・クレマン)は彼の家庭教師を買って出る。カイラは引きこもり気味で神経衰弱の気がある休職中の高校教師。精神的なストレスからか吃音に苦しむカイラだったが、純粋なハートを持ったスティーヴと友情を育み、カイラ自身の心も快方に向かうように見えたのだが……。

作品データ

原題
MOMMY
映倫区分
PG12
製作年
2014年
製作国
カナダ
配給
ピクチャーズ・デプト
上映時間
138分

[c]2014 une filiale de Metafilms inc. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.9
  • 絶対色気値

    4
    2015/11/28

    ほとんど全編、横を切った正方形の画面。スマホで撮影したのかと思った。
    多動性障害の息子を守る母親と近所の吃りの元教師。画面が狭いので観ていて窮屈だし、病気ではあるが子供の鬱陶しさで嫌な気分にさせられるが、途中画面が大きくなる時には逆に開放的な気分になる。

    高校生でありながら母親を恋人のように見る息子がどうなっていくのか、スリリングでもある。

    子供が成長し、幸せな結婚までを描いておきながら、それは母親の妄想で、実際には病院に隔離され絶望の自殺を図ろうとするところで映画は終わる。その見せ方のうまさ。とても25歳の監督には思えない。

    ☆4.5

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告
  • どすん

    4
    2015/7/28

    014年カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作
    です。

    映画が始まって気が付くのは
    映画の横幅が小さく、幅が正方形くらいの映像で始まります。

    でもスクリーンはそれに合っていなくて、大きいまま。
    うまいですね、心理効果って見終わったら思いました。

    ふと
    ベルリン・天使の詩
    を思い出しました。



    この正方形のスクリーンって、全体が見渡せず、すんごく窮屈な感じなんです。
    けど・・・それが広がっていくと
    ってな具合で使われています。

    おそらく、家庭用のDVDやBDになったら自動的にTVサイズに合うようになるんでわかりにくいかもですね。

    カナダ映画
    あんまり見たことがないんです。
    今まで見たことあるのは
    キューブ。

    アサイメント。


    またアメリカ映画と少し違ったニュアンスで好きでした。

    今回は、カンヌの受賞作ってことで
    まぁ捧腹絶倒ではないかなって意識で見に行きました。


    ある国カナダでは新政権が樹立。
    そこで新しい法案が可決される。

    S18法案。
    その中に含まれるS14法案があり、それは物議を醸しだしていた。

    発達障害の親が経済的・身体的・精神的に危機に陥った場合には法的手続きをせずに
    保護者の署名のみで、養育を放棄し施設に入院させるできることを保証した法規であった。

    ダイアン・デュプレはこの法規によって運命を大きく左右されることになる。

    ダイアン・デュプレは車である場所に向かっているところ
    車に追突され、けがをして、車が動かなくなってしまう。

    出てきたダイアンは、けばけばしい恰好で、追突した人をののしりあるところに電話していた。
    ダイアンはスティーヴが入っている施設からの電話でそこに向かっている最中であった。
    15歳のスティーヴはADHD(多動性障害)でこの施設に入所していた。
    しかし、今日食堂に火を放ち、他の入所者に重度のやけどを負わせてしまう。
    今までも攻撃的であったが、施設も見放し、彼女を迎えに来させた。

    ダイアンは掃除婦で生計を立て、施設のお金、自身の生活費でギリギリの生活を送っていた。
    しかし、彼の面倒を見ながら・・・っとなると彼女は大きな不安を抱えつつ息子と施設を後にする。
    施設からは、S14法にのっとった手続きを進められる。

    スティーヴはダイアンと生活した直後から彼女を悩ませる。
    共同生活ができず、店では万引き。文句をいうとダイアンに暴力をふるう・・
    しかし平静になると知的な優しい少年にもどる繰り返しであった。

    そんなとき、向かいの主婦カイラがスティーブの傷の手当てをきっかけにこの家族と関わっていくことになる。カイラは元教師で2年間休職していた。ダイアンは彼女が何かの原因でこの地に越してきて、吃音になってしまったと感じていた。

    ダイアンが仕事の間、カイラがスティーブの面倒をみることでうまく行き始めた生活。
    そして、2人の症状も回復に向かい始めていたとき・・・
    裁判所から訴状が届く。
    スティーヴが施設で火傷を負わせた子どもの親から賠償をもとめる訴状であった・・・

    このうまく行きかけていた歯車が狂い始めていく・・・



    カンヌで称賛された映画なので
    まぁ、わかりにくいかな・・・って思ったらやはり(笑)

    3人の登場人物の終わり方がそれぞれです。

    S14法を使った養育保護をしたときに
    署名したダイアン
    施設に保護されたスティーヴ
    見守ったカイル
    この3人の想いが様々でした。

    一番心を痛ましていたのがカイル。
    彼女はダイアンを守れなかった・・・
    という気持ち。これが一番意外で切なかったですね・・・

    そこが評価されたのかも。
    もちろん、スクリーンの使い方もあるでしょうが・・・

    スクリーンの幅の使い方
    生活が豊かになると、徐々に拡がっていきます。
    不思議なものですが、しあわせなイメージがなんとなく通じる感じでした。

    使われている曲ナイスな選曲です。

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告
  • seapoint

    4
    2015/5/16

    ダイとスティーヴを見ていると、1本なら折れるけれど、2本なら強度が強くなる。時々ばらけるからカイラがバンドとなって1つにまとめる。
    ADHDの患者をよく知らないが、接し方が難しい。
    暴言も乱暴もあるけれど意に反した行動をとられた途端子供になる。

    母子2人の生活は密着過ぎてひどく狭い世界に感じた。でも施設はさらに狭い世界なので俗世界と繋がるマイホームにいようと必死だ。
    スティーブの心の余裕がスクリーンの幅で測れる。彼と向かうのは大変。親子だから似た者同志。母の断腸の思いの決断は彼の将来を想って?つらいけどそれでも頑張るしかないとカイラに言うダイは母の逞しさを感じずにはいられない。守ってあげられるのは自分だけ。
    ラストは足かせない俗世界、自由を欲する彼の行動。

    殺したいほど憎んでも、死にたいほど愛さずにはいられないという思いがエンディングで流れる音楽と共に切なさMAX。
    「マイマザー」よりさらなる強力な母子の話。X.ドランの映画はM的な受け身でつい観てしまう。してやられた。

    続きを読む + 閉じる -
    違反報告