ハーモニー|MOVIE WALKER PRESS
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ハーモニー

2015年11月13日公開,120分
PG12
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09年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃の作品3本をアニメ映画化する“Project Itoh”の第3弾。超高度医療社会となった近未来を舞台に、ある犯行グループが起こした数千人規模の命を奪う事件と、13年前に自殺を図った少女たちのその後の物語がつづられる。主人公のトァンを沢城みゆき、ミァハを上田麗奈が演じる。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

世界規模の混沌から復興し、極端な健康志向と社会の調和を重んじた、超高度医療社会となった世界。ある日、ひとりの少女ミァハがそんな世界に異を唱えるために2人の少女と共に自殺する。13年後、ある犯行グループが数千人規模の命を奪う事件を起こす。かつての自殺事件で生き残ったトァンは、死んだはずのミァハが事件に関与しているのではないかと疑う。

作品データ

映倫区分
PG12
製作年
2015年
製作国
日本
配給
東宝映像事業部
上映時間
120分

[c]Project Itoh / HARMONY [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.3
  • ワンダー

    3
    2015/11/27

    原作は数年前に読んで、その圧倒的な世界観に感嘆した。

    映画は、それなりに見せる部分もあるが、見終わったあと、なんともいえない憂鬱な気分になり、見なきゃよかったというのが素直な印象。

    なにもハッピーエンドを望んでいるわけではないが、映画を観終わったあとのある種の「カタルシス」が、まったくないのである。

    気分が落ち込んでなくてもそうだから、落ち込んでる人には、絶対おススメしたくない。

    ちょっと面白いなと思ったのは、WHOの車両を上下反対にすると、OHM(オーム)になることくらいかな。

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  • 門倉カド

    2
    2015/11/21

    【賛否両論チェック】
    賛:全てが管理され、皆が同じように生きている社会に、疑問を投げかける内容に考えさせられる。主人公の切ない葛藤も印象に残る。
    否:話そのものはかなり難しく、聞いていてよく分からない内容も多い。グロシーンも結構あり。

     まず、体内監視システムによって人々の健康が管理されているという、奇想天外ですが決して荒唐無稽ではない設定が、斬新でもあり、どこか恐ろしくもあります。食事を摂る度に、コンタクトレンズにカロリーが瞬時に計算されて出てきたり、踏み台を上がろうとすると“段差注意”の警告が出たり。そういったところはあると嬉しい機能だったりするかも知れません(笑)。一方で全てが監視され、人々が皆、均一的で違いのない世界は、そこに相容れない者にとっては、かえって不気味さを醸し出しているようにも感じます。
     主人公が日本を語る際に、
    「優しさでじわじわと絞め殺されるような世界。」
    と言ったり、
    「まがいもののような世界。」
    と言ったりするのも、なんとなく頷けてしまうような気がします。そんな中で、自らの存在意義について自問自答していく主人公の葛藤が、切なくも美しく描かれていきます。
     ただお話そのものは、非常に詩的というか専門的というか、難しい言葉が難しい表現で紡がれていくので、とても難解で理解しにくい内容でもあります。
     人間というものの存在意義やあり方について、じっくりと考え直してみたい人には、オススメかも知れません。

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  • YO99

    4
    2015/11/18

    伊藤計劃三部作の二本目。前作の特異な世界観に魅了され、期待して観賞。
    しかし、本作は内容よりも画の綺麗さロマンチックさに魅了されました。敢えてなのか、キャラクターの動きが少なめ&ゆっくりめで、周囲のデテールがダイナミックに、滑らかに、美しく表現されています。
    流れは「楽園追放」+「攻機」的で、昨今では珍しくもなく平凡な結末でした。WHOが全人類の“心身の健康”を電子的に管理し、管理のために警察力や軍事力まで持ち、ひいては心身の動きまでコントロールする。そのネットワークを逆手に取った“自由な死と殺人”を感染させるテロが発生し、その元凶に心当たりのあるハミダシ女エージェントが活躍します。
    突飛な意外性や過激さやグロさ等の刺激が抑えられている分、画に集中できます。劇場大画面での美しさと迫力を味わうことをお勧めします。
    こうなると、三作目はどう来るか興味津々です。

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