虐殺器官|MOVIE WALKER PRESS
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虐殺器官

2017年2月3日公開,115分
R15+
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09年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃の作品をアニメ映画化する“Project Itoh”の第2弾。世界中で起きている紛争や大量虐殺に関わっているという“虐殺の王”ことジョン・ポールと、その所在を探る米軍特殊部隊のクラヴィス・シェパードの対峙が描かれる。テレビアニメシリーズ「Ergo Proxy」の村瀬修功が監督を務める。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

テロの脅威に対抗すべく、アメリカでは徹底した情報管理システムが構築されていたが、アメリカ以外では紛争が激化していた。世界の紛争地を飛び回る米軍特殊部隊のクラヴィスは紛争勃発の鍵を握る謎のアメリカ人ジョンの追跡を任される。ジョンがプラハに潜伏しているという情報を得たクラヴィスは彼の目的を探るために動き出す。

作品データ

映倫区分
R15+
製作年
2017年
製作国
日本
配給
東宝映像事業部
上映時間
115分

[c]Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.4
  • 門倉カド

    3
    2017/2/22

    【賛否両論チェック】
    賛:人間の残虐性を〝器官”と定義づける領域にまで掘り下げた価値観を持つ宿敵と、その殺戮本能の本質へと迫ろうとする主人公との対比が印象深い。内向きな管理社会への問題提起も垣間見える。
    否:会話がかなり小説チックで、かつ難解なので、結構違和感を覚える。グロシーンもかなり多め。

     “人間の持つ残虐性”を扱う作品は結構ありますが、ここまで本質を深く掘り下げて、“人間には虐殺を司る、いわば「器官」がある”という理論にまで昇華した作品は、かなり特異な印象です。それほどまでに人類にとって、“殺戮本能”というものが抗えないものだという、一種の虚しさが漂います。
     同時に、そうした本能を前に先進国が選んだ、“自由の幅を制限してでも、徹底的に管理された社会によって、自国民の安全を確保する”という内向きな姿勢へのアンチテーゼも垣間見えます。その辺りは「スノーデン」にも通じるものがありそうですね。
     語られる内容はかなり難解で、グロシーンも沢山ありますので、好みは分かれそうですが、気になった方は是非。

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  • YO99

    5
    2017/2/14

    “Project Itoh”三弾目。前の二作に惹き込まれて待ち続けた作品。プロダクション倒産という悲劇を乗り越え、やっと日の目を見た本作、迷わず観賞。
    凄い!鳥肌ものの切れ味というか、凶暴性というか凄みがあります。三弾目にして最凶の作品です。
    人間の理性を引き剥がし闇を引きずり出すような、壮絶な理論構築の上に展開される強烈なSFアニメです。
    「アキラ」と張り合いそうなダークパワーを感じます。
    画はイマイチですが、それを超越する出来上がりです。
    SFアニメファンなら観ないと後悔する作品です。

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  • スナフキン

    3
    2017/2/5

    米国さえ、平和であり、テロのない理想郷であれば…今の米国をと言いますか、これからの米国は大統領も変わり、次第にそれに近い世界に近付きつつあるように感じられる昨今であります。冗談ではなく、真実味がある映画なので怖い部分も多いと思いました。自国を守る為の任務ならば、女や子供も容赦なく殺してしまう…これを残虐と受けとるかどうかはともかく、ひたすらロボットのようにクールにシビアに感情を抑圧して戦闘というお仕事にのみ、任務をこなしていく主人公含む米軍特殊部隊。
    本作唯一のヒロインでさえ…つい先程、普通に話をしていた人物でも次のシーンでは現世から強制退場させられてしまうサバイバル感がとてもリアル。

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