ストックホルムでワルツを|MOVIE WALKER PRESS
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ストックホルムでワルツを

2014年11月29日公開,111分
PG12
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1961年、スウェーデン語でジャズを歌いスターダムにのし上がったジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの半生を描くヒューマンドラマ。シングルマザーの電話交換手だったモニカが、父との確執や理想の母親になれない自身への葛藤を乗り越え、自分にしか歌えない歌を追求する姿が綴られる。監督は『白昼夢に抱かれる女』のペール・フライ。主演は、シンガーソングライターのエッダ・マグナソン。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

スウェーデンの首都ストックホルムから300km離れた小さな田舎町に両親と5歳の娘と暮らしているシングルマザーのモニカ(エッダ・マグナソン)は、電話交換手の仕事をしながら、時折深夜バスでストックホルムまで出向き、ジャズクラブで歌手としてステージに立つという日々を送っていた。いつか歌手として成功し、この町を出て娘と二人で何不自由なく暮らせる日が来ることを夢見ているモニカに、厳格な父は“母親失格”のレッテルを貼り、歌の仕事にも反対していた。そんなある日、モニカの歌を聞いた評論家に誘われ、ニューヨークで歌うチャンスを与えられたモニカは意気揚々とジャズの聖地に乗り込むが、ライヴは無残な結果となり、さらには憧れの歌手から「自分らしい歌を歌いなさい」と厳しい批判を浴びてしまう。ニューヨークでの評判はモニカの住む町まで届き、父はモニカに歌をやめ母親業に専念するよう言い放つ。落ち込むモニカだったが、バンドのベースを務めるストゥーレ(スペリル・グドナソン)と話すうち、母国語であるスウェーデン語でジャズを歌うことを思いつく。誰もが予想していなかったこの歌声は、次第にストックホルムの人々の心に響くようになり、モニカは夢のステージへの階段を上がり始める……。

作品データ

原題
MONICA Z
映倫区分
PG12
製作年
2013年
製作国
スウェーデン
配給
ブロードメディアスタジオ
上映時間
111分

Carlo Bosco [c] StellaNova Filmproduktion AB, AB Svensk Filmindustri, Film i Vast, Sveriges Television AB, Eyeworks Fine & Mellow ApS. All rights reserved. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.6
  • ひゃん

    4
    2015/3/20

    スウェーデンが誇る世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの
    半生を映画化した作品。ジャズに詳しくない私は知らなかったが、
    流れるジャズ音楽を聴いた途端、幾度もスウィングしたくなるほど
    素晴らしい音楽が今作最大の特徴。本国で大ヒットしたのも頷ける。
    実在のモニカを演じるのは、これも歌姫であるE・マグナソンという
    女性歌手で(ご本人とソックリ)綺麗なうえに歌がめっぽう巧い!(美)
    というわけで音楽面は難なくクリアの作品だが、ご本人の生活態度、
    特にモニカの類稀なる上昇志向とその人間性には唖然とさせられる。
    私は某日本人歌手を連想してしまったが、もちろん松田聖子である。
    アイドル時代から第一線を守り今では大スターの風格すら手に入れた
    彼女だが、その生き方の独善性には様々な噂を立てられた。そして、
    その矢面に立たされたのは娘の沙也加である。成長した彼女が母親に
    ついて語ったドキュメントでその冷静な態度に驚いたが、今作の娘も
    母親に振り回されながら冷静な視点で見守るという微妙な立場だった。
    頂点に立つ為には手段を選ばない(特に男性面で)娘と、頑固な父親の
    葛藤対決シーンもどこかで見たような展開だったが、自身の夢を当に
    諦めた父親が成功しようとしている娘をあそこまで貶める必要もない
    だろうに…と、この部分ではただ父親に認められたいが為に公妃まで
    上り詰めるしかなかったG・ケリーを彷彿とさせられた。子の人生は
    親の有り様によって決まることが多く、反面教師になるのも血筋の技。
    モニカの人生は吉凶混合だが、その歌声と音楽性は本当に素晴らしい。

    (名立たるアーティストが次々と登場。鑑賞後は、さぁ「歩いて帰ろう」)

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  • どすん

    3
    2015/3/18

    スウェーデンのジャズシンガー
    モニカ・ゼタールンドの映画です。

    彼女が歌う姿を見て思いだしたのが・・・
    Lisa Loabでした・・・ww

    モニカはスウェーデンの田舎に電話交交換士として働いており首都ストックホルムにジャズシンガーとして深夜バスで向かい、深夜バスで帰ってきていた。
    実家に5歳の娘と共に暮らしているが、モニカの父親からはできない母親としての烙印を押されている。ある日彼女はXmasにNYのSwing 46で歌うことに。
    そこで緊張しつつ登場した際、そのころのNYでは黒人のバンドに白人が歌うことが認められなかった時代・・・・観客はあきれて出て行ってしまう。
    また落ち込んでいる際に、エラ・フィッツジェラルドと出会い、彼女の前で歌うが英語の歌をうまく歌うだけの彼女に心がないと指摘される。

    そんな傷心な気持ちで帰国。新聞には「モニカ、NYでは通用せず」と書かれる。
    歌をあきらめて、電話交換士としての人生を歩もうとする彼女は入っていた興行を断るが、彼女の仲間たちはあきらめず彼女を連れ出していく。
    そこで、ベーシストのストゥーレを意識し始める。彼女は歌にどう想いをこめるかを考えている中で、彼は母国語でジャズをすることを提案し、そのジャズに乗りやすい詩としてスウェーデンのペッペ・ウォルゲシュの書いたものに乗せやすいことを提案する。

    彼女はそのことを受け入れ、スウェーデン語で想いを乗せたジャズで国内でその歌唱力を認められていく。

    しかし、父親との仲は相変わらずで、父親が以前トランペット奏者で世界に挑戦せずに田舎にこもったことを嫌う彼女はストックホルムに子どもを連れて、パーティで知り合った映画監督のところに転がり込む。


    野心ある女の人映画です。
    子どもがいても、その世界で自分の力を試したい!!
    そしてその試したいことが通用すれば、通用しなくなることが不安になってしまう・・・
    その生き方がいろんなものに表れています。

    たとえば、男。
    先ずは、ストックホルムの宿(笑)としての映画監督。
    そんで、ほに一瞬のトランぺッター。
    映画監督の人とくっつくときに言った
    『ちょっと、落としてくるね・・・』
    って(笑)

    モニカの中で父親が反面教師となっていて
    父親のように挑戦しない人生なんて・・・・

    自分の夢に向かって挑戦し続けることで夢はかなう。
    けど、夢のための代償はどんどん大きくなる。

    代償と夢との関係なんでしょうね、大人の事情は。
    子どものころは時間が経てば、練習すれば・・
    できるようになるって思って信じてたことが

    ノルマと締め切りに追われると、
    「ここまででいいか」
    ということに。

    彼女の場合には先ずは木の上まで行って・・
    そのためには危険なこともかえりみず奮するってことなんですね。

    最後のビル・エヴァンスとのセッションをラジオで流れるときに
    父親の涙を流しながら珈琲を飲むシーン、もらい泣きしました(笑)

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  • ごっとん

    3
    2015/1/5

    天はニ物を与えたけど、やっぱり私生活はうまいかないですね。こういう人達は才能と精神とのバランスをうまく取れているときは良いですが、取れないとボロボロですよね。

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