シャトーブリアンからの手紙|MOVIE WALKER PRESS
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シャトーブリアンからの手紙

2014年10月25日公開,91分
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第二次世界大戦当時、ドイツ占領下のフランスで起きたドイツ軍将校暗殺の報復として、フランス人150人が銃殺された事件を映画化。パリの地下鉄駅名にその名を残す犠牲者の1人、17歳のギィ・モケも主要人物として登場。出演は「マラヴィータ」のレオ=ポール・サルマン。監督は「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフ。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1941年10月19日。ドイツ占領下のフランス。大西洋沿岸のロワール=アトランティック県、シャトーブリアン郡のショワゼル収容所。そこにはドイツの占領に反対する行動をとった者や共産主義者など、政治犯とされる人々が多く収容されていた。その中に、占領批判のビラを映画館で配って逮捕された17歳の少年ギィ・モケ(レオ=ポール・サルマン)もいた。10月20日。近くの街ナントで1人のドイツ将校が暗殺される。事件の報せを受けたパリのドイツ軍司令部では、いずれも反ナチの将校、シュテュルプナーゲル将軍(アンドレ・ユング)、シュパイデル大佐(ハラルド・シュロット)、軍司令部付きエルンスト・ユンガー大尉(ウルリッヒ・マテス)の3人が、“犯人を早急に逮捕しないと、ベルリンは過度の報復を要求してくる”と危険感を抱く。だが、司令部を訪れた駐仏ドイツ大使アベッツ(トマシュ・アーノルド)から告げられたのは、“総統は報復として、収容所のフランス人150名の命を要求している”という冷酷な命令だった。10月21日。何とかヒトラーの命令を回避しようと努力を続けるシュテュルプナーゲル将軍以下のドイツ軍司令部。一方、シャトーブリアン郡庁舎では、銃殺する人質のリスト作成を命じられたフランス人の副知事ルコルヌが、政治犯が多いショワゼル収容所からの人質選択をやむなく受け入れる。そして、出来上がったリストには、収容所で最も若いギィ、明日には釈放されるはずのクロード、リーダー格のタンボー(マルク・バルベ)らの名前があった……。10月22日。パリの軍司令部で、シャトーブリアンの郡庁舎で、そして収容所で、処刑の準備が着々と進む中、心ある人々は悲劇を回避しようとそれぞれに努力を続ける。果たして、動き始めた歯車を止めることはできるのか……。

作品データ

原題
LA MER A L'AUBE
製作年
2012年
製作国
フランス ドイツ
配給
ムヴィオラ
上映時間
91分

[c] ARTE France - 2011-LES CANARDS SAUVAGES -7eme Apache Films-PROVOBIS FILM [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.1
  • ひゃん

    4
    2015/3/10

    「ブリキの太鼓」のV・シュレンドルフ監督による実話戦争ドラマ。
    ドイツ占領下のフランスで起きた悲劇で、17歳のレジスタンス少年
    ギィ・モケの名は、パリの地下鉄駅や街路につけられているという。
    1人のドイツ将校暗殺の報復にヒトラーは、政治犯として収容所に
    いるフランス人150名の処刑を命ずる。その中に占領反対のビラを
    配ったとして逮捕されたギィもいたが彼はまだ17歳、ナチス兵でも
    この報復はやり過ぎだと反対が渦巻き、指示回避に向けて奔走する。
    物語は事実を淡々と描く。ギィが想いを寄せるオデットへのキスが
    叶わない現実、審判後も反論を唱える牧師、非力を嘆く副知事、と
    あらゆる論者を明確に描きながら、悪の恐怖へと事態は進んでいく。
    実際に彼が遺した別れの手紙(本編でも流れる)全文をあるサイトで
    読んだ。これが17歳かと思うほど毅然とした訴えが述べられており、
    母親に向けては嘆かないで気をしっかりと持って生きていくように、
    自分の死が必ず未来に役立つよう最善を望むと切々と書かれている。
    理不尽な悲劇を最後までしっかりと描いている監督の力量に感服。

    (どんな声を挙げても打ち砕かれる。命令の奴隷になるな、には同感)

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    ネタバレあり
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  • でーいー

    3
    2014/11/1

    観ていてふと「突撃」を思い出す。
    銃殺理不尽ものといえば、いくらでもあるけど、キューブリックの「突撃」のラストと妙にダブって観えました。
    ナチス批判はもちろんのこと、ナチスの中には単なる右ならえじゃなくて、政治的な良識ある判断ができる人もいる姿が好感持てました。
    近作の「ハンナアーレント」とは姉弟編ってな位置づけじゃないでしょうか。

    でも、地味ですね。淡白だし、申し訳ないことに寝オチと闘いながらのフラフラ鑑賞でした。

    「ブリキの太鼓」の監督らしいイヤらしいねちっこ〜いドラマを期待した自分が間違いでした。

    あ、でも劇場では泣いてる方も多かったです。
    収容所での国歌らしい曲をみんなが歌うとこや、死刑に赴くところがハイライトなんじゃないでしょうか。

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