TATSUMI マンガに革命を起こした男|MOVIE WALKER PRESS
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TATSUMI マンガに革命を起こした男

2014年11月15日公開,96分
R15+
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子供向けだった漫画に対して大人の読み物としてストーリー劇を描く劇画という言葉を生み出し革命をもたらした辰巳ヨシヒロの半自伝的作品『劇画漂流』をもとにしたドキュメンタリー。苦悩と葛藤の連続である彼の足跡と1970年代に発表された5編の代表作をアニメで描き、作品世界と融合させている。辰巳ヨシヒロ本人が原画とナレーションを担当。「大統領のクリスマスツリー」など俳優として活躍する一方ショートショートフィルムフェスティバルを主宰し国内外へ文化の発信を精力的に行う別所哲也が、本作の中で6役もの声を務めている。第64回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品、第84回アカデミー賞外国語映画賞シンガポール代表作品。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

戦争が終わって間もなくの頃、少年だった辰巳ヨシヒロは漫画を描くことに熱中していた。敬愛する手塚治虫との出会いを経て、漫画家としての道を歩むことを決意。出版社に認められデビューし貧しい家計を支えていくが、当時子供向けで笑いに重点が置かれていた漫画に疑問を感じていた。1957年、辰巳は大人に向けたドラマ性のあるストーリー劇を写実的な描写と動きのあるコマ割りで描く手法を確立させ、その手法を用いたものを劇画と名づけた。劇画はまさに従来の漫画に対する革命だった。後の劇画ブームへとつながり、現在の青年漫画にも影響を与えて続けている。大人が楽しめる表現の可能性を探る辰巳の半生を描く。

作品データ

原題
TATSUMI
映倫区分
R15+
製作年
2011年
製作国
シンガポール
配給
スターサンズ
上映時間
96分

[c]ZHAO WEI FILMS [c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.3
  • でーいー

    5
    2014/11/26

    辰巳ヨシヒロ。僕はこの作家さんのことは、この映画を観るまで知りませんでしたし、漫画そのものにもそんなに興味はありません…。
    しかし、人間の生き方にはものすごく惹かれるものがあります。
    これは、漫画に人生を捧げた男の物語。

    さて、みなさんはこの映画のどの場面で泣きましたか?(泣ける映画という前提です笑)

    手塚治虫との出会い。彼から受けたさりげないエールが、いかに辰巳氏を後押し(ある意味狂わせ)たか。
    何故だか前半のこのくだりでボロボロ泣いてしまいました。
    淡々とした語り口が、心にぽつぽつと迫ってきます。

    インサートされる短編作品も、それぞれが人生の中でのすれ違いや絶望と表裏一体にある笑いを切り取り、どれもが愛おしく、切ないものでした。

    居場所の無い登場人物たちの姿から、戦後から高度経済成長へ発展していく日本の社会のなかで、辰巳氏が抱えていた苦悩を伝えています。

    誰もが知ってるメジャーな人物とは言い難いかもしれない。それが故に独自の発明を解き放った偉人にスポットを当て、斬新な視点から日本の現代史さえ浮かび上がらせたエリック・クー監督。
    見事としか言いようがありません。
    国を越えて、こうしたテーマが描かれたことにも静かに感動がこみあげてきます。

    ほぼアニメ作品ながら、情感ほとばしる人間ドラマの妙に酔わされる至福の時間でした。
    ごちそうさまです!!

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  • SMILE

    4
    2014/11/25

    面白かった。
    予想以上に面白かった。
    アニメの部分は短編集なのだけど、
    どれもかなり時代背景が色濃く出ている。
    戦争だったり決して明るい楽しいストーリーではなかったけど、
    終わりまでかなり見入ってしまった。
    私の父親よりちょっと年上の世代の方なんだと思うが、
    やはり、この時代の方の書くストーリーは深いなぁと思わされた。
    そしていろいろ考えさせられた。

    万人におすすめできる映画ではないかもしれないが、
    ショートフイルムなどが好きな方にはちょっとおすすめしたい。

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