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投稿レビュー(10件)愛を積むひとは星3つ

家族への熱い想いに心が引き寄せられます (投稿日:2015年9月9日)

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見たくても近くの劇場では公開されなかった作品でしたが、
中丹文化会館で当日限りの上映会がありまして、鑑賞してきました。

北海道で第二の人生を送る初老の夫婦の物語。

東京、下町の工場を畳んで自然に包まれた美しい土地で過ごそうと北海道に移り住むことにした篤史と良子。

暇を持て余す篤史は妻の頼みで家の周囲に石塀作ろうと誘います。
しかし持病の心臓病が悪化して良子は完成を待たずに亡くなってしまいます。

篤史の落胆の色は濃く悲しみに暮れますが、良子が
生前に書いた手紙が届き、次々と見つかる手紙に導かれるように新たな希望を見いだして進んでいく再生の姿が描かれていくというストーリー。

自分の死期を悟り、夫のメッセージを残すなんて
なかなかできません。
でも、篤史が変わっていけたのも、良子の遺書があったから
でした。 そういう意味からでも手紙の持つ力は大きいです。

真珠のネックレスの中であったり、アルバムの中であったり次々と手紙は見つかります。そのたびに励まさられる
篤史
・・・・・・

ある日泥棒に襲われます。その犯人の一人は
たとえそれが石塀を一緒に作っている徹だとしても
許せないはずです。

でも良子は相手も悔やんでいるはずだからともう一度チャンスを与えてほしいと。
良子のほんとに人を思いやる気持ちには心を洗われました。

篤史自身も、窮屈だろうけど、一緒に住まないかと誘います。
それからは 再び石塀作りをする徹との二人三脚の日々が始まります。

そして徹くんが牧場で修行に行ったあとは、紗英の父親が 塀作りを手伝うようになります。
最初は 娘との恋愛を反対した両親でしたが、子が生まれる
時の抱き合って喜んだり、その産声を徹に携帯電話で
聞かせるシーンなど、泣けるシーンもふんだんに織り込まれていました。

篤史が亡き良子からの手紙を手に空を見上げるシーンが素敵でしたしカメラの捉え方も美しい。

完成祝いに良子との思い出のお山に遺影を抱えて登ります。
途中、足を滑らせて怪我を負って病院に運び込まれる
わけですが、長年 疎遠になってた娘の聡子とも
わだかりも少しずつ消えていく。そこにも良子からの手紙
の引き寄せがあったから・・・

ほんとに雄大な景色が素晴らしかったし、
何よりも配役陣がよいです。柄本明さんの存在感

少しずつ 徹くんも打ち解けていく姿もいい。

たとえ ひとりになっても石を積み続けてほしい
と願いながらこの世を後にしなければならなかった
良子の意志を沿う形で篤史は必死に石を積み続ける
姿が素敵です。

小さな石が土台となっていく

塀を支えるのは いびつな石であっても大事な役目が
あるという言葉に感銘を受けましたし、

ほんとにこんなに泣かされるとは思いませんでした。

会場からもすすり泣く声が聞こえていました。
良子の他人を思いやる気持ちにぼろぼろと泣かされ続けました。

主人公の夫妻のように 長年連れ添ってきた連れ合いを
急に亡くした時、どのように立ち直るのか、一歩前に
進んでいくのか、ここでは遺書でしたが、
そうした 良子が主人を思いやる気持ちが、篤史の背中を
押していきました。

ほんとに素晴らしくよくできたストーリーに 見る者を
翻弄していきます。

改めて人生を考えさせられるそんな映画だったのではないでしょうか。

きっときっとお空の上から良子も篤史の姿を微笑ましく
思っておられることでしょう。

ほんとに見てよかったなあと思った作品でした。
後味のいい作品です。しんみりと泣かせてくれる
邦画らしい作品でした。

樋口さんと佐藤浩市さんのお似合いの夫婦も素敵。

手紙に綴られていた家族への想いは見る者の心を揺さぶります。

石も人も支え合って生きていくだなあと
人生を考え直すそんな映画になりました。

良子のようなそんな優しさは なかなかできませんが
時として相手の立場に立って考える

良子のようなそんな優しい心が少しでもあればよいのにと
思いました。

家族を思う強い想いにグッとさせられた映画でもあった。
こういう映画なら何度でも見たい。
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投稿:えこう

評価:5
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大自然に抱かれ紡がれる、家族の“絆”。 (投稿日:2015年7月22日)

【賛否両論チェック】
賛:死別してしまった夫婦の絆や、こじれていた親子の絆が、次第に再生していく姿が感動的に描かれる。北海道の自然も美しい。
否:展開は静かなので、眠くなりそう。空き巣という、およそ物語の雰囲気とは相容れない描写には、違和感もあるか。

 北海道という雄大な大自然の中で、様々な形の“家族愛”が再生していく様子が感動を誘います。過去の娘の過ちがきっかけで、壊れてしまった父と娘の関係や、周囲の猛反対を受けながらも、互いに支え合おうとする若い男女、そして亡くなってしまった妻の生前の想いに、残された夫が少しずつ救われていく姿。形こそ違えど、家族としての深い“絆”が感じられ、思わず涙腺が緩くなります。石塀の石を人に例えるシーンなんかは、すごく胸に残ります。
 かなり静かで穏やかな作品ですので、好き嫌いは分かれそうですが、是非大切な人と一緒にご覧になっていただきたい作品です。 »ガイドライン違反報告

投稿:門倉カド

評価:4
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あっちゃんへ。 (投稿日:2015年7月9日)

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原作「石を積むひと」の舞台を日本の北海道に移して映画化。
原作では老夫婦らしいが、今作ではまだ中高年50代の夫婦。
佐藤浩市、樋口可南子というビッグネームを揃えて豊かな
景色と共に描かれた夫婦愛の物語。取りたてて物凄い期待
はしていなかったが、美瑛の丘は綺麗だろうし、役者達は
巧いだろうし、美味しそうな料理が見られるかも?なんて
いう単純な欲望で観に行った。原作が洋書というのもある
だろうが、一見すると日本人ぽくないなぁと思える描写が
あったりはするのだが、いや北海道だからアリか、これも。
と、特に奥さん役樋口の演技に見入った。こんな奥さんが
いたら、そりゃ旦那さんたちは豊かな老後が送れるだろうと
思えるほど、いい奥さんである。中盤で、苦しい工場経営の
過去を描いた当時の回想を観ても、あぁこの奥さんで本当に
良かったよねぇと思うばかり。旦那さん(篤史さんなので)を
あっちゃん、あっちゃん、と呼んでいるところも微笑ましい。
彼らを手伝う若者が起こす騒動がかなり唐突で「?」と思うが、
中盤から登場する実娘とのエピソードには居心地が悪かった。
この父親と娘のやりとりのぎこちなさが実家と似ているのだ。
冒頭から、父親はとある一件で娘と疎遠になっているのだが、
母親の急死で接する時間が長くなる。蟠りは解けたものの、
なんだー?このぎこちなさは。というくらいに父親の態度が
何とも不自然。なぜ自分から話しかけられないんだろうな。
武骨で不器用だった夫が妻の遺した言葉(=手紙)を通して、
周囲の人々と交流を築き、助け合えるようになるまで。が
大自然の中でゆっくり優しく描かれていく。あのネックレス、
返ってきて本当に良かった。二人には素敵な贈り物だから。

(いずれはどちらかが先に逝く。毎日を大切に生きなくちゃね) »ガイドライン違反報告

投稿:ひゃん

評価:3
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平均点 (投稿日:2015年7月8日)

柄本明がひたすら上手く
佐藤浩市は佐藤浩市ではなく役柄そのものに見えました
晩年に向けていろいろ考えたくて観劇しましたが
生まれ来る命の美しさが心を占めました
紡ぎ合う未来の可能性を感じさせる作品でした
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投稿:まるこ

評価:3
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憧れますね。 (投稿日:2015年7月2日)

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現実的な問題は色々あるから無理だけど、嫁さんと二人で田舎で生活できると、いいなあとこの映画を見ていてつくづく思いました。まあ、先に逝かれると大変ですが。 »ガイドライン違反報告

投稿:ごっとん

評価:4
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家族とは尊いものなり (投稿日:2015年6月28日)

『愛を積む人』を鑑賞。
東京から北海道に移り住み第2の人生をスタートさせた夫婦とその周りの人々との交流と愛をテーマにした物語。主演は佐藤浩市と樋口可南子。

良子(樋口可南子)の希望で庭に石塀を作る事になり、篤史(佐藤浩市)と、大工見習いの徹(野村周平)は石を積み重ねていくが、良子が完成を待たず以前から患っていた病に倒れ他界。自身亡き後を心配する良子からの手紙が家のあらゆるところから発見される。

歳をとると涙もろくなると言うが、改めて自分がいかに歳をとったかを痛感してしまった。
少なくとも私が20~30代であったならこらえられたであろうが、40を超えた今の私には到底不可能。泣き通しである。

北海道の美しい四季折々の景色と、その土地の人達との交流が暖かくて心に染みる。
映画的には少々綺麗すぎるのだが、そんな事も全く気にならないほど入り込んでしまった。

恐らく主演の二人は実年齢よりも上の役であったと思うが(役の年齢が不明なので)、実に良かった。
佐藤浩市のくたびれ感と言い、樋口可南子の優しい笑顔と言い、東京から移住してきたとは思えないほど爽やかで穢れがない。

個人的な話にはなるが最近白髪を染めるのをやめた。
いざ短くしてみてその多さに驚いてはいるものの、どうせならとことん白くなる方が良い。ちょうど今作の佐藤浩市くらいが理想なのだ。せめてあと10~20年、髪が頭皮から逃避しない事を祈るばかり。
などとつまらぬ事を書いてさらに年齢を自覚する次第である。

話が逸れたが今作は是非40代以降の夫婦揃って鑑賞いただく事をお勧めしたい良作である。 »ガイドライン違反報告

投稿:えのきち

評価:4
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貴方の定年後の生き方は? (投稿日:2015年6月23日)

ベテランのお二人(佐藤浩市/樋口可南子)については、今更言うこともないでしょう。むしろ、この作品では北川景子を推します。この人は美形なので、ちょっと冷たい印象を持っていましたが、物語が進むにつれて・・・、とだけ言っておきましょうか。
途中、佐藤浩市と柄本明の掛け合いがありますけど、これが滅法面白いです。芸達者の二人の「話芸」ですね。
美しい自然と心暖まる物語。定年後をぼんやりと考えている貴方?今の貴方の生き方は後悔しない生き方ですか? »ガイドライン違反報告

投稿:ミチさん

評価:5
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美しい北海道の風景も、また良し。 (投稿日:2015年6月21日)

樋口可南子が心臓病で死ぬお話ですが、実はこの映画の山場は、彼女が死ぬところではありません。
難病系映画で一泣きするのを狙って観に来た人だと、彼女のあっけない死に方に肩すかしを喰らうかも。

このストーリーの盛り上がりは、樋口さんが死んだあと、残された人たちが紡いで行くドラマにこそ、あるのですから。

原作の邦題は「石を積む人」。
佐藤浩市が積んでいるのは愛だけではないので、映画の商売のためだけに、こんなあざとい限定をしてしまうのは誤りだと思えます。
原題のほうがはるかに好ましいと思いました。

よくよく考えてみると、樋口さんはずいぶん「自己中」な最後の1カ月なんですよ。
それまで苦労に耐えに耐えてきた人だという設定だから許されるのかも知れませんし、愛と自己中とは紙一重だということなのかも知れません。
気がつかなければ、「美しい愛情に泣けました」で済む話かも知れませんが、気がついてしまうと、愛と自己中とは紙一重なんだなと再認識してしまうのです。

なお北川景子が娘役。
彼女はこれまでどんな映画を演じても、「ぷんスカぷん」みたいな定型演技しかできない人だという先入観があったのですが、今作の演技は立派。
もしかして、撮影現場に、やたらチヤホヤするTV人がブンブン飛び回っていなかったのかも……。

映画女優はこうでなくっちゃと思える好演でした。 »ガイドライン違反報告

投稿:お水汲み当番

評価:5
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手紙 (投稿日:2015年6月20日)

時間は戻らないから大切にしなきゃ
暗い事は考えたくないないけど
ずっとこのままってないって考えなきゃ
優しさって色々あるよね
許せるって強い事だよね
同じ石だけは積めない
自分だけじゃ生きていけない
そばにいる人達を大事にしなきゃ
後悔しないように »ガイドライン違反報告

投稿:KI-ki

評価:4
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この手紙を読んでいると言う事は。。。 (投稿日:2015年5月14日)

完成披露試写会にて鑑賞

映画の中に出てくる篤史と良子の家は、実際に美瑛の街に建てて撮影されたそうです。

自分にとって大事な人がいたら、後悔などする様な事の無い様に今感謝の気持ちを伝えたり、行動したりしなければならないなと言う気持ちにさせてくれました。

見終わったら後、家に戻って古いアルバムや大事に仕舞っている手紙等を見てみたくなるかもしれません。。。
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投稿:Pilot

評価:4
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