チョコレートドーナツのレビュー・感想・ネタバレ・評価|MOVIE WALKER PRESS
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チョコレートドーナツのレビュー・感想・ネタバレ・評価

2014年4月19日公開,97分

ユーザーレビュー

4.4
  • みるみる

    4
    2020/5/7

    やっと見る機会がありました。すごく良かった。でも良かったと言っていいのかは分からない。1970年代の実話がベースだそうです。同じく'70年に起こった実話ベースの「ストーンウォール」を思い出しました。あちらは若者のエネルギッシュで熱い思いの作品でしたが、こちらは大人のやるせなさ一杯の作品。
    とにかく理不尽に傷つけられ、差別を受け、誰もが求め保証されるべき権利さえも奪われる。ラストにかけてはとても辛いです。手紙に同封した新聞記事に号泣。
    アラン・カミング演じる優しくて情熱的なルディは魅力的でした。
    邦題も良いですね。甘くとろけるチョコレートドーナツの味はきっと忘れられないと思います。

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  • シアターマスター

    4
    2019/2/12

    鑑賞するのは、これが二度目。
    結末を知った上でもう一度見るのは、本当に辛かった。

    ダウン症、ゲイと聞いただけで困難な行く末を連想してしまうのに、話の舞台が70年代というまだ社会からの差別や偏見の風当たりが強かった時代だからこそ、周囲からの理解を得る難しさが如実に表現されている。異性愛が〝普通〟で、同性愛は〝異常〟だと言われているような世間には、正義なんてものは存在しなかったのだろうか。
    最も大切だったのは幼い子供の幸せだったはずなのに。その子を決して見放さず、心からの深い愛情を注いだ彼らが〝普通〟ではなかったからという理由で、マルコの幸せは永遠に奪われてしまった。澄んだ心を持っていて、ハッピーエンドが大好きな彼は、いつだって自分の帰る家を求めていた。やっと居心地のいい場所を見つけて、幸せな時を過ごした。それが社会の権力で一瞬にして絶望の底へ突き落とされる。もう空しくて悲しくて、見ている側は泣くことしか出来ない。
    涙を流す代わりに、ラストシーンでルディは力強い歌声を披露する。その歌には魂と、マルコへの変わらぬ愛が込められていたに違いない。

    この作品の舞台である70年代から、40年以上が経ち少しずつ性的少数者などへの理解が深まってきている。
    けれど差別は未だ無くならない。
    時代は移り行くもの。〝普通〟であるべきという考えは、もはや時代遅れなのかもしれない。
    大事なのは、それぞれが生きたい姿と場所で生きていくこと。
    この作品は、改めてそれを教えてくれた。ずっと忘れられない作品。

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  • Movie Walkerユーザー

    5
    2018/8/27

    ゲイのカップルが、ヤク中の母親に育児放棄されたダウン症の子供を引き取って育てようとする話。辛い。やっぱり正義なんてない、と思わされてしまうけどそれでも闘うべきでそうせずにはいられないのが愛であってその姿はとても強く美しい。何の為の法律なんだ。歯がゆい。あと、話のメインの筋ではないけどやっぱり芸術って辛い時に打ち込みたくなる、支えになるものだしそういう時に出来るものこそ良かったりするよなあ、皮肉だなあと思った。

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  • ami

    5
    2016/9/2

    他人は冷たくて、無関心なくせに、そのものごとがフィーチャーされたときだけ批評する。そして、良くも悪くもすぐ忘れる。
    でも真実は、忘れた頃に自分にあらゆる形でふりかかってくる。

    自分のことは自分で守らねば、闘わねば、
    そして、こんな世界だからこそ、今そばに居てくれる人がとても尊いことを改めて感じさせられた。

    大人でも難しいことの多い社会だけど…子供には何時も罪はない。

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  • S

    5
    2016/1/25


    あまりにも悲しいエンディング
    誰もが心温まるエンディングを
    想像していたんじゃないかな

    めちゃめちゃ異端児の集まりで
    それが最高にクールだった

    とっても悲しいけど
    嫌いじゃない
    バッドエンドながら
    仕上がりは最高だと思う1本

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  • KI-ki

    5
    2015/2/12

    今さら観て感想文書くのどうかと思ったけど…

    誰の為の裁判なんだろう

    マルコは現実に起こったことしか言えないんだよ
    作り話は出来ないんだよ
    本当の気持ちしか言えないんだよ
    嘘はつけないんだよ

    ゲイのカップルが何だとか
    本当の親が一番だとか

    裁判に勝つ満足感はそんなに大切なの
    一番大切なのはマルコの気持ちでしょ

    どこかに行って欲しいこんな人たち

    チョコレートドーナツもう食べられないよ

    ルディの歌声が力強いほど胸を突き刺す

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  • 矢口渡

    4
    2015/2/11

    法とは秩序の安定のためにあり、その観点からすれば、為政者のためにある。法だけでは人は救えない。しかし、法を解釈運用するのは人であり、その人が偏見を持ち、幅広い価値観が受け容れられなければ、悪いケースを招く場合がある。法の制定は総論、運用は各論であろう。
    感動的でちょっと悲しい映画。歌が効果的。アラン・カミングは、いい役者でありシンガーだと思う。ただ、あまり感情移入できないのはゲイだから?私にも生理的偏見は存在する。

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  • ひゃん

    4
    2014/8/19

    このタイトルからヒューマンドラマだと思って観に行くと、
    実は法廷裁判劇がメインであったことに気付かされる。
    実話を基に描かれた作品なので細部に遊びがないものの、
    重い色合を前面に出さず軽やかに纏めているので観やすい。
    「クレイマー、クレイマー」にあったように、子供の幸せとは
    果たしてどんな両親の元で育つことなのかを考えさせられる。
    差別眼著しい社会の中、他人の子供を引き取ることの難しさ、
    どんな虐待をしようが親元へ返されてしまうという愚行循環。
    実親の法的権利が子供の人権を奪う矛盾に胸が苦しくなる。
    A・カミング渾身の熱唱。D・ホフマンに匹敵する演技と鼻筋。

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  • おーたむ

    4
    2014/8/7

    ゲイのカップルということが強調されていますが、結局は家族あるいは親子の物語だと思います。

    子供を産めば誰でも親にはなるけれど、ただ生んだだけ、生まれただけで必ずしも愛情が芽生えるとは限らない。
    誰が育てるべきなのか、子供の立場に立って考えよう、ということ。

    ただ、マルコの母だってまったく愛情がないわけではない。
    もちろん愛情たっぷりとはいかないけれど、少なくとも映像での彼は初めから小ざっぱりとしているし、母もマルコの前ではセックスしてはいけないという分別も持っている。
    でも若さなのか意志の弱さなのか、どうしても自分の楽しみを優先してしまう…

    マルコがダウン症でなくても、ルディとポールがゲイのカップルでなくても、またマルコの母が薬物中毒でなくても、今この瞬間世界中に存在し、一人ひとりがどうすればよいのかを考えなければいけない物語なのだ。

    映像的にはところどころに挟まれるフィルム画像?がとても美しく印象的。
    そしてマルコがさまよう後ろ姿は心細さがにじみ出ている。
    アラン・カミングの歌声も感動的!!

    余談ではあるが、とても聞き取りやすい英語のため、それっぽいシーンがもう少し控えめだったら、中学生の英語教材にぴったりだと思う。
    ストーリー的にも。。。

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  • コロコロ

    5
    2014/7/27

    アラン・カミングが、部屋にいるマルコの後ろ姿を見るあの眼、本当の悲しみを知っている人間だからこそ見せるあの優しい眼差し。
    もうそれだけでこの映画は見る価値がある。

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