ドストエフスキーと愛に生きる|MOVIE WALKER PRESS
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ドストエフスキーと愛に生きる

2014年2月22日公開,93分
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ロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編5作品をドイツ語に訳した翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーの数奇な半生を追ったドキュメンタリー。ウクライナで生まれ、ナチス占領下でドイツ軍通訳者として激動の時代を生き抜いた彼女の“生活”と“言葉”から、文学の力によって高められる人の営みを描き出す。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1923年ウクライナ・キエフで生まれたスヴェトラーナ・ガイヤーは、母の勧めでドイツ語を習い、スターリンとナチスに揺れた激動の近代ヨーロッパを生き残るため、敵軍の通訳者として言葉を駆使し、家族を守った。やがて時代が落ち着き、故郷ウクライナを離れた彼女は、見知らぬ街で文学とともに生きてきた。深い悲しみや、絶望に打ちひしがれず、人生に光明を見出せたのは文学があったからであった……。84歳になる彼女の横には、華奢な姿に不似合いな重厚な装丁の本が積まれている。ロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編作品『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』、『悪霊』、『未成年』、『白痴』。ガイヤーは、それらを“五頭の象”と呼び、生涯をかけてドイツ語に訳した。心を揺さぶる研ぎ澄まされた語感と、作家への絶対的な敬意によって築かれた彼女独自の翻訳スタイル。オリジナルの文章の意味だけでなく、間や空間、原作者の描いた情景を忠実に描き出すため、舞台となった小説の街を旅してその土地の人々の暮らしぶりや地形を把握したという。ドストエフスキーの5大傑作小説の新訳は、ドストエフスキー文学に新しい声を与えたと言われ、ドイツ文学界の偉業と称賛されている。

作品データ

原題
DIE FRAU MIT DEN 5 ELEFANTEN
製作年
2009年
製作国
スイス=ドイツ
配給
アップリンク
上映時間
93分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.3
  • 3
    2014/2/26

    ドキュメンタリーだからドラマ性はそれほどないだろうと思ったけど、いやいや、彼女の人生は壮絶なドラマだね。
    いつか彼女をモデルにした映画が出来ても驚かないね。嫌、凄く面白いと思う。
    生きた時代が凄いし、仕事も凄いし、今の生活も凄く魅力的。

    外国文学好きの身としては、翻訳者は重要なポジションにいる。
    作品本来のイメージや背景や色を損なわずに伝えて欲しい。
    途中で翻訳者が変わったためにファンが不買運動を起こした・・ってファンタジー小説も有ったし、安易に解りやすさだけを求めて「くまもん」とか「フミヤ」とか、完全に日本人向けの用語に直すなんてことをされると、世界が壊れてがっかりなの。最近多いんだよ、映画の途中で急に現実に戻る事。
    本当に、がっかりだから、その辺、もうちょっと彼女の仕事への愛とか姿勢とか見習って欲しいな。
    本と映画は違うけど、でも作品への愛は持って欲しいよ。

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    ネタバレあり
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