エヴァの告白|MOVIE WALKER PRESS
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エヴァの告白

2014年2月14日公開,118分
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『エディット・ピアフ 愛の讃歌』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたマリオン・コティヤール主演のヒューマンドラマ。幸せを求めてアメリカへ移住した女性が、娼婦に身を落としてまでも懸命に生きようとする姿を描く。彼女を翻弄する裏社会の男をホアキン・フェニックス、思いを寄せるマジシャンをジェレミー・レナーが演じる。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

エヴァは病気の妹と一緒に戦火のポーランドからアメリカへ。ところが、妹は入国審査で隔離され、エヴァも理不尽な理由で入国を拒否されてしまう。強制送還を待っていたエヴァはブルーノという男に助けられるが、彼は移民の女性たちを劇場で踊らせ、売春をあっせんするような男で、カトリック教徒のエヴァは娼婦へと身を落としていく。

作品データ

原題
The Immigrant
映倫区分
G
製作年
2013年
製作国
アメリカ フランス
配給
ギャガ
上映時間
118分

[c]2013 Wild Bunch S.A. and Worldview Entertainment Holdings LLC [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.2
  • ブルーインブルー

    4
    2014/3/10

    先ほど、ジェームズ・グレイ監督の『エヴァの告白』をようやく観ることができた。素晴らしい。紛うことなき傑作である。夜の世界へと引きずり込まれていく移民の女性エヴァが主人公である本作の画面は全編を通して暗いセピア色に統一され、あまり外光が射し込まない室内の場面が大半だ。その意味で、この『エヴァの告白』を、最近の作品だと『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』に近い“夜の映画”と呼ぶことができるかもしれない。事実、本作で特徴的なのは光よりも影の方なのだ。多くの場面で、エヴァ役のマリオン・コティヤールの顔には影がかっており、グレイ監督が強く惹かれたというコティヤールのクラシカルな顔立ち(グレイは彼女の顔立ちを『裁かるゝジャンヌ』のルネ・ファルコネッティと比較している)にかかるその影は、彼女に想いを寄せる2人の男、ブルーノとオーランドと共にいる場面では特に目を引く(同時に、エヴァと同じ画面におさまっている時のブルーノやオーランドの顔にもしばしば影がかかっている)。がゆえに、例えば教会の告解室で告白をする場面での暗闇から浮かび上がる俯き加減の顔、短い夢のシーンにおいて露光ぎみの明るい画面に映し出される顔、離ればなれになっていた妹との再会間際に、彼女の姿を窓ガラス越しに見つめる顔など、影のかかっていないそれらエヴァのクローズアップの美しさが際立つことになるのだ。画面設計や色彩構成、セットの照明などについてグレイと綿密に話し合ったと思われるダリウス・コンジの手によるキャメラは、俳優たちの手や背中の震えから、不均一な歩行のリズム、表情の微妙な変化までを見落とすことなく画面におさめている。それらは登場人物たちが発するセリフ以上に、彼らの複雑な(矛盾した)感情――主にユダヤ系移民が集まる地域であるロウアー・イーストサイドで生活することになったポーランド人カトリック教徒エヴァの孤独、ブルーノを嫌悪しながらも彼の助けを借りながら身体を売る彼女の罪悪感、想いを寄せるエヴァを商売道具にしてしまうブルーノの葛藤など――を雄弁かつ繊細に表現している。エヴァの運命がさらに変転していくにつれて、あたかも世界(へ)の開け(Weltoffenheit)を暗示するかのように、大胆に、しかしさりげなく挿入されるロングショットや、縦構図を活かした奥行きのある画面も素晴らしい。終盤、それまで、アメリカへ渡ったことから始まり、自らが取った行動(それが半ば強いられたものであったとしても)がことごとく良からぬ事態を招いていたエヴァは、最も近くて遠い他者であるブルーノの導きによって、願いを成就させることになる。闇に包まれた裏社会へ戻っていくブルーノの後姿と、光が差し込む世界へと漕ぎ出すエヴァの姿を1つの画面で捉えたラストシーンは、贖罪と救済、始まりと終わり、生への意志と死を覚悟した諦観とを同時に示して、とてつもなく感動的だ。間違いなくジェームズ・グレイはサイレント映画を撮れる映画作家であり、この『エヴァの告白』でも、随所でサイレント映画を念頭に置いた演出を行なっている。実際、彼はあるインタビューで「マリオン・コティヤールならサイレント映画だって演じられると感じました」と語っていた。その意味でも、映画評論家の川口敦子が本作を「古典の美質を湛えた作品」と評しているのは正しい。

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  • 3
    2014/3/6

    移民船の悪環境は画としては出てこないけど想像出来る。
    そんな環境で弱者は虐げられて来たんだろう。若い女性二人で・・しかも美人で何て。きっとエヴァはずっと妹を守って自分が表に立ってきたのだろうし。

    エヴァは弱いようで、強い。信仰心も強いし、覚悟を持って居る。
    それ姉として生まれた性で、何とも切ないんだけど‥
    モテるし、もっと自分の幸せ求めたら幸せになれたかもしれないのに。
    そんな人生も有っただろうに。
    愛よりも、自分の手助けをしてくれる人を求めたんだよね。
    結果、愛してくれる人を皆踏み台にして生きていくような感じだけど。

    落ち着いたら、幸せになって欲しいなぁ‥と思わせる女性でした。
    でも難しいだろうなぁ‥

    マリオン・コティヤールは凄く良かった。

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    ネタバレあり
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  • たっかん

    2
    2014/3/5

    2014年3月5日、新宿・武蔵野館で鑑賞。(前売券1500円)

    主演女優が美人女優のマリオン・コティヤールだったこともあり期待していた映画だったのだが、映画館で観終わって、ため息しかでなかった残念な映画。

    だいたい暗すぎる、面白くなさすぎる。
    もう観ちゃったので仕方ないが……。

    この映画の冒頭に出てくる1921年のアメリカ入国審査シーンを観て、『ゴッドファーザーPARTⅡ』を思い出した。時代的にも近そうな雰囲気。

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