TOP > 映画作品を探す > 荒鷲の要塞 > レビュー

投稿レビュー(2件)荒鷲の要塞は星4つ

真っ白な雪に覆われた高峰の画面上に真紅の文字 (投稿日:2009年5月26日)

 冒険小説不朽の名作「女王陛下のユリシーズ号」の原作者であるアリステア・マクリーンが「ナバロンの要塞」の続編として書き下ろした小説を原作者自ら脚本を担当して、W・W・Ⅱの秘話冒険アクション活劇として、ブライアン・G・ハットン監督が演出したのですが、原作では「ナバロンの要塞」を凌駕していた面白さも映画ではチョッと遅れをとってしまったようです。21世紀に入った昨今、ジェリー・ブラッカイマー製作による末梢神経を刺激する戦争映画が主流になってしまいましたが、小説家と名優の強力タッグは重量感溢れるミステリー・アクション映画を誕生させてくれたのです。

 映画冒頭はババーリア地方の高峰上空を飛ぶドイツ軍の輸送機から俯瞰した雪山が登場しますが、真っ白な雪に覆われた高峰の画面上に真紅の文字が書き込まれるのです。勇壮な音楽が流れて、原題の「Where Eagles Dare」が浮かび上がってくるのです。“鷲たちが挑む所”と翻訳すればいいのでしょうか。物語は侵入が難しい雪山奥の高山に建築された“鷲の城”に拘束されているアメリカ軍将軍を救出に向かう特殊部隊の活躍を描くのですが、丁寧に書き込まれた脚本の面白さとスタントマンによる肉体を使ったグッドジョブは本物の醍醐味を感じます。

 しかし、ドイツ軍内部に侵入したリチャード・バートン扮する少佐とクリント・イーストウッド扮する中尉の最初の危機が盛り上がらないのは、映画の言語が全て英語で統一されてしまっていることによります。検問所を通過するために二人は機転を利かすのですが、連合軍側もドイツ軍側も英語を喋っているシチュエーションは物語から緊張感を奪ってしまっています。J・リー・トンプソン監督の「ナバロンの要塞」では序盤からアレグロのテンポで飽きさせませんが、G・ハットン監督の演出は60分経過したブービートラップの爆発シーンから漸くエンジンが掛かってくるのです。イーストウッドも本作品では準・主役なので、結構ヘマを犯してしまうのですが、二挺シュマイザーをぶっ放したりするシーンはイタリア製西部劇のガンファイターをダブらせます。因って、ドイツ軍の弾は外れまくり、連合国軍の弾は正確にヒットするのです。ラッセル機能を装備したバスによる脱出劇は痛快無比のカタルシスを感じます。
»ガイドライン違反報告

投稿:晴耕雨読

評価:4
星評価

4人が他の人に読んでほしいレビューだと思いました。

あなたはこのレビューをお勧めしますか?

はい

潜入、任務、脱出、すべてが一級品! (投稿日:2008年6月22日)

▼ネタばれ(クリックして読む)

丁寧に、丁寧に撮られている
裏の裏、そのまた裏、クモの糸の様に複雑に絡み合った人間関係と任務を、これほど解りやすく紐解いている脚本に脱帽
小道具も緻密、潜入・脱出も計算し尽くされていて辻褄の合い方が快感!
例えるなら、007の秘密兵器が漏れなく使われる感じ!
アクションも68年当時、雪深いザルツブルグでよくぞ撮れた…と感心する!
戦争映画の括りで手が出なかった皆さんに、娯楽活劇の傑作としてオススメしたい

【ミニ情報】
DVDで鑑賞した際、メイキングに「エリザベス・テイラー」がチラッと映っていた…と思う。旦那さんの陣中見舞いに来ていたのかな? »ガイドライン違反報告

投稿:ゆーみんぱぱ

評価:5
星評価

3人が他の人に読んでほしいレビューだと思いました。

あなたはこのレビューをお勧めしますか?

はい

上へ戻る

最近チェックした映画館・映画
おすすめ特集

おすすめ情報

2020/7/12更新
映画ニュースランキング
Facebook&Twitter
MOVIE WALKER PRESS_Facebook MOVIE WALKER PRESS_twitter

TOP > 映画作品を探す > 荒鷲の要塞 > レビュー