クロワッサンで朝食をのレビュー・感想・ネタバレ・評価|MOVIE WALKER PRESS
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クロワッサンで朝食をのレビュー・感想・ネタバレ・評価

2013年7月20日公開,95分

ユーザーレビュー

3.2
  • montananeko

    2
    2015/1/4

    サクサクのクロワッサンを食べたのは24歳の時。
    三越本店の地下食品売り場で買ってもらったできたてのもの。
    その美味しさといったら!
    スーパーのじゃだめだ。
    パリならなおさらのこと。

    フリーダは祖国のお国言葉は絶対に使わない。
    実際、女優さんが話せない、という状況もあったかもしれないが怒るアンヌを前にパリジャンの姿を崩さない。

    彼を手放したくないフリーダ。
    恋人詮索をさりげなくかわすセバスチャンは可愛い。
    変わらなきゃ、というフリーダに感化されてか、それともパリのエスプリがそうさせたのか最後にはセバスチャンと。。。。
    フリーダはアンヌに対して最初からそのような予感めいたものがあったのだろうか?50年前にした妻のいる男との情事に責め苦は受けたくないと思うフリーダだ。セバスチャンがカフェで見せたアンヌへの感謝の気持ちを伝える様子を見て嫉妬はすれどアンヌを迎える。

    フリーダの愛する男は他の女も愛する価値がある。
    老いの中、年下の可愛い男にアンヌを認めた。
    それはアンヌがいればセバスチャンはアパルトマンにやってくる。そういう算段なのか?違うだろう。仕事で疲れ忙しいセバスチャンの心を埋めたいのだ。彼もまたいずれ老いていくのだ。

    カフェを与えたがもう縛るには限界。
    死を待たれるのも嫌。
    寂しい心はアンヌの登場で埋め合わされたのだ。
    やはり人生は人との出会いである。

    年下の彼を持つすべての老女に乾杯!

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  • ひゃん

    3
    2013/11/10

    うわ、J・モローだ!と思った。いやいや、まだまだお元気^^;
    ずいぶん歳をとって(現在85歳?)顔も皺くちゃ、なのに女気
    だけは猛々しいほど匂い立っている。老いてなお盛ん、とは
    こういう時に使う用語なのかな?と思ったほどチャーミング。
    私が観てきた彼女はどちらかといえば悪女で、男を翻弄する、
    やはり女臭プンプンの今で言う美魔女?な感覚だったのだが、
    それが現在もまったく衰えていないところが嬉しい。
    口喧しく我儘で多くに嫌われる老女になろうとも、彼女は更に
    語気を強めては家政婦をイビリ倒すのだ…もっと凄まじいか、
    あるいはコメディか、と思っていたけれど、どちらも外れた。
    ただただ寂しい、孤独な老女(家政婦は初老)の交流だった。

    どちらかといえば家政婦のアンヌが、私には痛感できた。
    いずれ(これから)訪れるかもしれない親の介護や、子供達の
    無関心・疎遠、たった一人で母親の介護を担い、飲んだくれの
    元夫の行為に耐えて、そこでしか生き甲斐のなかった女性が、
    憧れのパリに家政婦としてやってくる。が、相手は捻くれ老女。
    またコイツの世話をするのか…と思いながらも、毎晩パリを
    徘徊する彼女の、心の拠り所を探す旅のような扱いが面白く、
    焼きたてのクロワッサンこそ朝食、という老女の拘りも面白い。
    言い方は悪いが(誰にも必要とされない)二人が、誰かに必要と
    されることがどれだけ大切か、人生に希望や愉しみを見出して、
    不満を歓びに変える生き方をするためにはどうしたらいいのか、
    というような部分で、やや老年教訓本のようにも見てとれた。
    誰にでも訪れる老い、孤独、病、に対して「お金」は最大限の
    必須であっても、「愛」のない生活は耐えられない、というのが
    あちらこちらに顕れている。さすが、J・モロー。なおも盛ん。

    物語としては普通なのだが、二人の女優の表情や行動を
    メインに観察すると、色々見えてきて考えさせられる一本。

    (年下の愛人をまだベッドに誘う老女。彼女にしかできない演技)

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  • どすん

    3
    2013/10/27

    こじんまりとしたフランス映画でした。
    時にはこんな感じのちょっとあったかい
    それでいて
    かっこいい、おっさん、おばはんの出てくる映画っていいですね~

    主人公のマリアがエストニアから出てくるんですけど・・・
    だんだんとパリに染まっていくんです、服装が。

    こんな細かいのいいですね~。
    最後はBurberryのトレンチでww

    かっこぇえ!!
    欲しくなったぞ!
    トレンチ!!

    富豪のおばあさんはCHANELばっかやったけどww

    エストニアで痴呆の母を面倒見て生活しているマリア。
    仕事は2年前に辞め、看病をしている。子どもは2人とも1人立ちし10数年前に離婚している。
    その生活の中心となっていた母も亡くなり、何をしていいのかわからないマリア。

    そんな時に仕事の電話が入る。
    エストニア出身のパリの富豪フリーダの家での家政婦。
    彼女は学生時代フランス語を学び、フランスに行くことを夢見ていた。
    しかし、結婚したためその夢を断念していた。

    憧れのフランス。
    雇い主はなぜかカフェのオーナー。
    そのオーナーに富豪の家に案内される。
    しかし、初日から朝食のメニューでぶつかり、解雇だ!と言われる。
    途方に暮れたマリアだが、そのひたむきな態度がフリーダの過去と重なり次第に溶け込んでいく。

    フリーダの家で仕事をしていても訪問者もいない。
    そのためマリアは過去の友人たちを内緒で呼んでフリーダを喜ばせようとする。
    しかし、それは忘れようとしていたあることを思い出させることになる。

    登場人物も少なく、時間も長い映画ですが
    たまにはこんな映画もいいですね~
    まぁ秋になったんでこんな映画でぼけーっとコーヒー飲むのもいいですね。

    にしても、小道具、服、カフェ、おしゃれですね~パリって。

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  • パライバ

    4
    2013/10/9

    フリーダについてもアンヌについてもどこかしら身につまされることがあり。
    超わがままなフリーダに振り回される周囲。
    でもセレブなフリーダにスーパーのクロワッサンは似合わない。パン屋さんで焼きたてを用意してあげなくちゃね、それが当然と画面のこちら側を納得させる女優さん。実はジャンヌ・モローを意識しては初めて見たけれど、存在感たるや半端ではない。焼きたてクロワッサンを用意させちゃう値打ち十分。
    地味なアンヌはどんどんソフィスケートされて「イイ女」になっていくけれど、歩き回るうちにパリらしいお洒落なパンプスから元のダサいブーツに履き替えた時、初めてアンヌがパリに定着したと感じた。

    この映画の存在を知ったのは終映日寸前。豪雨の中映画館に向かったが、それだけの値打ちを感じた作品だった。

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  • seapoint

    3
    2013/9/12

    フリーダ、エストニア出身という設定だが、彼女自身はそのことを封印しているよう。エストニア人が集まって、母国語で会話するのに、彼女はフランス語で返す、生まれも育ちもパリッ子のように。(ジャンヌ・モローが話せないってことで?)

    ジャンヌ・モローだから通るのか、80代でも‘女’。彼女に婆さん、おばあちゃんと言わせない威圧感がある。それだけ女性であることを常に感じている。心は若い時と一緒。

    プライドが高く、頑固で、意地っ張り。でも本当は寂しがり屋。フリーダからJ.モロー自身が見えたりして。(そもそも彼女の役って庶民とか疲れた主婦とかあったかしら)
    自前のcoco chanelによる衣装を普段着に纏い、足腰弱いながらも、毅然とし、家の中でもリラックスというより、ちょっと緊張感ある雰囲気。うー、部屋も広いのに、くつろげん。

    パリっ子はコーヒーかと思いきや、紅茶なんですね。それとクロワッサン!!
    フリーダのパンのこだわりに賛同!イギリスに星の数ほどpubがあるなら、フランスはブランジェリーがその数ほどある。皆、スーパーではなく、並んでパンを買い求める。パンは生もの。その日のパンはその日に食べる。だから美味しいブランジェリーの店に列を作る。

    入れたての紅茶、焼き立てのクロワッサンを用意すれば、フリーダだってご機嫌だ。その辺の常識は彼女も持ち合わせている。

    アンヌ、何度もステファンに苦言を呈し、困惑するが、頑張っている。フリーダのさみしさを汲んだが、彼女の優しさは、仇となって返ってきた。行く所もない。メトロのホームで途方にくれ、朝を迎えたパリ。人気のいない朝、パリを象徴するエッフェル塔を見ながら、ブランジェリーのクロワッサンを齧る。その表情に、彼女の中の一区切りがついたとわかる。

    でも、フリーダに、ほんの少し、いたわる心、本当は持っているのだが、表に出さないがために、今までの人間関係をダメにしてしまった。そんな彼女がドアを開けた瞬間、ステファンではなく、アンヌの名を呼んだのは、十分反省したってこと。
    素直になるのは難しい。その報いはアンヌが入れた紅茶と買ってきてくれるクロワッサンが迎えてくれるはず。

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  • すすむA

    5
    2013/9/4

    本当の主役は、アンヌでも、フリーダでも、ステファンでもなく、パリだということを痛いほど見せつける映画である。パリはヨーロッパ人にとって、これほどに「憧れの都市」なのだ。

    バルト三国エストニアの片田舎で一生を終えるかに見えたアンヌが、飲んだくれの亭主と別れ、老母を看取った後、パリで家政婦に雇われる。偶然だが偶然ではない。若い頃にパリに憧れてフランス語を学んでいたのだ。

    パリに着くと、アンヌは早速夜の街の散歩を始め、ショーウインドウのファッショナブルな下着を見つめる。彼女にはもう着られないだろう。遅い夢の実現。「私がパリに来た時も、良く歩いたものだった」とフリーダにからかわれる。

    彼女が世話をするフリーダも、昔矢張りパリに憧れて移住し、歌手として成功、金に困らない余生を過ごしている。パリの奔放さに感染し、したい放題に生きてきた代償に、多くの友人を失ったようだ。だが時々メランコリーに陥っても、パリを手放す気はない。

    気難しいフリーダの世話をしながら、アンヌは少しずつパリっ子になって行く。衣服があか抜けてくる。フリーダと散歩の途中、「ここはパリよ、良い男とセックスしなきゃ」と薦められる。実質的な雇用主で、フリーダの年下の元彼でもあるステファンとの距離が段々と縮まって行く。フリーダもそれを認めている様子。パリでなければ成り立たない関係だろう。

    「フリーダに死んで貰いたいと思ったことがあったか」と聞くアンヌに、ステファンは「母親の世話をしていた時、死んで貰いたいと思ったことはあったか」と聞き返し、二人とも肯定するシーンも凄い。同じフランスでも60年前に、「母親に死んで貰いたいと思った」と述べたムルソーは、アルジェで死刑となった(カミユ『異邦人』)。監督は当然この小説を知った上で言わせたはずで、パリだから許される会話だ。が、これは伏線でもある。

    フリーダに解雇され、帰国の挨拶に行ったアンヌはステファンと寝て、土壇場でフリーダにも引き留められる。「ここはあなたの家よ」というフリーダに示すアンヌの微笑は意味深だ。いつかフリーダは死に、身寄りのない彼女の財産は二人に譲渡されるのだろう。遅いが、遅すぎはしなかった贅沢なパリ暮らしという夢の実現。この場面を単に「絆の成立」としか観ない人は、映画を知らない。

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  • アベ

    4
    2013/8/26

     クラワッサンを食べるなら、その日に
    焼いたパン屋さんから買ってきたものを。
    当たってます。スーパーで買ってきた
    しゃがれたクラワッサンで朝食が間に合い
    ますか。

    それはそうなんですが、せっかく会話して
    いても、関係を台無しにしてしまう一言を
    言ってしまう。そんなお婆さんなんです。

    家政婦のアンヌさんが、辞めるつもりで
    言った言葉、「貴方の孤独は自分が招いてる。
    自業自得だわ。」

    身近な人から言われないと、本当には
    自身を振り返れないものなんですね。

    映画の中身については、下のYO99さんが
    言い尽くしてあります。

    ジャンヌ・モロー、地でいってます。
    言いにくい台詞もズバズバッと言うので
    すぐ(男と女が)「寝た」っていうんですよ。
    小気味いいです。

    月曜の昼1持過ぎからでしたが、観客は
    多かったですね。年配の方が占めてました。



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  • YO99

    5
    2013/8/20

    封切り当初は毎回女性客で満席。金土日曜日に狙った自分が愚かでした。平日夜狙いの3回目の挑戦で漸く観賞できました。
    色っぽいのに頭が切れて気が強いという“面倒臭い女”を演じたら天下一品と言われたジャンヌ・モローさん健在です。80歳を過ぎても“女”を演じるパワーは衰えていません。
    気が強く攻撃的で、裕福なセレブ志向で、批判的&皮肉屋で、寂しがり屋で、男無しでは居られない老女フリーダ。ジャンヌさんの地かと思うほどのハマリ役です。シャネル中心の衣装は全て自前と言うのも凄いですが、正に普段着のように優雅に着こなしている様は、大女優の貫禄です。
    ライネさん演じる田舎者家政婦アンヌが、嫌味に耐えながらも、徐々にフリーダと絆を深めていくと、それに応じて素敵なパリジェンヌに変貌していく姿も見所です。後半でボルドー色ベルベットのミニワンピースから伸びた長い脚が何と美しくセクシーなことか!?50歳を過ぎ、成熟と貫禄を備えた大人の女性の魅力を爆発させています。
    パリの街並みや名所、美しい夜景をふんだんに取り込んで、成熟したロマンチシズムの漂う素敵な映画です。
    フランス映画らしい“尻切れトンボ”的エンディングも小気味良く仕立てられています。
    ぜひ、大人の男女でご覧いただきたい逸品です。

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  • 3
    2013/8/1

    う~ん・・人物設定は、まぁ面白いんだけど、なんか、この二人が仲良くなっていく過程が良く解らない。
    アンヌである必要性とか。アンヌが特別何かをして乗り越えた訳じゃ無いんだよね。
    あれじゃ、ただのわがままな老人。孤独感も何もない。

    カフェの老人とか、もうっと絡ませたら良いのに。

    同じ家に住んで朝食用意しているのに、あの時までクロワッサン食べていないのも不思議。
    自分は何食べてたの?フリーダの拘りを知ろうともしなかったの?

    あまり響くものが無かったなぁ。

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  • ナコ

    3
    2013/7/11

    「最強のふたり」の女性版といったところ。

    まぁ性格の悪い事!!
    素直になれない反動なんだろうけど
    もう少し周りの人も大事にすればいいのに。

    少しずつ家政婦のアンヌ分かりあってくとことか
    何かぴんと来ないです…
    ついつい最強のふたりと見比べてしまう…
    もうちょっと胸に来るものが欲しかったな~。

    それにしてもジャンヌ・モローの服はステキ♪
    なんでも自前だそうで。

    そしてパリの街並みも
    見ているだけで素敵です。

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