私の男|MOVIE WALKER PRESS
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私の男

2014年6月14日公開,129分
R15+
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第138回直木賞に輝いた、桜庭一樹の同名小説を浅野忠信&二階堂ふみ主演で映画化した禁断の愛の物語。地震による津波で両親を失い、10歳で孤児となった少女と、彼女を引き取る事になった遠縁の男。孤独だった2人が寄り添うように暮らすうちに不思議な感情で結ばれていく様が描かれる。監督は『夏の終り』の熊切和嘉。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

奥尻島を襲った地震による津波で家族を失った10歳の少女・花は、遠い親戚と名乗る淳悟に引き取られる。2人は紋別の田舎町で寄り添うように暮らし始めるが、やがて彼らの遠縁に当たる大塩は2人のただならぬ関係に気づき、花を淳悟から引き離そうと画策する。ところがある日、大塩は海の上で氷となって見つかり、2人は町を後にする。

作品データ

映倫区分
R15+
製作年
2013年
製作国
日本
配給
日活
上映時間
129分

[c]2014「私の男」製作委員会 [c]キネマ旬報社

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映画レビュー

3.4
  • 慈悲喜捨

    5
    2015/9/13

    暑い日に見たのに、ずっと心の中に氷の塊が、あのギシギシとした氷の軋む音と一緒に残っているようでした。
    特に冒頭の、幼少の頃の主人公が肉親の亡骸を蹴飛ばすシーン、ほかのどの場面よりも凍りつきました。
    体のつながりや血のつながり、纏わりついて離れない執着、波のように押し寄せてくるこれでもかというほどの貪り、そういったシーンがあふれかえっている映画です。
    そういうものはすべて、「見てはいけない」と封じ込めてしまえば済むもの。
    だけど、封じ込めてはいけないのです、とにかくたくさんの人がこの映像を目を開けて見たほうがいい、しっかりとありのままを見て、自分の意志ですべての欲、しがみつくものを断ち切りなさい、とこの映画は強く静かに訴えているように思えました。
    どんなシーンもやってのけて、しっかりとメッセージを伝えた二階堂ふみさん、これからずっと見続けていきたいと思います。

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    ネタバレあり
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  • でーいー

    4
    2015/1/19

    クズ!って話しですな。
    それを演じるのは浅野氏ですよ。こりゃブサイクには救いってもんじゃないですか。
    と思って観ていると、AVか?コレ?って感じのエロいシーンが突如モリモリ出現。
    実生活でもヤリマンなのかなあ~とか余計なノイズすら出てくる二階堂ふみの指チュパチュパとか最高ですね。笑。
    冒頭の氷河から突如でてくるところは、しっかりインパクトあって大好きですね。その後の時系列の遡りに効いてます。
    以降、画面せましと展開する濃厚な美術。血のしたたり。ゴミ屋敷。ロウソク…。すっごい面白かった。

    しかし、最初は溜飲が下がるかと思った浅野のクズっぷり。ラストまで観てると、割と多めのF○CKシーンには何か逆に羨ましいというか、メタ的には得してるなあ~。という感情が迸りはじめ、変なノイズになっちゃいました。ケッ!
    21世紀の今村昌平として、この調子で頑張れ熊切!近藤!

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  • トチロー

    3
    2014/8/16

     この監督さんの初めて観ました。最初の作品が「鬼畜大宴会」とかって、血みどろの内ゲバ物? であんまし見る気しなかったんやけど、その後の作品が結構評判良くて、今回のは芥川賞受賞作ってことで観に行って来ました。

     まるでATGの映画を観ている様で、なつかしい感じのするタッチだった。今こうゆう作り方をする監督ってあんましいませんよねえ。

     ただやっぱし、そのせいで登場人物の心理が汲み取り難い箇所があるのは気になりますね。セリフひとつのニュアンスが重すぎて、理解し逃すとずっと置いてかれる感じだ。

     主人公たちの抱く心理を想像出来た人には理解出来ても、理解し辛い人も多いんじゃないかなと思った。観る人を選んでしまうタイプの作品かもしれません。

     んでもあんまし分かり易すぎるってのもヤボだけど、サジ加減ですよね。何回観てもサッパリ解らないタルコフスキーの映画なんかよりゃずっと良い感じですけど。

     冒頭流氷の海から制服姿の女の子が這い上がって来たかと思ったら~一転漂流物がいっぱい流れ着いてる夜の海になって、そしたらまた今度は小さな女の子が這い上がって来て、遠くでは闇空にボア~っと炎が上がったり、なんじゃコリャ? 何がどうなってるんだぁ~みたいな描写には暫く忘れていた映画の醍醐味がありました。

     浅野忠信演じる主人公と引き取った女の子とは叔父と姪くらいの関係なのかと思っていたら、実の親子だったと解ってからが俄然面白くなりますね。やっぱコレは人間が根源的に持っている近親相姦への憎悪の為なのか。動物と一線を画す要素でもありますからねぇ。

     その関係を知られた藤竜也に向ってヒロインが「私は自由だー!」と叫ぶ件は圧巻だった。

     まぁエロスの世界、人の真に自由とは何か~みたいな心地良い? テーマは解るのだけれど、でもそれらを今見てもなんだか懐かしい感じの方が先に立っちゃって、新鮮なんだけど解雇主義的な新鮮さに感じられた。

     男子としては何しろ浅野忠信がダメになってくのが良いですねぇ。見てるとなんだか懐かしい様なホッとする様な(笑)あの部屋の散らかり様はまさしくATGだ!

     浅野さんてやっぱし上手くって、男の色気がムンムン……ってのも解るんだけど、あの色気って紛れもなく昭和の男のソレですぁね。このテの色気って今の女性にも通用するのかな?

     この女優さん魔性の女って評をしてる方が多いけど。コレは近親相姦の話なだけに、魔性というより "特殊な女" って感じだったな。魔性というなら昔の「事件」の大竹しのぶさんとかの方がずっとビビットだった。

     やっぱ本作の場合は近親相姦てことがセンターにあるので、ちょっと特殊な印象を持つのは仕方ないのかな~と思ったけど、如何にも映画的な味わいに満ちていて、充分に堪能出来る作品でした。

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