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投稿レビュー(2件)INNERVISION インナーヴィジョンは星4つ

全盲の人が映像作品にこだわる意味 (投稿日:2013年5月10日)

先天的な視覚障害者…つまり、目が見えるという感覚をまったく理解できない人が、映画を作ったどうなるか…というドキュメンタリーです
…普通に、色々と疑問が沸いてきますねw

ただ…ハッキリ言ってしまえば、肝心の映画制作は、まだ全然途中…というか、準備段階と言って良いぐらいの状況ですw
え?ここで終わるの!?感がハンパないですw
監督曰く、この映画は3部作を考えてるとか
理由は…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が好きだから
…おぃw

内容的にも、ドキュメンタリーにはありがちなグダグダ感が漂ってるんで、それほど楽しいものでもないですけどねw
何しろ進展が遅いし…もっとテンポ良くいかないものかなあ…と、ついつい思ってしまいます

まあ、それでも、僕としては、観る価値のある作品だと思います
何故って…単純に、先天的な全盲の人の感覚とかに興味があるからです

だってね…今って、映像がない映画なんてのだってある訳ですよ
まあ、それを映画と言って良いのか分かりませんけどw
何なら、抽象的な映像だけを付けて『眠り姫』みたいな映画にしたって良いと思う訳ですね
だって…全盲の人が映画を作るって事に意味があるなら、観客の方だって、普通の映画は望まないでしょ、別にw
それを何でわざわざ、SFアクションとかにする必要があるんだろうか…と、単純に疑問でした

でも、上映後のトークショーとかを聞いて思ったのは、あえてそこを再現する事に意味があるのかな…と
全盲の人が持っている頭のなかのイメージをパペットなどを使って立体的に再現する…それを映像化するという事には、もしかして意味があるかもしれないな…と

実際、本作の中でも、CG制作会社でレゴブロックのようなものを使ってオブジェクトの配置や動きを確認するシーンがあります
これだったら、視覚的な表現方法を持たない全盲の人でも、自分のイメージを伝える事はできる訳ですね

もちろん、表現方法が異なるだけで、表現したい内容は同じなのですから、実際にやってみたら、健常者が作るのと何も変わらない映像作品になってしまう可能性もあります
でも…少なくとも彼らは、映画も含めた映像的な表現手法をまったく知らない訳ですから、そこに新たな表現が生まれると言う可能性を期待せずにいられません
いずれにしても、冒険的なチャレンジで、僕としては今後に期待です!
まあ…本当に完成するのだろうか…という不安はありますけどねw

しかし…この映画に関して興味深かったのは、上映後のトークショーですね
ある意味ネタバレなんですが…まあ本編に対するネタバレじゃないし、トークショーがなければ絶対に分からない情報なので、あえて書きますw

この作品中で制作される映画、つまり加藤さんが制作しようとしている映画ですが…このドキュメンタリーの制作が前提で制作が決まったらしいですw
つまり、本作の企画が先にあり、後付けで「身体障害者が作るSFアクション映画」が企画されたんです
もちろん、ヤラセという訳ではなく、加藤さんは本気で映画制作に取り組んでいますので、ドキュメンタリーと言っても差支えはないのですが…佐々木監督自ら口にしていましたが、フィクションとドキュメンタリーの曖昧さみたいな所に踏み込んだある種の実験でもあるようです

ここら辺は、AV出身監督(平野勝之、松江哲明など)が撮る作品に近いかもしれませんね
自らが積極的に作品に参加し、時には監督自らのシナリオ通りに被写体を動かしていく…みたいな
もちろん、必ずしも脚本通りに事が運ぶわけではないですが、被写体に全てを委ねない…という所は、本作との共通点が見られます
実際、佐々木監督も、本作はほぼ脚本通りの作品になった…と言っていますしw

あと…この作品、佐々木監督が友人の加藤くんを撮影したって体ですが…撮影開始時点で、2人の友人歴は、半年ほどだそうですw
人と人とが仲良くなるのに時間は関係ないでしょうし、予告編でも「昔からの友人」とは言ってないので、嘘はついていませんが…何とも、割り切れない気持ちがw

そういう所も含めて、佐々木監督の仕掛けなんでしょうね
僕の感想などを読んだら、してやったり…という気持ちなんじゃないでしょうかw

まあ、でも…佐々木監督、加藤さんが声を揃えて言っていたように、「全盲の人が健常者顔負けに料理したり、日常生活を送ってる所をドキュメンタリー化する」みたいな、障害者を見せ物にして感動させようなんて下らない映画を観せられる事を考えたら、本作は何倍も楽しいですw

そういう点で、この作品は、高評価です
がんばって、パート3まで作ってもらい…できれば、SF作品の方も、ちゃんと完成させてもらいたいものですw »ガイドライン違反報告

投稿:まこと

評価:4
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映画とは、映画だ。 (投稿日:2013年4月30日)

▼ネタばれ(クリックして読む)

先頃行われた先行イベント上映会にて鑑賞。たった45分の映画なのに見終わった後とても疲れてしまった。 この作品。ぶっちゃけて言ってしまえば口優しい見所という程の見所がないに等しい作品だ。だって盲目の青年が映画を作ろうと人の手を借りて奔走するその事実のみを積み重ねていくだけの作品だからだ。かといってつまらない作品なのかと言えばそれは違うと断言したい。 推察するに監督はわざと説明をはぶいて、観客に映画を見ながら考えるという事を強いているのではないかと思う。かと言って“映画とは?”みたいに大上段にかまえて作家ぶらない所も個人的にポイントが高い所。 私自身見終わって少し脳みそが疲れたと書いたがこういった作品の見方に慣れていなかったせいもあると思う。 物の本によると人間の脳みそは新しい事柄と向き合う時フル回転してその現象を精一杯理解しようと努めるのだそうだ。 とりあえず東京での2週間の公開中は全日トークショウ付で公開されるそうだから監督の口から色々確かめたい事があるので劇場に足を運びたいと思う。 何はともあれこういうのも映画なのだと不意をつかれた“ユリイカ”的思いのする作品だ。事実この監督の前の作品も気になっている。次回作が作られんことを期待してあえて星4つとしたい。。。 »ガイドライン違反報告

投稿:うっかりパパさん

評価:4
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