エンド・オブ・ザ・ワールド|MOVIE WALKER PRESS
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エンド・オブ・ザ・ワールド

2013年1月18日公開,101分
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小惑星の衝突による人類滅亡の危機が迫る中、かつての恋人に会いに行こうとする中年男と隣人女性の奇妙な旅をユーモアに包んだ温かなタッチで描く。出演は「ラブ・アゲイン」のスティーヴ・カレル、「危険なメソッド」のキーラ・ナイトレイ。監督は、「キミに逢えたら!」などの脚本も手掛ける女優のローリーン・スカファリア。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

小惑星マチルダが地球に接近。衝突を回避するための破壊作戦が実行されたものの、失敗に終わり、人類の滅亡が避けられないと判ったその日。保険セールスマン、ドッジ(スティーヴ・カレル)の妻は何も告げずに去っていった。小惑星衝突まであと3週間。周囲の人間が酒やドラックに溺れる中、普段と変わらない生活を送るドッジは、隣に暮らす奔放な女性ペニー(キーラ・ナイトレイ)と初めて言葉を交わす。“イギリスにいる両親に2度と会えなくなってしまった”と嘆くペニーから、彼女のもとに誤配達された自分宛の手紙を渡されたドッジは、その中に、かつて心ならずも別れた最愛の女性オリヴィアの名前を見つける。暴動が起きた夜、ペニーを救出したドッジは、2人で街を脱出し、人生の最後にオリヴィアを探す旅に出る……。

作品データ

原題
SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD
製作年
2012年
製作国
アメリカ
配給
ミッドシップ=ツイン
上映時間
101分

[c]2012 Dodge Productions, LLC. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.6
  • まこと

    5
    2013/2/12

    ヒューマントラストシネマ“未体験ゾーンの映画たち2013”で鑑賞

    前回観た『チェリーについて』が僕の中では完全に低評価だったので、この作品にもあまり期待してなかったのですが…
    これは、面白い!まさに拾い物ですね~
    その割に、レビューサイトの評価は低いですが、僕には、この作品に低評価を付ける理由が分かりません
    考えられるのは、客層がマッチしていない(期待していた内容と違った…)という可能性ぐらいでしょうか

    地球に小惑星が接近し、人類が滅亡します…ってところから、物語は始まります
    どうやって回避するかとか、もはや、そういう段階ではなく、もう終わる前提ですw

    設定だけ聞くと『アルマゲドン』とか『ディープ・インパクト』みたいな映画のイメージになるかもしれませんが、そういうパニックムービー的な内容を期待して観た人は、完全にハズしますw
    この映画は、もう人類が終焉を迎える…という特殊な状況を舞台にした、ロードームービーなんです
    いわゆる大作映画が好きな人には期待外れになるでしょうね…どう見ても低予算のB級映画ですからw
    そして、あまり起伏のないストーリーが淡々と進み、あまり大きな山場もなく終わります
    だって…ロードムービーって、そういうものでしょ?w
    全体のタッチはライトで、重苦しさは感じません
    セリフのセンスも良く、ウィットに富んでいます

    最初、何でここからスタートするんだろう…ってところに疑問を感じました
    人類に危機が迫るところからスタートする方が、もっと人間の内面を描写しやすいんじゃないだろうか…と
    でも、これは、そういう映画じゃないんでしょうねぇ
    世界が人類の滅亡を受け入れるところから物語がスタートするからこそ、こういう趣深い作品になったんだと思います

    誰もが一度は考えるであろう「もし人類が滅亡するとしたらどうする?」という古典的なテーマ
    それに対して、人々が出す答えも様々ですね
    享楽に耽る者、この危機を生き延びて人類の復興を願う者、自ら死を選ぶ者…まあ、およそ想像は付きますけどw

    そんな中、主人公の二人にとっての重大事は、最期の時を誰と過ごすか…です
    小さいですねぇ…人類を救うとか、どうやって生き延びるかとか、そんな事は考えませんw
    そんな小ささが良いんですよね…この状況の中で、何十億とある物語の中の1つだけを切り取った、そんな等身大のストーリーだからこそ、素直に自分を重ねて見る事ができます

    主人公の二人は暴動を逃れ、それぞれが人類終焉の時を共に過ごすべき人の所に向かいます
    最期の日を目前にして、二人が出会う光景は、静かで穏やか、明るく、そして美しい
    精神的な、もしくは宗教的な価値観の変革を想像させます
    まさに諦観…宇宙飛行士が悟りを開いちゃう、あんな感じに近いんじゃないでしょうか

    そして、まあ当然のように、恋愛展開もある訳ですが…この状況で愛をささやくとか、いかにも白々しいと、普段の僕なら感じるでしょうw
    でも、そこをその一言で済ませられないのは、ここまでのストーリーの組立てが非常にうまく、そして美しいからですね
    こういう状況の中で生まれる感情をただの錯覚だよ…で済ませられるのか?
    「愛など存在はしない」と、大槻ケンヂよろしく思っている僕ですら、この状況ではキレイ事以上の何かがあるんじゃないか…と思ってしまうんですねえ
    だって、本当に最期なんですよ…自分も相手も、そして人類全てがね…

    キャスティングも良いですね
    主人公の2人、特にキーラ・ナイトレイは表情も豊かで、なかなかの好演ではないでしょうか
    その他のちょい役も味があります
    最期の日が近づいても、いつもとまったく変わらずに仕事をこなすメイドさんとか、恐らく普段以上にハイテンションなレストラン「フレンジーズ」の店員たちとか
    決して自暴自棄になる訳ではなく、みんなが思い思いの終末を迎えようとしている空気が伝わってきます
    最期の放送を伝えるテレビのアナウンサーなんか、ゴジラの「さようなら皆さん、さようなら」ぐらい、グッと来ますよw

    ラストカットは、本当に心に染みます
    そして、観終わった時の余韻が心地良い
    僕なら、最期の時を誰と過ごすだろう…切なくなってしまいますね;;

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