はじまりのみち|MOVIE WALKER PRESS
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はじまりのみち

2013年6月1日公開,96分
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『河童のクゥと夏休み』など数々のアニメ作品で知られる原恵一監督が、初めて実写作品に挑戦した家族ドラマ。日本映画史に名を残す巨匠・木下惠介の実話を、映画『陸軍』製作時のエピソードを回想形式で盛り込みながら描く、母と子の物語。木下監督を幅広い演技で知られる実力派の加瀬亮が巧みに演じる。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

政府から戦意高揚の国策映画作りを命ぜられた映画監督の木下惠介。だが、作り上げた『陸軍』はその役割を果たしていないとして当局から目をつけられた挙句、次回作の製作を中止にさせられてしまう。夢を失い、会社に辞表を出した木下は、病で倒れ、療養中の母の元へ向かう。やがて、戦局は悪化し、親子は山間の街へ疎開する事に。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2013年
製作国
日本
配給
松竹
上映時間
96分

[c]2013「はじまりのみち」製作委員会 [c]キネマ旬報社

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映画レビュー

3.9
  • たっかん

    5
    2013/9/20

    2013年9月20日、池袋・新文芸坐で鑑賞。(1本立て興業)

    木下恵介監督の人間的側面を描いた原恵一監督の傑作。
    特に、ラストは感動しまくりで、涙止まらなかった。
    母親(田中裕子)の息子を想う気持ちが素晴らしい。

    冒頭、海辺で『花咲く港』(木下監督の処女作)上映場面から始まり、『陸軍』のラストシーン問題で故郷に戻り、母親を連れて山道をいく木下を描きながら、そこに便利屋(濱田岳)などのエピソードも楽しく挿入しながら物語展開する。

    便利屋について「最後まで名前聞かなかったな。『カレーライスの便利屋君』ってとこかな」というあたり、確かに、濱田岳の食事を真似る姿が上手であった。

    ラスト、母親(田中裕子)が木下監督に手紙で「あなたは映画のもとへ戻りなさい」、「(あの監督デビューまでの苦しい道のりを)忘れないで!」という場面で、不覚にも涙がとまらなかった。

    終盤、木下恵介監督作品のオンパレード(抜粋された13作品の中からの名場面)が数々流れるあたりは若干長い感じがしたが、それぞれの作品を頭脳フル回転で想起させるような作りになっていた。
    いずれも印象的な作品群であるが、この映画で映された作品の中では、個人的主観であるが『永遠の人』がやっぱり鳥肌ものだったかな…

    素晴らしい作品を観た、という満足感である。

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    ネタバレあり
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  • まこと

    3
    2013/7/2

    これは…ロードムービー…ですか?
    木下恵介監督の実話を元に描いた作品ですが…映画制作に関するエピソードは、驚くぐらい薄いですねw
    木下が母親を連れて疎開する…というエピソードが全体の8割ぐらいを占めています

    とりあえず…全体的に嘘っぽいというか、作り物臭いというか…戦時中の雰囲気を感じる事ができません
    これは映像の質感のせいかな…デジタル撮影だと思いますが、画質がクリア過ぎるのが違和感の原因でしょうか
    恐らく、大半はロケ撮影だと思うんですが…リヤカーを引いて出発するシーンとか、あれもロケなのかな?
    どうも生活感が無いというか…日常の一部を切り取った感じを得る事ができませんでした

    途中に出てくる女教師と児童たちの描写は…何か意味があったのでしょうか
    いかにも『二十四の瞳』を想起させますが…ただのオマージュ的なシーンで、特別なエピソードは無いんですかねw

    キャスティングは概ね良かったと思いますが…便利屋の濱田岳は、ちょっとキャラクターのイメージと合ってないような…
    個人的には、もう少し覇気が感じられる方が良かった気がします
    年齢的な事も考えると、適役がいなかったのかもしれませんけどね

    木下恵介が、妙にやさぐれてるのは、自由に映画を撮れない閉塞感ゆえ…なんでしょうかねぇ
    それとも、元々、こういう人だったとか?w
    もう少し、そこら辺が分かる描写があると良かった気がします

    というか…何故、このエピソードを中心に持ってきたんでしょうね?
    世の中には、こういう映画が好きな人もいるでしょうが…個人的には、作品としての価値を特に感じませんでした
    ハッキリ言うと…観なくても良かったというか…名画座で2本立てとか、DVDレンタルとかで鑑賞すれば十分だったというか…

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  • nalcano

    5
    2013/7/2


    映画的にこれほど良く作り込まれた作品を観たのは久しぶりだというのが第一印象です。そして素晴らしい彫刻を色々な角度から見るように、頭のなかで映画のさまざまの場面を甦らせて、あらたな感興に浸っています。

    何気ない瞬間が一生忘れられない記憶になるのはこんなときだと、誰もが「あの場面」を観て思ったのではないでしょうか。それほど観客に作品の意図が間違いなく、しかも全く押しつけがましくなく(というか何一つ説明なく)伝わるというのはすごいことだと思いました。

    もちろん木下恵介映画を観たくなり、いまは夢中です!

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