許されざる者|MOVIE WALKER PRESS
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許されざる者

2013年9月13日公開,135分
PG12
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第65回アカデミー賞で作品賞など4部門に輝いたクリント・イーストウッド監督による名作を、日本を舞台にリメイクしたヒューマンドラマ。一度は戦う事をやめた男が、女郎の願いを聞き入れ、再び戦いの世界に身を投じるようになる姿をつづる。主演の渡辺謙をはじめ、柄本明、佐藤浩市ら、日本映画界きっての名優が顔を揃えた力作だ。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1880年の北海道。かつては“人斬り十兵衛”と恐れられるも、妻との出会いを機に刀を捨てた男がいた。妻の死後、幼い子供たちと極貧生活を送っていた彼の元に、昔の仲間が訪れる。彼の話によると、客にずたずたに切り刻まれた女郎が、街を牛耳る支配者に逆らい、自分たちで貯めた金で敵を討ってほしいというのだ。男はその依頼を受ける事に。

作品データ

映倫区分
PG12
製作年
2013年
製作国
日本
配給
ワーナー・ブラザース映画
上映時間
135分

[c]2013 Warner Entertainment Japan Inc. [c]キネマ旬報社

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映画レビュー

3.5
  • お水汲み当番

    5
    2020/7/29

    荒涼として、救いのまるで見当たらない枯れた土地の哀しさと虚しさと一抹の儚さ美しさを、これでもかと表現できたのが、この映画の最大の功績でしょう。

    旧幕府軍の一員として多くの敵を斬った男。
    もしも勝ち軍だったなら大英雄として祭られていたはずの人斬り十兵衛ですが、新政府軍の追手を逃れ、すべてを捨て、酒も絶ち、悔悟の念とともに、若くして逝去した妻の思いを抱きながら、忘れ形見の子供二人とともに荒れ地に命を埋める覚悟を固めています。

    そこにかつての戦友が現れ、それでも天国にいる亡き妻への操を貫き続ける主人公ですが、ついに最後の最後に亡き妻との誓いを破って濁り酒を口にし、封印していた人斬りを復活させてしまうのです。

    その哀しさ。

    子供たちの元に戻るのが十兵衛ではなく、アイヌの青年と、顔を切られた不幸な少女であることも、十兵衛自身は子供たちの前からも姿を消してしまうということにも、許されざる者というタイトルの業の深さなど、考えさせられる映画でした。

    善とは何か。悪とは何か。
    神のいないこの日本という土地でこそ、タイトルの「許されざる者」という言葉の意味が、深く観る側に問われるのです。

    ※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。

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  • nobi

    2013/10/20

    もともと洋画ファンです
    渡辺謙さんのファンなので見ました
    マカロニウエスタンかと思って見ていましたが
    暗いムードで明治の世界で面喰いました。
    日本流の復讐の恨みみのはなしでもなく
    韓国風の怨を思わせながら すすんでいく
    実はお金で請け負う仕置き人の世界でした。
    謙さんの熱演が光ります。
    小池さんの女の強さと怖さも 母になった大人の迫力
    で悲しい売春婦の運命と戦っていることが
    しっかり観客に伝わってきました。
    見てよかった映画です。

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  • えこう

    5
    2013/10/8

    1992年に公開されたイーストウッド監督の「許されざる者」のリメイク版として李相日監督の手によって、再び映像化なされました。

    舞台は明治初期の北海道。かって十兵衛は人斬りとして恐れられます。今は貧しく真人間として細々と暮らしを立てていましたが、ある日、昔の仲間から賞金稼ぎの話を持ちかけられます。

    女郎の顔を刻んだ男を捕らえるのだという。
    劇中は胸も痛くなるような残虐なシーンの連続は切な
    すぎます。
    焼き火箸を体に押し付ける描写には絶句。
    やりすぎやろ!!
    一度は剣を二度と取らないと決めた十兵衛に再び剣を握らせたのはかっての仲間・金吾との友情ではなかったのでしょうか。
    警察署長・大石一蔵の手によって殺されられなかった金吾、そんな思いが十兵衛の殺陣をもう誰にも止められなかった。

    配役陣も渡辺謙さんでなければ、成し得なかった存在感に柄本明さんや佐藤浩市さんの渋みや、甘みもうまく調合され、若手の柳楽優弥の演技が妙に引き立たって見えました。
    地獄で待ってろ!と言い残し去っていく後姿といい剣さばきといい、渡辺謙さんかっこよすぎです。

    間にアイヌを挟み込みながら、芯のある作品になっていました。
    終盤はもう泣きっぱなしになります。

    日本人ならば、こんな映画こそ観てほしい。
    ストーリーは確かに 目を伏せたくなるような残虐なシーンは多いですが、それを帳消しにしてくれる配役陣の素晴らしさがあります。
    謙さんの演技は必見ですよ。 ほんとうに久しぶりに
    観てよかったと思える映画に出会えました。
    ぜひ劇場の大きなスクリーンで俳優さんの奏でる演技を
    鑑賞していただきたい。 
    イーストウッド監督の許されざる者にも劣らない作りなのでは。

    劇中に登場する誰しもが許せざる者なのかもしれません。
    自分の目と耳で確かめてください。
    ズシリと心に残る作品でした!あっぱれです。
    雪の映像も素敵でした。
    美術、衣装、デザイン、何を取っても申し分ない作品でしょうね。

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    ネタバレあり
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