草原の椅子|MOVIE WALKER PRESS
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草原の椅子

2013年2月23日公開,139分
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『八日目の蝉』の成島出監督が、宮本輝の同名小説を映画化したヒューマンドラマ。中年男性2人と、骨董店のオーナーの女性、母親に虐待されていた4歳の少年の4人が、“世界最後の桃源郷”と呼ばれるパキスタン北西の地、フンザを目指す旅に出る。見るものの心を洗うような美しい風景が見ものだ。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

バツイチで娘と2人暮らしの中年男、遠間は50歳を過ぎてから3つの運命的な出会いをする。それは取引先の社長・富樫、独り身の女性・貴志子、そして親に見放された少年・圭輔。3人は交流を深めていくなかで、圭輔の将来を案じるように。やがて彼らは偶然見た写真に心を動かされ、世界最後の桃源郷と言われるフンザに旅立つ。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2013年
製作国
日本
配給
東映
上映時間
139分

[c]2013「草原の椅子」製作委員会 [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.5
  • ひゃん

    3
    2013/3/30

    先日の横道世之介のレビューにも書いたことだけど、
    ここ最近の邦画(洋画は以前から)の上映時間が長すぎやしないか。
    今作で139分。
    いい話だとは思う。疲れた身体にもってこい?あ~なるほど…
    でもさして疲れていない私ですら、途中で眠くなってしまったな。
    原作を読んでいないので、どのくらい充実した話かは分からない。
    しかし物語として考えた場合、これほどあり得ない設定も珍しい。

    主人公は妻と離婚しているがその原因は自分の浮気だったという。
    さらに妻もそれに対抗して後半は浮気していたという。
    ひきかえ父親と暮らす娘は他人の息子を預かり、面倒を見ている。
    どう考えても人格的に破綻しているバイト先の上司の息子を、だ。
    その妻はといえば、他に男を作って出ていったという。
    娘は大学のゼミで忙しいから、主人公にその子を面倒見てという。
    ムリだ、そんなの。といいながら主人公は面倒を見始める。
    タクシーの中から魅力的な女性を見かけ、追いかけたうえ、
    ついその店で骨董品を買ってしまうという実に惚れっぽい主人公。
    取引先の関西人カメラ屋社長は、自分の愛人問題を収拾してくれた
    主人公を甚く気に入り、親友になってくれ!と言う。
    後半、その息子を引き取るかと思われた母親も人格破綻していた。
    以下、子供を中心に生活が描かれ、終盤4人はフンザへと旅立つ。

    物語に起承転結を求めるというのではないが、
    キャストの演技(特に佐藤浩市)が面白い以外には問題が問題化然
    としているだけで、誰もがのんびりと子供に振り回されているお話。
    あそこまでお人好しの主人公とその娘には最初呆れ返ってしまうが、
    もしあんな子供を目前に差し出されたら、確かにほうっておけなくて
    つい面倒を見てしまうかもしれない。とはいえ、全ての人間が毎日
    隠居生活をしている訳ではない。働き盛りの男世代を扱うにしては、
    エ?と思う箇所があまりにも多すぎる。

    心に傷を負った男女、という話にするのなら、
    子供の両親になんであんな(蛇足の)キャラを求めたのか分からない。
    あの二人(中村と小池)が上手すぎるがゆえに、単調な展開が一気に
    突き抜けてしまい、その後の収拾もつかないまま走り去っていくのだ。
    西村の関西弁と合わせ、居心地の悪いとはこういうことを指すんじゃ?

    後半、子供を養子にしようと考える主人公に対し、無責任だと言って
    責める彼女(吉瀬)が、実は子供の出来ない身体だったという真実が
    リアルに響いたと思ったのに、その後お母さんになる!と言いだした
    ことには驚いた。いや、そうなって欲しいとは思っていたけど、まさか
    あんな台詞まで(佐藤浩市が腰を抜かした言葉)言い出すからビックリ。
    フンザの景色どころではなかったぞ。それが「正しい道」ってことか?

    結局ダメ出しばかりの感想になってしまって申し訳ないけれど、
    大人の童話。と考えるなら成立する話かも。景色とて実に雄大である。
    子供と戯れる主人公の表情がとても微笑ましく、俳優魂を感じる一コマ。

    (子供の両親のインパクトに、完全に椅子の立場は持ってかれましたが)

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    ネタバレあり
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  • 2006年から映画

    3
    2013/3/21

    監督が好きなので見に行きました。

    ふとしたことから親しくなった友人と虐待にあった子供との交流をきっかけに絆を深めていく物語。映画は淡々と進んでいきます。

    この虐待にあった子供がカギなのに、その子の反応がどうも納得できませんでした。2歳で虐待にあった子は4歳で母親にそういう態度はとらないはず。そうなるとこの話自体が成り立たなくなるので、どうしても噓くさく思えて仕方ありませんでした。
    カメラ屋の社長の金まわりも怪しいし・・。

    映画の雰囲気も役者もいいし、いい言葉もたくさん出てくるのに今一つその世界に入り込めない作品でした。

     ・カメラ好きの方
     ・淡々とした映画が好きな方
     ・未来はきっと明るいと信じたい方
      にお勧めです

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  • ローズ

    4
    2013/3/20

    50歳を過ぎた営業職の遠間は、取引先の社長の富樫の窮地を救ったことから親友になるが、その日を境に4歳の子どもを預かることになったり、次々とトラブルに巻き込まれていく。
    無責任な人間や、自分勝手な人間に振り回されているようにも見えるお人好しの遠間だが、これがバツイチの彼にとって人生をやり直すきっかけになっていくから面白い。ある意味で、これは幸せへの片道切符なのかも知れないと思えてくる。不器用だけど誠実な人間たちが寄り添って生きる中に温かさがあり、ほのぼのとする。

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