岡田准一
宮部久蔵
百田尚樹の同名ベストセラー小説を岡田准一主演で映画化したヒューマンドラマ。現代に生きる青年が、太平洋戦争の特攻出撃で亡くなった零戦パイロットの祖父のことを調べるうちに、祖母への思いを知るようになっていく姿がつづられる。桑田佳祐が新曲を書き下ろし、サザンオールスターズとしては23年ぶりに映画主題歌を担当する。
※結末の記載を含むものもあります。
弁護士を目指す健太郎は、祖母の葬儀の際、祖父とは血のつながりがなく、本当の祖父がいた事を知る。その人、宮部久蔵は太平洋戦争の際に零戦パイロットとして戦い、特攻出撃で亡くなっていた。そんな祖父の事を知ろうとかつての戦友を訪ね歩くが、評判は芳しくなかった。その裏には「必ず生きて帰る」という祖母との約束があった。
宮部久蔵
佐伯健太郎
松乃
井崎(戦時中)
景浦(戦時中)
大石
武田(戦時中)
小山
佐伯慶子
景浦(現代)
武田(現代)
清子
長谷川
井崎(現代)
賢一郎
山田
伊藤
香川
寺西
原作
監督、VFX、脚本
脚本
音楽
主題歌
製作
製作
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー、撮影
照明
録音
美術
編集
[c]2013「永遠の0」製作委員会 [c]キネマ旬報社
実話もの。
なので、話がどうしても矮小化されてしまいます。
一言で言うと、実の祖父の生きざまを知ろうとする孫が聞き込みをして回るという話です。
しかしわずかの人数に聞いて回るだけ。それで祖父の生き方を知ったような気がした……というストーリー。
祖母役の井上真央さんの熱演は見事であるものの、それ止まりでした。
涙腺がゆるい周囲の人たちのすすり泣く声は聞こえますが、私としては、なぜこの話で感情移入できるのか、泣けるのか、まったく不思議です。
戦闘シーンにしても、けっこう映像を使い回していて、あれ、このシーン、さっきもあったぜ??? と、興ざめ。
CGの作成費用は高いから予算上やむをえず……なのでしょうけど、疑問でした。
史実では日米両軍とも艦船がうじゃうじゃいるはずなのに、映画に出てくるのは主に日本側の空母一隻だけ。
予算の関係かも知れませんが、これではいけません。
伝説を作るのは死んだ者ではなく、生き残った者が作り上げる作業ですから、その伝説の構築作業そのものとして観れば、たしかに成功していると思えるのですけど。
というわけで、私には「なんだかなー」という感じでした。
※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
戦争で亡くなり、今の世を我々に残してくれた方々に感謝しなければなりません。
犠牲(…この言葉がいいのかわかりません)があってからこそ自分たちの今がある…それを改めて思い知らされました。
笑ったり
怒ったり
泣いたり
思った通りの感情を露わにできるのも
こういった方々のおかげだと日本人であれば感じなければならないと思いました。
日本人として生きていることを1分1秒たりとも無駄にできないです。
そして次の世代に繋げていくことが、あの戦争で亡くなった方々に与えられた使命であると思います。