終戦のエンペラーのレビュー・感想・ネタバレ・評価|MOVIE WALKER PRESS
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終戦のエンペラーのレビュー・感想・ネタバレ・評価

2013年7月27日公開,107分

ユーザーレビュー

3.7
  • 2006年から映画

    5
    2013/8/24

    歴史が好きなので好みの映画でした。
    日本人からすると戦前の天皇を神と敬う人々の気持ちは分かるのですが、この感覚をアメリカ側が理解するのに四苦八苦する様が面白い。

    戦犯は誰なのか、天皇を被告にしていいのか?
    GHQも短い日数で調べるのに苦労します。

    GHQ将校の恋愛部分は少々うざいですが、それ以外の誰に会い、誰の証言を取り、天皇に迫っていくかはとても興味深い。
    また天皇の側近たちの天皇への態度もすさまじい。
    この辺をよくハリウッドが映画化したなと思いました。
    今でも日本人が見ればなるほどと思うけどアメリカ人にはこの感覚は分からないんじゃないかな~。

    将校は10分以内に会わせろと言ってるのに通訳の日本人はご都合のいい時に取り次いでほしいと言う。それでも警備隊にはそれが至急の意味だと分かる。
    この辺の感覚がとても日本的。

    終戦前後の天皇の様子を外国人が映画化したのにロシアのソクーロフ監督の「太陽」がありますが興味がある人はぜひこれも見てほしい!前半はメチャメチャ退屈ですが後半は面白いです。

    天皇がマッカーサーと会うまでの経緯もいいのですが、会った時の天皇の毅然とした態度に涙が出ました。
    昭和天皇がいた国、日本に生まれてよかったと・・。

    歴史に興味がなくても70年近く前に日本で起きた出来事。
    恋愛パートは鬱陶しいけど、日本人にはぜひ見てほしい映画です。

     ・日本人の方
     ・他国との価値観の違いを感じたい方
     ・東京裁判に関心のある方
      にお勧めです

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  • さくらさくら

    4
    2013/8/24

    終戦のエンペラーを観ました!
    もう一度、あの戦争について考えてみる、きっかけになる作品でした。
    完璧ではないけれど、日本人のみならず、世界の人に観てほしいと思いました。

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  • yendou

    3
    2013/8/18

    戦後からもう68年が経ち、戦前~戦中~戦後と生き抜いた人々も80歳代を迎えようとしています。それでもそのときの記憶を忘れてはいけない。毎年、夏時期には公開が多い戦争映画ですが、今年は戦場という場を扱った戦争映画ではなく、違った意味で戦争を捉えた作品が多いように思います。この「終戦のエンペラー」もそんな一作。戦後の日本を見たアメリカ人の視点から描かれる、日本の復興劇です。

    今でこそ天皇陛下は憲法上は国家の象徴という立場ですが、戦前~戦中は現人神<あらひとがみ>として、今を生きる神さまとして多くの国民が信じていました。戦後を迎え、最大の戦争責任者は誰か? それは天皇陛下なのか? しかし、天皇を処刑すれば、多くの日本国民はそれに追従してしまうのではないか? そんな中、連合国軍が下した1つの決断を巡る物語になっています。

    終戦時の日本を第三者的視点から描くとともに、アメリカ人の目から見た日本の精神性というものが、今の私たちとっては日本人であることとは何なのかを深く考えることにさせられる不思議な作品です。この清く美しい精神性を、「真珠の首飾りの少女」などの作品で知られるピーター・ウェーバーが優しい視点で描いています。惜しむのは主役のフェラーズ准将をもっと名のある俳優(例えば、マット・デイモンとか)に演じて欲しかったかな。年齢的にもマシュー・フォックスは少し年取りすぎている感じがしてなりませんでした。

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  • しろくま

    5
    2013/8/15

    祖母に聞いた話を思い出しました。

    主題である恋愛物語には興味が持てませんでしたが、
    意識が薄らいでいる第二次世界大戦の事情を、
    日本人として今一度再確認しておくべきでしょう。

    アメリカ、マッカーサーの思惑の実際はわかりませんが、
    今の日本があるのは、この映画の登場人物のおかげです。
    何よりも、陛下のお言葉に涙しました。

    1人でも多くの方がご覧になって、
    日本人としてのプライドを取り戻して欲しいと思います。

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  • ひゃん

    4
    2013/8/12

    日本人ほど曖昧に描かれる人種はいないんじゃないかと思う。
    その曖昧さをいい加減だとか、ハッキリしないと判断するのは
    国民性の違いで白黒つけたがる米国人には理解できないところ。
    天皇制が理解できないのは普通に考えて当たり前のことなのに、
    なぜ常に自国目線で物事を判断しないと気が済まないんだろう。
    私達日本人だって、やたら内紛を繰り広げている某国における
    信教の聖なる領域なんてまったく理解できない。そんな立場で
    他国のことに干渉して審判を下す権利なんてどこにあるのか。
    「やれ戦争だ」と介入し正義(どっちが?)の味方面する戦勝国が
    本当に素晴らしいとは正直思えない。

    関係ない話かもしれないが、
    洋画を字幕で観ようなんていう意識を持つのは日本人くらいで、
    何でもかんでも母国語に吹替えて
    流暢な言語を操る世界民族が当然だと思っていたら分からない。
    日本人が戦後に大きな復興を遂げたのは、
    強い精神力で常に前進するように鍛えられた民族だからである。
    間違った歴史や転嫁責任など、未だに取り上げられることの多い
    様々な問題をわざわざ表面化して、今さら断罪などしていない。
    肝心なのは、二度とその過ちを繰り返さないこと。
    誤解に屈する原因を自ら作らないこと。国民を犠牲にしないこと。
    二度に渡る投下被害が齎したのは戦争の終結だけではないのだ。

    今作は奈良橋陽子さん(関屋宮内次官の孫)率いる日本人部隊^^;が、
    大いに活躍を見せた作品だったと思う。
    あまり出来がいいとは思わないが(失礼)親日派の准将にスポットを
    当てて、より理解できるよう(できてないけど)描かれたのが新鮮。
    実際にはなかったロマンスや、フィクションも多い今作だが、
    要所要所を重厚な役回りで名役者が演じていたので観応えはある。
    あまりに歴史認識を深く掘り下げると、ドラマ性が失われるので
    このバランスで良かったのね…と思いつつも前半は長くて疲れた。
    最大の見せ場はもちろん会談でのクライマックス。
    責任云々を宣い、自己の躍進に余念がないマッカーサーを驚かせた
    天皇陛下の人となり(当時は神だったか)
    演じた二人はかなり忠実に再現していたようだ。

    それにしても宇宙人である(違うか)ジョーンズ氏、この日観たのは
    妻に迫られる夫とマッカーサーの二役だった^^;役者って大変ねぇ。
    彼が元帥に似ているとは全く思えなかったが、
    (インタビューでその部分を真摯に応える彼にますます好感触)
    彼ほど日本人を理解できている宇宙人はいないので、ハマり役。
    主人公の准将を演じたM・フォックスも凛々しく繊細で良かった。
    キャスティングは奈良橋節炸裂で、とってもナイスな選出だった。

    (こういう作品を観て日本人を考える。夏休みの宿題には重いかしら)

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    ネタバレあり
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  • Orca

    4
    2013/8/9

    暑くなると原爆などのニュースが気になります。
    観たいと思ったのですが、上映館が少なかったので、この評価は意外な感じです。
    個人的に歴史が好きで、歴史については様々な本を読んでるのですが、終戦の日の重みを改めて感じる作品です。

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  • アベ

    5
    2013/8/8


    木戸幸一と関屋貞三郎が天皇の様子を一番
    近くから見ており、玉音放送の際の内戦
    さながらの鬩ぎ合いが、あのように大規模な
    ものだったと知っただけでも、この映画を
    見て良かった。

    初音さんは、若い時によくテレビに出ていた
    津田京子さんに似てました。古風な感じの
    顔立ちと仕草が昭和を感じさせました。

    トミー・リー・ジョーンズは役作りに
    気合いが入ってました。准将役のマシュー・
    フォックスさんはいい俳優ですねー。

    同じ英雄でも、ヨーロッパ戦線で活躍し、
    ノルマンディー上陸作戦を成功させた、
    アイゼンハワーが大統領になったのには
    マッカーサーは失望したでしょうね。

    原爆はイギリスの同意を得て投下された
    という事実がこの頃発表されました。

    帝国主義は第2次世界大戦で終了しました。
    核廃絶(原子力発電も含む)は世界の目標。
    日本が、アメリカの核の傘に守られる
    時代は終わりました。

    見て良かったです。

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  • NOBU

    4
    2013/8/8

    最後の天皇陛下の登場シーンと言動には、心が震え、涙を禁じ得なかった。天皇の良心、品格を伝える良い作品だった。エンタテイメントなので、主人公たちの恋にも焦点を当てるのは致し方ないとするが、日本が何故、アメリカを始めとする連合国軍と戦争するに至ったか、関東軍の暴走と大本営の独りよがり、そして、陛下に上奏される情報の偏向と誤りをもう少し丁寧に描けば、陛下に戦争責任が無いことも明らかになっていた筈だ。

    本作では、逆にそれらをぼかす事で、フェラーズやマッカーサーの厚情の重要性を強調したかったのだろう。(そもそも、戦勝国が敗戦国を裁くなど前代未聞の茶番を繰り広げ、あげく、憲法を適当に作って他国の再建を計るなど、単純な正義を振りかざす、米国のいけしゃあしゃあぶりと、日本人の魂の喪失に対する我々の無為無策には怒りを覚えるが・・・。)それにしても、フェラーズらの手を借りるまでもなく、近衛や東條らが自決に走る前に陛下の保護を完遂出来ていなかった事が情けないが、この作品の評価出来る点は、徹頭徹尾に平和を願い、また、戦争の全責任を我が身ひとつにあるとマッカーサーに述べられた陛下の【品格】を描いていた点だ。この陛下の御心が有ってこそ、英霊たちも浮かばれようと言うものだ。

    他方、日本の品格と同時に、米国人は、日本への空襲と原爆投下で多くの民間人抹殺を行った自らの悪魔性を学ぶ機会を持つべきだ。その点、広島長崎を訪れているルース駐日大使は尊敬に値する。

    68回目の終戦記念日を前に、英霊たちに感謝の意を込めて。合掌。

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  • すすむA

    4
    2013/8/7

    早朝のテニアンから飛び立ったB-29が広島に原爆を落とす実写で映画は始まる。爆撃機の窓越しに巨大なキノコ雲が見える。冒頭に原爆投下を見せる意図は、これが戦争を終結させたのだと、今も平均的アメリカ人が考えている「証拠」だ。

    原爆の非道さを近衛文麿が抗議し、日本は西欧列強を真似たに過ぎないと言うのをフェラーズ准将はさえぎり、歴史談義は結構だと突き放す場面。軍人の自殺は野蛮だとけなしながら、戦争指導者に対して絞死刑で臨もうとする矛盾。無頓着かそれとも考え抜かれたジョークか思い悩むところだ。

    「通説」に従って、双方の顔を立ようと気を使っているが、映画は「日本人は理解不能な民族だ」という考えを、アヤとの恋愛や戦争責任者捜しの、公私にわたって示す。それ以上に言いたいのは、シーザーを崇拝するらしい連合軍マッカーサー司令官が、つまりはアメリカが、文字通り日本の運命を握っていたという事実。この点をさりげなく強調するのは紛れもなくハリウッド映画だ。

    天皇は平和主義者で戦争を望んでいなかった、というのがフェラーズの調査結果である。それを補強するように、関屋貞三郎は「天皇は飾り物にすぎなかった」という。報告を聞いたマッカーサーは、天皇を助命し、「天皇の意向に背いて」戦争を進めた軍・政府首脳を処断する。アメリカの論理は終始明快である。

    だから日本の政治家がアメリカを同盟国と仰ぎながら、「戦犯」を祭る靖国を参拝するのは理屈に合わないと言える。反対に、戦後も靖国参拝を続けてきた天皇が、「戦犯」を合祀した後それをやめたのは理屈にかなっていると言える。靖国は勝れて政治の場である。「一般兵士も祭られているではないか」との曾野綾子の言い訳は(曾野『働きたくない者は食べてはならない』)政治家には通用しない。映画にはそういったアメリカのメッセージが含まれていることを理解すべきである。

    それはともかく、この映画は「恥」という切り口で捕らえるべきだと、池沢夏樹氏に教えられた(「終わりと始まり」朝日2013.8.6)。そうか、映画を観ている間中つきまとっていた奇妙な感覚は「恥」だったのだ。

    恥の表現はこの映画のどこにもないが、上はマッカーサーと天皇の会見から、下は元帥が厚木から東京に向かう際に、沿道で背を向けて警備する日本兵や、無様な焼け跡に座り込んで虚ろな目をしている婦人や子供たちを観て、彼等がどんなに恥ずかしい思いをしていただろうと考えると涙が出る、天皇もさぞかし「恥辱」を噛みしめていたに違いない。

    この戦争は始まりから終わりまで「恥」の積み重ねだった。映画は期せずして当時の日本人と今の我々を、忘れていた「恥」の観念で結び合わせる。

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  • kumatan

    4
    2013/8/6

    個人対個人の関わりの蓄積から、組織的問題を炙り出していく手法が斬新に思えました。ただ、やはり全体を俯瞰するには、忙しく感じました。蛇足、マッカーサーはどうしても宇宙人に見えて仕方ありませんでした。

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