テトロ 過去を殺した男|MOVIE WALKER PRESS
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テトロ 過去を殺した男

2012年1月7日公開,127分
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巨匠フランシスコ・フォード・コッポラ監督がブエノスアイレスを舞台に、兄弟の確執を描くヒューマンドラマ。イタリア系移民であるコッポラが自身を投影させたと言われる意欲作で、主人公のテトロをヴィンセント・ギャロが好演している。弟ベニーを演じるのは、コッポラの次回作にも出演する期待の新鋭アルデン・エーレンライク。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ベニーは生まれ育ったニューヨークを捨て、異母兄が暮らすアルゼンチンへ向かう。だが、兄は“テトロ”と名を変え、家族や過去の人生を封印して生きていた。自らの家系のルーツをたどろうとしたベニーは、兄が書いていた自伝的手記を読んでしまう。その事で兄弟の仲は決裂し、ベニーは自身の出生にまつわる事実を知ることに。

作品データ

原題
Tetro
製作年
2009年
製作国
アメリカ イタリア スペイン
配給
コムストック・グループ
上映時間
127分

[c]2009 by Zoetropa Argentina, BIM Distribuzione, Tornasol Films, Agrupacion de Cine 001, Castafiore Films [c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.2
  • 4
    2012/1/11

    モノクロなの。そして、回想シーンのほうがカラー。
    思い切ったことするなぁ。凄く印象的でステキです。

    ヴィンセント・ギャロって、ナルシストでひたすら喋り捲るかしましいイメージ。
    相手は疲れるけど、ちょっと憎めない・・そんなキャラが多い。・・・素か?

    でもこの映画だと憂いが有って寡黙で、つくづく、黙っていれば良い男だよな~と思います。

    それに、コッポラ監督のお気に入りらしいアルデン・エーレンライク演じるベニーが凄く良い。
    童顔で可愛くて、奥手な18歳の男の子。精一杯背伸びして兄の真似をしている。
    兄が大好きなんだね。感動の再会を夢見ている。

    だから、どうして兄がこうも冷たいのか解らなくて、すねてみたり。

    そして徐々に解ってくる。兄が家を出た理由。父親を嫌う理由。苦悩しながらベニーを遠ざける理由。
    見ている側は解るんだけど、ベニーたちは解らない。

    解った瞬間、今までベニーが追いかけテトロが遠ざかる構図が、逆転する。
    愛情持って追いかけるテトロと、呆然と遠ざかるベニー。

    封印していた事実を告白し、傷付けながらも、テトロはやっと思いのままにベニーを抱きしめられるんだ。
    切ないなぁ・・

    ぞれにしても、父は、息子を許せなかったんだね。
    愛するものを奪われた恨みを、同じことをする事で晴らしたんだ。
    その犠牲となった母子は気の毒に・・

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    ネタバレあり
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