かぞくのくに|MOVIE WALKER PRESS
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かぞくのくに

2012年8月4日公開,100分
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『ディア・ピョンヤン』のヤン・ヨンヒ監督が自身の体験を基に描く、初のフィクション作となるヒューマンドラマ。病気の治療のために25年ぶりに日本に帰ってきた兄と、妹や家族、そして昔の仲間たちとの再会を通し、それぞれの思想や価値観の違いなどが描かれる。ARATAから本名に改名した井浦新が複雑な境遇に苦悩する兄役を好演する。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

70年代に帰国事業で北朝鮮に移住した兄ソンホが、病気の治療のため、3か月間だけだが、25年ぶりに日本に帰国する。妹のリエはひさしぶりの再会に喜びを隠せないが、家族団らんは微妙な空気に。彼の帰国を心待ちにしていたのは16歳時の仲間たちもそうだが、25年の年月はソンホと彼らの間に大きな溝を生んでしまっていた。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2011年
製作国
日本
配給
スターサンズ
上映時間
100分

[c]2011 Star Sands, Inc. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • planetshining

    3
    2013/9/30

    「帰国事業」として、25年前に日本から北朝鮮に渡って行った兄が、病気治療のために日本に一時帰国した。
    夢の国と言われた北朝鮮で待っていた厳しい現実。25年間で、兄は変わってしまったのか。
    なんと本作、監督自身の実体験に基づいている。

    一緒に暮らしたいだけなのに、できない。
    病気を治療したいだけなのに、できない。
    お金がないわけではない。でも、できない。

    人は一人では生きていけない。家族だけでも生きていけない。
    国家とは何か。

    やるせない思いと、憤りが本作を貫いている。

    何を思えば良いのか。わからない。

    非常に抑制された映像、セリフ、演出で、真に迫る縁起。
    主演の二人の縁起は素晴らしかった。

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  • でーいー

    5
    2013/9/7

    僕はコスタガブラスの映画が非常に好きで
    「Z」や「ミッシング」での不条理極まりない世界に
    怒りと不満を覚えつつも、映画としての出来
    や人間ドラマに胸を打たれた。
    この映画をみて、久々にそんな気分を味わった。
    淡々と描かれる風景がかえってリアルさ、現実を
    観客につきつけてくる。キネマ旬報で1位をとった
    こともうなづける秀作である。
    監視者も決して冷酷な使者ではない人間であり、
    一方で実の父でありながらARATAを北朝鮮に
    追いやってしまった親子のやるせなさが対比
    されているように見えた。
    ラストにARATAと使者が着る礼服には自身らを
    北朝鮮へ葬るための正装のイメージだろうか。
    恐ろしさを改めて感じさせる演出だ。

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  • ひゃん

    5
    2013/3/28

    かぞくのくにとは、かぞくがいる国であり暮らす国であり生きていく国であることを痛感させられる。
    半ば人質の兄に対し精一杯の持成しをする家族を通し理不尽な体制を批判するかと思わせ監視役の同情へと代える鮮やかな演出。
    思考停止とスーツケースで運命を直感させ行動に繋げる意図が希望を消さない脚本に共鳴。

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    ネタバレあり
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