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ピアノ調律師シュテファン・クニュップファーのドキュメンタリー。J.S.バッハ『フーガの技法』の録音を控えたピアニスト、ピエール=ロラン・エマールとの仕事を中心に、彼の1年間を追う。ラン・ランやアルフレート・ブレンデルのリハーサル風景も見どころ。2009年ロカルノ映画祭批評家週間部門グランプリ受賞。

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シュテファン・クニュップファーはピアノの老舗ブランド・スタインウェイ社を代表するドイツ人調律師で、ピアノの音を整える調律だけでなく、舞台上の演奏者や楽器の配置などにも目を配っている。現代音楽を担うフランスのピアニスト、ピエール=ロラン・エマールは、J.S.バッハ晩年の傑作『フーガの技法』の録音を1年後に控えている。完璧主義者のピアニストと、職人としての意地とプライドを懸けて無理難題を丹念にクリアする調律師の2人が、選ばれし名器“245番”の一音一音の微妙な響きにまで及ぶ丁々発止の攻防や、濃密な関係性を見せていく。その1年間にわたる一大プロジェクトの狭間で、シュテファンは普段の仕事もこなしていく。注文の多い顧客に一途な彼を追い、カメラはコンツェルトハウスの“裏舞台”を映し出す。時代の申し子ラン・ランや、引退を目前に控えた巨匠アルフレート・ブレンデルまで、シュテファンに信頼を寄せる錚々たるピアニストたちの貴重なリハーサル風景もカメラは収めていく。名医の解剖手術のようなシュテファンの手さばきと、複雑なピアノの内部構造を目の当たりにすれば、完璧な響きを実現することの奥深さを再認識させられるだろう。

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作品データ

原題 Pianomania
製作年 2009年
製作国 ドイツ=オーストリア
配給 エスピーオー
上映時間 97
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