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2012年8月25日公開,111分
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『鉄道員』の名コンビ、降旗康男監督&高倉健主演で贈るロードムービー。亡き妻の思い出をたどる主人公の旅路に沿って、富山県から長崎県に至る長距離ロケを実施。美しい映像はもちろん、田中裕子、佐藤浩市、浅野忠信、ビートたけしなど日本映画界を代表する豪華キャストの顔ぶれも見どころだ。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

北陸の刑務所に勤める50歳の指導技官・倉島英二は、慰問に来た歌手の洋子と初めての結婚をする。だが幸せは長く続かず、妻は53歳の若さで死んだ。ある日、生前の洋子が書いた絵手紙が英二のもとに届けられる。そこには、故郷の海に散骨して欲しいと記されていた。英二は妻の故郷・九州を目指して旅に出る。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2012年
製作国
日本
配給
東宝
上映時間
111分

[c]「あなたへ」製作委員会 [c]キネマ旬報社

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映画レビュー

3.6
  • STUDIOFPLUS

    2
    2013/10/5

    ようやく高倉健さんの映画「あなたへ」を観ました。
    NHKのドキュメンタリーなどは、かなり前に観てはいたのですが。

    この映画のタイトル「あなたへ」という意味が最初わかりませんでした。

    よくよく観ると、この映画は自分が愛した女性の中には、
    自分よりも愛する他の男がいて、その想いは消すことが
    できないものだという、女性の物語なのだと気が付きました。

    それが故に、この映画には様々なバックグラウンドを持つ
    女性が登場してきます。

    ある女性は夫に献身的な人だったり、またある女性は
    行方がわからなくなった夫をひたすら待ち続ける人だったりと。

    最後に佐藤浩市さんの伏線がラストに持って来られているので、どうしてもこの映画の一番言いたかった事が読み取りにくい作品になっているのですが、ラストに高倉健さんが不倫されている夫を演じる草彅剛さんをジッと見つめて、そのまま一人歩いて去っていくシーンは、ものすごい男の孤独を感じさせるシーンでした。まさに、これぞ高倉健さんの映画なんだと思いました。

    自分は本当に愛した妻に愛されていたのだろうか?と
    自問自答しながらの旅の終わりに、男が見た結末とは、
    やはり妻には心から愛した男が別にいた(死亡者受刑者)
    それは変わることがなかったと、あらためて思いしらされるという。

    映画なので、様々な見方があり、様々な感想があるのが
    当たり前だと思います。

    ただ、この映画のメインテーマが「夫婦愛」だと勘違い
    している人が多いような気がします。

    そうではなくて、実はどんなに愛し続けても
    愛されることはなかったという、男の「孤独」がメインテーマであり、それを肉体や表情でお芝居できるのは、唯一、
    高倉健さんだったという映画だと、私は思いました。

    いやー女って・・・怖いですねぇ(これはいい過ぎですが)
    受け入れる立場にあるのが女性だと仮に動物的に考えたとしたら、それは仕方のないことなのかもしれません。

    いつも選択するのは女性で、選択されるのは男性。
    (露骨に言えば卵子と精子の関係のようなものでしょうか)

    そんな感想を持った映画でした。

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    ネタバレあり
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  • ミチさん

    4
    2012/12/25

    痛々しい。口元がおぼつかないのと、足元もヨタヨタしていて・・・。
    ただ、デジカメや携帯を使いこなしているのは、今どきのシニアとしては、スゲエ・・・。
    豪華俳優陣が脇を固めているが、特に、佐藤浩市がなぜ、こんな軽い役に起用されたのか、最初は分からなかったが・・・。健さんの軽いトリックが最後しみじみとさせてくれる。
    劇中で田中裕子が歌っていた、ほんわかな曲は、宮沢賢治の作詞、作曲なんですね。これもスゲエ!
    ということでけなしているのかほめているのか、どっちかにしろよ、と言われそうですが、私は、映画としては、良い出来だと思います。ただ、健さんのファンとしては、ちょっと複雑ですね。あと、この作品は、大滝秀治の遺作になったようです。ご冥福をお祈りします。

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  • えこう

    5
    2012/11/15


    6年ぶりに銀幕に戻ってきてくれました。
    名優・高倉健の主演作として注目を集めた作品ですが、
    10月20日より近隣のシネマでも公開なされて、このほど鑑賞して
    きました。

    物語はある刑務官のもとに亡き妻より一通のハガキが届くところから
    始まります。
    その遺言に従って遺骨を抱いて長崎へ旅をする道すがら出会う人との
    交流や亡き妻との回想シーンをふんだんに入れながら進んでいきます。

    帽子を目深くかぶった高倉健さんが実に格好良いです。
    共演された俳優陣はみなさん語っていますが、健さんの存在感に
    圧倒されます。英二役には年が行きすぎという声も聞かれますが、
    健さんにしか出せない年輪の味は随所に見られます。

    また各地でロケを敢行された映像美にも見ごたえ存分にありました。
    竹田城跡という小高い山を舞台にも重い機材を運び撮影されたと聞きます。
    きれいな城跡が雲海に浮かぶ姿も映し出されていましたね。
    この「あなたへ」の映画によって、さらに登山者も急上昇中だとか。

    ロケ地選びも映画製作にとって大切な核心ともいえます。
    よくぞ竹田城跡で撮ってくださったと思いました・・・
    この竹田城跡のほかにも門司港や飛騨高山といった各地の名所でも撮影
    されています。撮影のための移動距離は9000kmを超えるというから
    凄いですね。

    宮沢賢治 作詞作曲の「星めぐりの歌」も素敵でした。
    田中裕子さんの歌声にもぴったり似合っていました。

    そして忘れてならないのが、今作が遺作となった大滝秀治さんでしょう。
    登場の時間は決して多くはなかったけれど、ここぞという場面に
    欠くことのできない人物でした。今回も「きれいな海を久しぶりに見た」
    と発するセリフが活きているなあ。

    今作は大きな事件が起こるわけでもないけれど、
    しんみりと観させくれる映画でしたね。邦画が生んだ巨大作と
    申し上げておきたい。

    英二が海に散骨をするシーンは涙なしでは見られません。
    健さんの表現力も去ることながら、脚本も実に素晴らしかった。
    この映画に携わる全スタッフの結集の作でしたね。

    今回、健さんは20歳ほど年下の役でしたが、今後もなお映画界を
    引っ張っていってもらいたい役者さんのお一人です。

    共演者も、ビートたけしさん、佐藤浩市さん、草なぎ剛さん、
    余貴美子さん・・・といった甲乙つけ難い役者さんが勢ぞろい。
    それぞれの味が引き立っていますよ。

    名優の演技に、この映像の美しさはぜひ劇場の大スクリーンで
    確かめておきたいです。邦画の良さがきっと認識させられるそんな
    作品では。 
    素晴らしい作品に出合えたことに、ただただ感謝です! 

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    ネタバレあり
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