その街のこども 劇場版|MOVIE WALKER PRESS
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その街のこども 劇場版

2010年11月20日公開,83分
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阪神・淡路大震災をテーマに、NHKで放送されたドラマ「その街のこども」に新たな映像を加え、再編集バージョンで映画化。「メゾン・ド・ヒミコ」の渡辺あやが脚本を担当し、子どものころに震災を体験した男女が抱える傷や未来への希望を描く。実際に震災を体験している森山未來と佐藤江梨子の真に迫った演技に心を揺さぶられる。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

子どものころに震災を体験し、今は東京で暮らす勇治と美夏は、神戸で「追悼のつどい」が行われる前日に偶然出会う。過去の傷と向き合おうとしている美夏に対して、勇治は出張の途中になんとなく寄っただけと妙にそっけない。全く異なる震災体験をした2人だったが、“ある場所”を訪れたとき、美夏は勇治の過去に触れることに。

作品データ

製作年
2010年
製作国
日本
配給
トランスフォーマー
上映時間
83分

[c]2010NHK [c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • ミチさん

    4
    2013/1/4

    楽しみでもあり、怖くもあり、少し敬遠していました。
    が、『希望の国』を観た後でもあり、やはり事実を直視しなければ、と思って、観てみました。
    阪神淡路大震災のとき、私は東京の自宅で、のほほんとTVを見ていました。まさに傍観者でした。しかしその中で多くの人が傷つき、今尚癒されないまま、過ごしているのですよね。今回の震災でもイヤというほど、それが分かりました。
    さて、この物語は実際に震災を体験したお二人の名優がその自分の心境と役柄の心境を織り交ぜて演じるという、何か俳優とは何か、映画とは何か、直接話法で語りかけてくる物語です。
    サトエリさんの方が年上のようですので、少しリードしているところがあるのですが、要は、終電の無くなった二人が、「被災地」を歩いていくという、それだけの話です。
    今まで二人とも封印していたものを互いの話の中で少しずつ解いていって、お互いに癒されていきます。おそらく、二人の役割上の設定だけ考えてあって、あとは二人のなすままに撮って行こうというドキュメンタリー仕掛けの企画だったのでしょうね。
    これが暖かい部屋でコーヒーでも飲みながらの話なら、こうはならなかったかと思うのですが、見るからに寒そうな中を互いに10分ずつ、相手の荷物を持ってあげるという中で交わされる会話、その中で、深まっていく中身。そして・・・。
    ということになります。企画自体ももちろん○ですが、やはりお二人の才能でしょうね。役者魂を感じます。もっともっと活躍して欲しいですね。

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  • paristokyo

    5
    2012/10/12

    多分、再生の物語。
    何か大事件があるわけでもなし、二人がポツポツと話しながら、ただひたすらに寒そうに歩いていくだけなんだけど。
    飛び越えられなかった川を飛び越えた訳じゃないし、飛び越えてもいいかなと思ったくらいの控えめな一歩だけど踏み出そうと思えた、みたいな。でも、目の前には確かに違う朝がやってくるのを感じられた。
    静かにとても感動した。

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  • toshio

    5
    2011/7/13

    阪神大震災15年特集として作られたNHKドラマを再編集して映画化したもの。

    子どもの頃に震災を被災して、すぐに東京に出ることになった

    “その街のこども”の2人(森山未来、佐藤江梨子)が10数年ぶりに神戸に帰り、

    新しくなった街を真夜中に歩きながら当時の思い出や今の気持ちを語り合う話。

    15年という時間を経た震災に対して

    派手な映像で恐怖をリマインドさせるのではなく、

    演技力のある2人の静かな語りと歩きで

    彼らが長い時間を経て震災という記憶から遠ざかってこれたことを描くことで

    逆に長い時間を経ても心の底に残っているものとのコントラストを出し光らせた。

    森山未来演じる偽悪的な建築士が

    物語の終盤に言葉には出さない決意をするシーンがいい。

    そこで物語がすっぽりと収まった感じがして。

    夜を徹して歩き続ける2人の姿は「祈り」そのもので、本当に静かなので癒される。

    のにおもしろい。

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