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投稿レビュー(25件)わたしを離さないでは星3つ

場面設定はアイランドに似ているが (投稿日:2019年5月2日)

2005年の映画「アイランド」と似た場面設定は使われているが、描かれているものは全く異なる。自らの運命を受け入れて死んでいく人たちのもの悲しさが印象深い作品だ。
アイランドはある意味とてもアメリカ的な映画で、本作はイギリス的(?)というかそういう作品に思われる。 »ガイドライン違反報告

投稿:SYNTAGMAN

評価:4
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105分じゃ短いな・・・ (投稿日:2018年1月7日)

観終わって最初の感想は、
「105分では短すぎる」ですね。
原作を読んでから映画を観たんですが、
あまりにも「はしょり」過ぎちゃって
この物語の芯の部分が伝わりません。
タイトル「わたしを離さないで」の意味するものも
伝わりきらないのかなって思います。
キャシー、ルース、トミー、3人の関係性は
子ども時代、青年時代ともに表情、表現が良くって
俳優の演技の良さで及第点って感じです。
今をときめくキャリー・マリガン、キーラ・ナイトレイ、
アンドリュー・ガーフィールドの俳優陣が輝いていました。 »ガイドライン違反報告

投稿:tom

評価:3
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モノではなく、ヒト (投稿日:2014年8月12日)

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何年も前に原作を読み、やっと見ることができた作品。

とてもインパクトがある話だが、他の方のレビューにもあったように、なぜ主人公たちは理不尽ともいえる運命を受け入れるのか…

キャシーの辛抱強さや、ただ一人感情を爆発させたトミーでさえキャシーを思いつつルースを受け入れてしまったり、とまさか心までコントロールされているのでは…と勘ぐってしまう。

もしそうだったとしても、人を好きになったり嫉妬したりと心はコントロールしきれていないわけで、それを知った以上いくら提供者として産み出されてはいても、やはりただの「臓器の容れ物」とはとらえられない。
(最後の提供を終えたルースに対する扱いは、まさに「モノ」だった・・・)

生殖医療がここまで進化を遂げている以上、この物語は既にSFではなく、目を逸らしていれば消えて失くなる事象でもないのだ。

ストーリーの重苦しさを表すかのようなイギリスの陰鬱な天候が印象的。
引き気味のアングルは自然の中でのちっぽけな人間の存在を象徴しているようだ。
打ち上げられ、朽ちていく船は…

蛇足ですが、キャリー・マリガンは私の思っていたキャシーにピッタリ!
逆にトミーはもっと粗野な外見、例えばマット・デイモンみたいな感じを想像してました。
トミーの子供時代がかわええ(#^_^#) »ガイドライン違反報告

投稿:おーたむ

評価:4
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ストーリーに入っていけない (投稿日:2013年7月22日)

画面の色調、子どもたちの年齢に合わない抑えられたふるまいなどから、そこが特殊な環境であるとわかる。
3人を中心に淡々とエピソードを織り交ぜながら日常が描かれる。
原作を読んでいないので違いなどはわからないが、幾つかの点で物語に入っていけなかった。
あの環境の異常さを描くには、外部の人たちとの対比が不十分だ。学校の先生方の倫理観のなさが何によるものかもわからない。何か事態が変わる時に、何がその人をそうさせたのかが曖昧であったように思う。扱っている問題を語るには薄っぺらくて物足りない。
また雑誌を拾ったキャシーとトミーの後の会話も違和感が残る。彼らの知識がどこまで許されていたかは示されていないが、彼らしくない言葉に引っかかりを感じた。
それぞれの言動の裏付け、人物像の徹底にもう少し時間を割いて描くべき。
ただ運命に抗えない悲しさに偏ってしまった印象だが、もっと深い作品になり得たと思う。
映画としては評価2.5を四捨五入しての3。
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投稿:piwana

評価:3
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残酷なノスタルジア (投稿日:2011年6月9日)

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 原作を読んだときにも思ったとおり、とても残酷な話です。
 ただ、このむごさは、突き詰めてみると主人公たちのおかれた特殊な環境とかかわりがない気もします。「わたしを離さないで」といったって、本当にそんなことができる人は誰もいない。どれだけ強い絆があっても、最後にはどちらかが相手を置き去りにするしかないわけですから。
 とはいえ、主人公たちに許された時間があまりに短いことが、むごさを強調しているのはたしかで、この映画はその部分をクローズアップしている印象を受けました。「猶予期間」にこだわる理由もそこですね。魂、アイデンティティ、生命倫理など、さまざまな問題をはらみつつも、三人の若者の悲しく短い人生を描いた作品になっている。
 舞台が近未来でなく近過去(70~90年代)なのも、青春と、その早すぎる終わりという印象を強めています。苦いノスタルジア。

 このように、三人の主要人物にフォーカスしつつタイトにまとめるという方針が明確に表れていることには好感をもちました。けれどその分、原作にあるエピソードのうち、不可欠と思えるものまで削られているのは残念でした。
 たとえば、キャシーがカセットテープを聴いているところに居合わせるのはルースでなく「マダム」でないとだめだろうと。そうでないと、終盤のあの場面も活きてこないからです。
 それと、「ノーフォークはイギリスのロストコーナー」も、もっと強調してほしかったです。

 原作を読んでしまっていたため、映画から入った方とはよくも悪くも異なる視点からの感想かと思います。
 キャストと映像はとにかくすばらしかったので、劇場で観る価値はありました。
 しばらく余韻に浸り、沈みこむ気持ちを一人で噛み締めたくなるような、そんな映画でした。 »ガイドライン違反報告

投稿:マオ

評価:3
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頭でわかって心には響きませんでした~ (投稿日:2011年6月7日)

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カズオ・イシグロさんのベストセラー小説の映画化です。イギリスの平均寿命が、1970年代になって飛躍的に伸びた・・・こんなところから映画は始まります。

子供たちだけの施設・・・
子供たちが、ある制約のもとで生活をしている。
寄宿舎ヘールシャムで生活する3人が主人公です。
キャリー・マリガン演じるキャシー
キーラ・ナイトレイ演じるルース
アンドリュー・ガーフィールド演じるトミー
ここで何の疑問もなく生活をしている。

そこで生活をしている理由も受け入れ、その使命を全うしようとする。 18歳になるとき、その使命を全うする前にコテージに移され初めて一般社会の中に入り、自分たちの価値観と社会での価値観を比較し、葛藤する。 しかし、彼らの運命は迫っていた。そんな内容です。なんとなく予告を見ると想像ができます。

映画を多く見ていると、どうしても別の作品との比較で考えてしまいます。 この映画を観た時にどうしても別の作品を思い出しました。

彼らの存在価値は?
彼らに人権があるのか?
社会の中に組み込まれた彼らの場所は?

この辺がこの映画の見所になっているかと思います。

正直このテーマは多くの映画で取り上げられ、そこまで目新しい視点を見出すことができませんでした。ただ、周囲にはこの映画に感動し、原作に手を出した方もいるので・・・ 悪い作品とは思わんのですが・・・

この主人公たちはなぜ自分たちの運命を受け入れ、
そして”提供”の前に多くを考え、葛藤をし、
自分の運命を受け入れる。

この映画を観て思い出したのは
ナイトシャラマン監督のヴィレッジ
マイケル・ベイ監督のアイランド
です。 この2作を挙げてしまうとだいたいのオチは想像できるのですが。
おそらくこの映画のイイと評価されるところは
自分がオリジナルの臓器提供のためのクローンとわかりつつその運命を受け入れ、最後まで自分の人生として謳歌しようとする部分にあるんだろうと思います。頭ではわかります。しかし、残念ながら心には響きませんでした。

特にそのような切なさに共感するんだろうな~と頭でわかってしまった映画でした。
ただ強烈に響いた部分もありました・・
施設での芸術展覧会の意義。
入居者、特にトミーは”提供”に対する猶予のためのものと言っていましたが

元園長が・『クローンに心があるかを確かめるために・・・』と。これが一番心に残りました。 »ガイドライン違反報告

投稿:どすん

評価:3
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若干食い足りない (投稿日:2011年5月20日)

役者の存在感や寄宿舎の雰囲気はよく出ていた。映像美術は素晴らしかった。

でも、死へ向かう葛藤があまり伝わってこなかったな。
もっと死を恐れて暴れるだろ・・と感じて、ぐっと来なかった。今一歩。
羊のように感情を抑えられて育ったのなら、それもやむを得ないけれど、そういう育ちの描写もなかったし。

短い時間で、もう少し描写できてると心に沁みたのだけれど。

この作品を大絶賛する方は、少し雰囲気を重視しすぎているのではと思う。 »ガイドライン違反報告

投稿:hellohowlow

評価:3
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描ききれなかったのでは? (投稿日:2011年5月14日)

原作(日本語訳)を10年前に読んで、衝撃を受けました。同じ著者の『日の名残り』などとはまったく違う、近未来におこりうるかもしれない、でも、あってほしくはない世界。「体」と「心」。世界にただひとりのはずの自分なのに、自分のものであるといいきれない体と、独立して揺れ動く心。
読み返さずに映画館に足を運びました。原作を読んでいない人に状況設定がわかるかな、と、少し疑問。
医療、科学、哲学・・・、ウーン・・・。 »ガイドライン違反報告

投稿:ブンガブンガ

評価:3
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エッジがきいています。 (投稿日:2011年5月7日)

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原作の小説を読んでから出かけたんですが、十分楽しめました。
でも、原作が長くてエピソードがだいぶ削られてたのが残念。
ルース(キーラ・ナイトレイ)との友情とかほとんど削られてて、ほぼ嫌な女(主人公と男の子との仲を邪魔した女)として描かれてました。ちょっと気の毒。
ほんとは主人公の女性(キャス)にとってはルースもトミーも等しく大事な人であって、二人を失うのは等価で苦しみであったと思います。
でも映画では時間制限があるのでキャスとトミーの愛にスポットがあてて描かれていました。

ひとつ疑問だったこと、臓器移植のためにクローン人間を育てるのはいいが、そのコストは見合ったものなのか?という点。。。
人一人成人まで育てるって相当コストかかりますよね。国家プロジェクトにしたって。
それで、臓器を2~4個取って終了って、コストに合うの?って。
予想としては、終了後(死亡確認後)使える臓器・器官を全部とっちゃうんじゃないかと思ったんですが、そこまでは描かれてませんでした。おぞましすぎるからでしょうか。
ルースの最期の手術後の様子。。。効果狙いでしょうが、ひどすぎでした。トラウマになりそうです。

全体として、原作よりも映像がある分、言葉でカバーされていることも少なく冷たくて残酷な感じがアップされている印象です。

最後のシーンの野原の柵にはためくぼろきれが心に残りました。キャス自身もあのぼろきれに自分を重ねていたように見えました。 »ガイドライン違反報告

投稿:mana

評価:5
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クローンがあぶり出す人間像 (投稿日:2011年5月2日)

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冒頭に「1962年に画期的な医療法が確立され、1967年には平均寿命が100歳を越えた」という字幕が現れる。そんな事実はないのだから、これから始まる物語は嘘だと告げられている訳だ。しかしこの同時代のオルタナティブ(代替可能)な世界は何というおぞましさに満ちているのだろうか。

臓器移植を扱った映画には、テオ・アンゲロプロス監督の『一日と永遠』や日本にも阪本順治監督の『闇の子供たち』といった秀作が存在するが、提供者は他者化されており、彼等を巡る人物たちのヒューマニティーが課題だった。この物語はこれ等とは違って、提供者の一人称の語りで展開する。私たちの悲しい物語りも聞いて下さい、と言っているのだ。

「これは作者の度を超した妄想だ」と憤慨する人のナーイブさを笑うつもりはない。しかし現実世界では、臓器移植はますます必要とされ、移植の規制が年毎に緩められている。臓器売買も行われており、クローンからの移植を探る議論もあるはずだ。現在クローン人間の「製造」は人道にもとるとして禁止されているが、こういった古典的な倫理が、増加する臓器需要に対して何時まで持ちこたえ得るかは、はなはだ心許ないのである。

もうひとつ、人間は人間以下の人間を作り出してきたという否定しようのない歴史が存在する。古代ギリシャでは奴隷は人間ではなく「労働する動物」(ハンナ・アレント)だったし、コロンブスが新大陸を「発見」した際、先住民たちを見て当惑し、結局彼等はキリスト教徒でないから、人間ではないと結論した(ツベタン・トドロフ)。アメリカでは19世紀まで黒人が人間以下であることを「科学的」に証明しようとして学者が躍起になっていた(S・J・グールド)史実がある。奴隷と黒人が人間に「昇格」した後、苦役労働をロボットに肩代わりさせようとの期待が始まった。しかし何万もの精巧な部品を組み合わせて知能を有するアンドロイドを組み立てるより、クローンを作る方が技術的に易しいと思われる。クローンにはこれに加えて人間に臓器を提供するという新しい役割が担わせられ得る。

人間はこれまで犯してきた間違いの上に、最も悪質な間違いを積み重ねるかも知れない。こう考えてみると、カズオイシグロの想像力はそれ程荒唐無稽ではない。

クローン人間が出来たとすれば、恐らく映画のように人間と変わらないだろう。彼等の元になったオリジナルを探したり、海岸遠く打ち上げられた船を見て、ファミリーツリーから隔離された孤独を味わうこともあるだろう。自分たちを人間ではないものと認識しながらも、余りの理不尽さに絶叫することもありえるだろう。

クローン人間の思いやりと優しさの思考と行動からあぶり出されているのは、ヘイルシャムの「進歩的」な校長が証明しようとしたクローン人間に魂があるかないかではなく、人間の側に魂が有るか無いかという問題なのである。 »ガイドライン違反報告

投稿:すすむA

評価:5
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