海炭市叙景|MOVIE WALKER PRESS
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海炭市叙景

2010年12月18日公開,152分
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作家・佐藤泰志による同名の連作短編小説を映画化したヒューマンドラマ。「ノン子36歳(家事手伝い)」の熊切和嘉監督が、遺された18の短編の中から5編を選び、函館市をモデルにした“海炭市”で、懸命に生きる人々の姿をリアルに捉えていく。函館市で撮影が行われ、観光名所とは違う地方都市としての背景も映し出される。

予告編・関連動画

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

海炭市のとある造船所では、その一部が閉鎖されリストラが行われていた。そこで勤めていた颯太は、ストライキを行うもその努力は報われず職を失ってしまう。また、産業道路沿いに建つ古い家に住む70歳のトキは地域開発のために立ち退きを迫られるも、頑としてこれを拒否。プラネタリウムで働く隆三の家庭でも問題が起きていた。

作品データ

製作年
2010年
製作国
日本
配給
スローラーナー=シネマアイリス(配給協力 シネマ・シンジケート)
上映時間
152分

[c]2010 佐藤泰志/「海炭市叙景」製作委員会 [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.9
  • たっかん

    5
    2016/5/1

    この映画、ドキュメント・タッチで描かれていく日常の積み重ねが、最初は取っ付き難くて、観ていて「おいおい、これ、盛り上がりがあるのか?」と心配になる序盤であったが、観ているうちに『のめり込んで観てしまう映画』になっていくあたり、素晴らしい。

    物語は、海炭ドック株式会社なる船工場の経営危機→スト→リストラとなっていくパートから始まる。
    ここで登場するのは、船工場で働く男と彼を支える女(谷村美月)だが、男が「海がすべてじゃなかったのかよ!」とブチ切れるあたりでは「自分はさほど船に興味が無いので、感情移入しづらいなぁ。このあとも、船工場の話が延々と続くのかしら?」と思っていたら、そうではなかった。

    ブタ屋のババアなる立ち退き拒否している老女が描かれたり、プラネタリウムを運営している男(小林薫)の妻(南果歩)の放蕩ぶりが描かれたり、プロパンガス若社長(加瀬亮)の家族が描かれたり、とこれらがテレビニュースの映像・音声で「同時並行している物語」であることがわかる。

    路面電車によって物語が上手く束ねられて、実に見事に終結を迎える。

    なかなか類をみない傑作である。

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  • ミチさん

    4
    2011/6/20

    エンドレスムービー『ヘヴンズストーリー』を観た後で、鑑賞。それでも、やはり長かった!
    実は谷村美月を観たくて観たのだけど、あまりドラマはなかったですね。ただ夫婦の情愛が残るだけで。
    加瀬亮はいつもと違って、暴力的。DVが凄い。女優がかわいそう。小林薫は優しい男だが、奥様(南果歩)がそういう彼を理解しない。というと、谷村美月(の奥様ぶり)が一番なのかなあ。ちょっと悲しい。
    作者に言っても仕方ないけど、函館のままで良かったと思いますよ。もっとも、どこの街でもある物語として描きたかったのかもしれないけど・・・。

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  • ○○

    3
    2011/2/2

    このうらぶれていく街の、市井の人の情景であればもっと短くできるはず。
    函館ロケだが、ドック廃止時期や現状などの時代考証が悪くなぜと思う場面があり、本はいいだけに、監督が残念。

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