ジョニー・アリディ
コステロ
「エグザイル 絆」のジョニー・トー監督が放つハードボイルド・アクション。異国の地で暮らす最愛の娘が襲われ、その家族を何者かに殺された男が3人の殺し屋とともに復讐に挑む。
※結末の記載を含むものもあります。
過去に頭に受けた銃弾が原因で、徐々に記憶を失いつつあるフランス人の元殺し屋コステロ。ある日、マカオで暮らす娘が重傷を負い、その家族が何者かに殺されたことを知った彼は3人の殺し屋を雇い、犯人を追い求めて香港へ向かう。
コステロ
アイリーン・トンプソン
クワイ
チュウ
フェイロク
ジョージ・ファン
ウルフ
パイソン
クロウ
ウォン警部
ミスター・トンプソン
トニー
監督、製作
脚本、製作
製作
製作
製作
製作
製作
撮影監督
編集
音楽
美術
[c] 2009 ARP-MEDIA ASIA ALL RIGHTS RESERVED. [c]キネマ旬報社
脳に記憶障害のある男が殺された娘夫婦と孫の復讐のため3人の殺し屋を雇う。クライムアクション。
予告編を見ただけの筈だがかなり鮮明なデジャヴがある。香港映画らしいガンアクションが展開されます。キャストも渋い。まあつまらなくはない。
まず、タイトルがかっこいい。この邦題をつけた人は、センスがあると思う。
が、しかし、内容とはかなり異なる。(笑)
タイトルから雨のシーンが多いのかと思っていたら、全くそんなことはなかった。
さて、香港映画らしい、キザの要素を極限まで演出するとこうなるんだと思わせる映画。
セピア色の青春映画を見させられているようで、いつもノスタルジーを感じさせてくれる。
今回は、フランス人の元殺し屋が娘の復讐のために、台湾、香港で犯人捜しをするという話。
ひょんなことから、地元の殺し屋3人と心を通わし、友情が芽生えていくというシンプルなストーリー。
映画としての新しさは特にない。
ただ、作品にぐっと引き込む切ない演出と役者たちの味のある演技は本当に見物。
この中で、特に存在感を放っているのがクワイ役のアンソニー・ウォン。
”この人、どこかで見たことがあるな?”と思っていたら、
僕の大好きな香港映画「インファナル・アフェア」にも出演したことを思い出した。
決して男前というわけではないのだが(失礼)、どっしりとした存在感が作品に深みを与えている。
調べてみたら、香港を代表する俳優で、日本に例えると渡辺謙さんのようだ。
決して、真新しい映画ではない。
しかし、映画に対する情熱を非常に感じる作品。
大切なことを思い出させてくれる。