ジョーズ|MOVIE WALKER PRESS
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ジョーズ

1975年12月6日公開,124分
PG12
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シーズンを迎えようとする平和な海水浴場を恐怖のどん底におとし入れた巨大な人 喰いザメとハンターの死闘を描くサスペンス。製作はリチャード・D・ザナックとデイヴィッド・ブラウン、監督は「続・激突!カージャック」のスティーヴン・スピルバーグ、ピーター・ベンチリーの原作をベンチリー自身とカール・ゴットリーブが共同脚色、撮影はウィリアム・バトラー、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、特撮はロバート・A・マッティが各々担当。出演はロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトンなど。日本語監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、パナビジョン。1975年作品。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

それは、6月のある夜に始まった。小さな海水浴場アミティの浜辺には、気の早い若者のグループが焚火を囲んでビールを飲んだりギターをかき鳴らしてたわむれていた。その中にクリシーという女子大生がいた。波打際めがけて走り出し、一糸まとわぬ姿でなまぬるい夜の海に飛び込んだ。どんどん沖へ出る。やがて彼女何かが自分の足をひっぱっているような衝撃に襲われた。次の瞬間、水面から身体が浮き上がった。恐怖で声が凍って、クリシーの身体はかき消すように海面から消えた。彼女が最初の犠牲者だった。翌朝、アミティの警察署長ブロディ(ロイ・シャイダー)の家に電話がかかり、溺死者が出たとの報告が入った。浜辺に直行したブロディは、そこに打ちあげられているきりきざまれたような人間の肉体の断片を目撃し、吐き気を慌てて呑み込んだ。署に戻ったブロディは事故報告書の死因欄に“鮫に襲われて死亡”と書いた。ブロディは海岸に遊泳禁止の立て札を立てることを決意したが、アミティ市の市長ボーン(マーレイ・ハミルトン)が顔色を変えてやってきた。アミティは夏の間に海水浴場がおとしていく金で、住民が細々と残り1年の生活を成り立たせているような、典型的な宇美の町だった。海岸を閉鎖する事は大変な死活問題である。死因は鮫でなく漁船に巻き込まれたかもしれないというのがボーン市長の主張だった。検死官も市長の言葉に追従した。翌日の日曜日、大勢の人が浜辺にでて初夏の太陽を楽しんでいたが、ブロディの心は落ちつかなかった。やがて第二の犠牲者が出た。少年が海中に消えたのだ。少年の母親は復習のために3千ドルの賞金を出すという新聞広告を出した。同じ日に開かれた市議会では、海岸を閉鎖すべきか否かで激しいやりとりが交わされた。そのとき、会場の後からボソリとした声がした。漁師のクィント(ロバート・ショウ)で、1万ドル出すなら人喰いザメを殺してやろうという申し出だ。やがてブロディに援軍が現われた。若い海洋学者フーパー(リチャード・ドレイファス)だ。クリシーの遺骸をみたフーパーは間違いなく鮫の仕業で、しかも誰も今まで見たことがないような巨大な鮫だという。賞金につられてアミティの沖合いに群がった漁船の一隻が全長4メートル余りの虎鮫をしとめて戻って来た。人々はこれこそ人喰い鮫と騒ぎ立てた。しかしブロディとフーパーはクリシーの遺骸から虎鮫の口蓋が小さすぎると感じた。その夜、虎鮫の腹を切り裂いた二人の前に人間の肉片は発見されなかった。翌7月4日、アミティの海開きだった。早朝から海水浴場が続々アミティからやってきた。武装した見張りがボートに分乗し、ヘリコプターを配置してものものしい雰囲気だったが、その裏をかくように巨大な殺人マシーンは狭い水路をさかのぼり、その先の広い入江に向っていた。ボートに乗っていた若い男がまたたくまに犠牲になり、ブロディの子供もあやうく喰い殺されるところだった。海岸は閉鎖され、クィントは正式にやとわれた。彼の漁船“オーガ号”にブロディとフーパーの3人が乗り込んで、鮫殺しに出発した。数時間後、殺人マシーンが、姿を現わした。全長8メートルという巨大なホオジロザメで、体重は3トンもあろうかという信じられない怪物だ。クィント得意の武器である樽をつけた銛も、今度ばかりはまったく通じなかった。鮫は挑戦するように巨大な体をオーガ号にぶつけてくる戸、船底はたちまち破られ、水が入ってくる。もはやクィントはお手上げだった。フーパーは最後の手段として金の檻に入り、海中に入った。そこから強烈な毒を撃ち込もうというのだ。しかし、鮫にとって金の檻などマッチ箱にも等しく、たちまち破壊され、フーパーは海底にしずんでいった。オーガ号に対する鮫の本格的な攻撃が開始された。オーガ号は半分沈み、クィントがひとのみで喰われた。船に残されたブロディは、再度襲ってきた鮫に酸素ボンベをくわさせた。オーガ号のマストに登ったブロディはライフルでその酸素ボンベに狙いを定める。ものすごい爆発音がおわると、再び静寂が訪れた。そしてフーパーも船に戻ってきた。船は沈み、二人は木片につかまって岸に向かって泳ぎ出した。(ユニヴァーサル映画=CIC配給*2時間4分)

作品データ

原題
Jaws
映倫区分
PG12
製作年
1975年
製作国
アメリカ
配給
CIC
上映時間
124分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • フジ三太郎

    4
    2020/3/1

    パニック映画、サメ映画として最高峰なのはもちろんだが、社会派映画としても光る本作。
    その問題は、昨今の新型コロナウイルスと全く同じ!
    海水浴場が売りの初夏のアミティビル市。そこへ巨大サメが登場。遊泳していた被害女性1名の無残な死体が。
    さあ海水浴場は閉鎖かそれともサメに注意して海開きか? 市長はサメに懸賞金を掛けて、それらしいサメが捕獲され、予定通り海開き、しかし・・。

    サメをコロナウイルスに、海水浴場を日本のそして、世界の経済に例えれば、問題は同じである。
    経済優先だとしっぺ返しが来ますよ、と映画は訴えるが、現実世界はやはり経済優先。特にお得意さんが中国となれば、冷たく拒絶できるのは米国だけ。
    たしか原作者自身が脚本も書いたと思うが、さすがの脚本。

    主役は、スピルバーグがよくやる手だが、あえてマックイーンやヘストン級の大スターは使わず、「フレンチ・コネクション」でジーン・ハックマンの相棒役で光ったロイ・シャイダ―を起用。彼は本作でのよき父親役の場面が気に入られて、振付師兼監督ボブ・フォッシーの「オール・ザット・ジャズ」の主演に抜擢。しかも「オール」は、当時のカンヌ映画祭で黒澤「影武者」と同時にグランプリ受賞。スピルバーグに足を向けて寝られまい。
    サメに○される船長役のロバート・ショーもその後、大活躍だったが、残念ながら、50才で急性心不全で死去。もったいない。研究者役のドレイファスはその後しばらくスターだったが、心身の不調で、フェードアウト。

    それまでのパニック映画が「グランドホテル」形式で、居合わせた人々の人生を順番に語るのが、そろそろマンネリだったのに比べ、本作は、上述の社会問題の提起が見事だった。そしてそれは、昨今のコロナウイルス問題でもそのまま引きずられている。

    ただこの映画、スピルバーグ1人の手柄ではなく、ユニバーサル社の力の入れようが凄かった。もともとハリウッド産業は、映画を作ったエジソンに迫害されたユダヤ系映画業者が、エジソンの影響外にある、西海岸で発展させたもの。ユダヤ系のスピルバーグが、ユ社のトップの、シドニー・シャインバーグに気に入られて、チャンスを次々物にしたのである。カメラのB.サーティーズも素晴らしい仕事をした。そして音楽のジョン・ウィリアムスも。
    ちなみに海水浴場のモブシーンは、真冬に撮影されたそうだ。客たちが一斉に海から揚がるシーンは、サメが怖いからでなく、ただ寒かったからだそうだ笑。
    ただサメ映画はもう、ロボットを使うことはあるまい。CGでいくらでも、台風にまぎれて人々を襲っても、頭が3~4つあっても、なんでもありだし、女子大生が1人でホオジロザメをやっつけてもOKになってしまい、ネタ切れ。
    蛇足なのは、ただ1点、あるサメの腹からナンバープレート「007」が出てくること。ちょっとした笑いを取りたかったのだろうが、007側がその後、しつこくスピルバーグ映画をパロディにするようになってしまった。無用の挑発だと思う。
    あ、これってスピルバーグの出世作「激突!」と同じじゃん。あのセールスマンの主人公はスピルバーグのことだったのか、チャン・チャン♪。

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  • 杉ちゃん

    5
    2019/7/12

     ジョーズを初めて観たのは、小学4年生の時で、公開前から話題になっていて、1,000席以上ある新宿ミラノ座は大混雑でした。観賞中、その恐怖に震え上がり、最後の最後までハラハラドキドキで、こんな経験を初めてした小4の少年は、興奮してその日の夜はなかなか眠れなかったことをよく覚えています。

     あれから、45年・・・

     もちろん、テレビ、ビデオ、LD、DVD等で繰り返し観てきた大好きな作品ですが。45年ぶりに映画館で、しかもデジタル・リマスター版で観ることができ、あらためて「映画館で観るべき映画」と痛感させられました。

     特にジョーズがオルカ号の周りを泳ぐシーンでは、オルカ号に対しての巨大比が、繰り返し観てきたシーンなのに、ものすごく大きく見えて、思わず心の中で「この船では小さすぎる・・・」と署長役のロイ・シャイダーのセリフを叫んでいました。

     今後も、どんなにCG技術が進んでも、この「ジョーズ」の怖さと面白さを超える「サメ映画」は出ないと思います。

     なぜなら、スピルバーグ監督の凝った演出とロイ・シャイダーとロバート・ショウとリチャード・ドレイファスの3人の演技合戦とジョン・ウイリアムスの音楽が一つになって「ジョーズ」なので、ある意味こんな奇跡が二度とはありえないでしょう?

     午前十時の映画祭10(ファイナル)にて鑑賞。

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  • 夙の一郎

    5
    2013/10/9

    震え上がった。その後テレビでみた。さほどではなかった。みんな!映画は映画館へ行きましょう!正直テレビなど足下にも及ばないと思います。映画館派の理屈(うちのテレビが小さ過ぎるのか?)。やはり、ひとは海に入るべきではない!魚じゃないんだから。カナヅチのリクツ。

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