中村雅俊
タチバナコウヘイ
“ラブレター”をモチーフに、長年連れ添ってきた男女の思いをつづる感動ドラマ。3組の登場人物の喜びや迷いを描きつつ、人と人との絆の大切さを観る者に伝える。
※結末の記載を含むものもあります。
夫の定年退職を機に離婚を決めた孝平とちひろ。かつて音楽が縁で結ばれた魚屋の夫婦、正彦と光江。5年前に愛妻を亡くした医師、静夫と翻訳家の麗子。彼らはそれぞれ重大な人生の転機を迎える。
タチバナコウヘイ
タチバナチヒロ
サエキシズオ
ハセベレイコ
マツヤママサヒコ
マツヤマミツエ
タチバナマキ
ヤギヌマヒトシ
キタジマススム
サエキリカ
キョウアケンセツ・カイチョウ
エモトナツミ
アソウケイイチロウ
[c]2009「60歳のラブレター」フィルムパートナーズ [c]キネマ旬報社
何度か予告を観たこの作品の内容とキャストは
1.熟年離婚 (中村雅俊さんと原田美枝子さん)
2.シニアの恋愛(井上順さんと戸田恵子さん)
3.深刻な病気 (イッセー尾形さんと綾戸智恵さん)
原案も「60歳のラブレター」とくれば
どう考えても「ベタ」な感動作の匂いがしています。
ところが、ところが・・・
もらえた感動が本当に爽やかでした。
決して「泣かせます」とか「感動させます」と
押し付けてきたりしません。
これは、若い脚本家と監督のなせる技だと思います。
まず、主題の「ラブレター」の使い方が素晴らしいです。
例えば、ギターケースの蓋を開ける時の
ロックのはずし方とか
タバコを吸うしぐさ
それぞれのうちのインテリアとか
小さい事にもとってもこだわっているのがわかります。
スチール写真を観て「熟年版金妻か!」と
突っ込みを入れていた私でしたが
この3カップルのさりげない繋がりも
とっても好感が持てました。
笑いも散りばめられています。
会場全体が遠慮なく笑いました。
その笑い声が映画に溶けて
昔のアメリカのホームコメディーみたいでした。
脇役の方たちの好演も光っていました。
星野真理さん、金澤美穂さん
子供役のお二人が素晴らしかった。
この作品、メインは熟年カップルなんだけど
実際、話に厚みを出しているのは若い方たちです。
そして、やっぱり私は「石田くん」が好きです♪
高速道路の立体交差と車の列、ビル群・・・
空撮で撮られた都心の風景で始まる物語は
自然の風景でエンディングを迎えます。
まるで、主役の橘孝平の結婚生活みたいです。
それぞれのカップルと一緒に
新しい一歩を踏み出す勇気がもらえる作品です。
お若い方は?・・・
きっとお若い方も同じだと思います。
映画館で観て、感動しました。
夫抜きで、「おひとりさま」で観にいったんですが、じわじわと感動しました。
3組の夫婦(じゃないとこもあるけど)の生き方、それぞれとても素晴らしかったです。
夫と一緒に観たいので、DVD予約しました。