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投稿レビュー(2件)羅生門(デジタル完全版)は星4つ

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一瞬たりとも眼が離せない傑作 (投稿日:2013年7月21日)

初めてこの映画を観てから40年近くになる。学生時代から現在に至るまで、何回観たか分からない映画。
ブルーレイ「羅生門 デジタル完全版」を購入していたので、再見。

冒頭、雨の羅生門。多襄丸・女・夫・木こりの証言が食い違い、下人(上田吉二郎)の「本当のことを言えないのが人間だ」というセリフが一番核心を突いているのかもしれない。

物語だけでなく、ショットがとにかく素晴らしい。
「デジタル完全版」は、映像の綺麗さが半端でない。感激もの。

やっぱり、京マチ子は、平安時代の女性を演じさせたらピカイチである。(溝口の『雨月物語』も良かった。)

この映画を観ている時は「至福のとき」。
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投稿:たっかん

評価:5
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日本映画が誇る不朽の名作 (投稿日:2009年6月27日)

 原作は芥川龍之介の「藪の中」であり、ビジネスコンサルタント社による合宿形式の社員育成プログラムの終盤近くになると議題として手渡されます。応仁の乱によって荒廃しきった京都を舞台にした殺人事件を題材にしており、ハリウッド映画でマーティン・リット監督により「暴行」でリメイクされています。

 前述した社員育成プログラムの題材とされているのは、十人十色の証言に1チームの参加者12名が最初は謎解きだと解釈して真犯人捜しで議論を戦わせるのですが、何時間たっても結論が出ることがなかったのです。主催者側の魂胆もここにあり、参加者たちは他人の意見をよく聞くように向上するのです。

 構造の面白い映画だとは皆さんも周知の通りだと思います。直射日光のぎらつきや木漏れ日の陰翳を捉えた宮川一夫の撮影はまるで色彩がついているような錯覚さえ覚えました。下手な総天然色映画が出回り始めた時期に、田舎の映画館(三番館以下級)で小学生低学年の頃鑑賞しましたが、遙かに色彩を感じさせてくれる美しさだったことを覚えています。冒頭の篠突く雨のシーンといい、森の中に分け入った木こり(志村喬)が侍(森雅之)の死体を発見するまでの一連の流れといい“ボレロ”の音楽を背景にダイナミックな演出力で一気に見せる手腕が見事です。

 下手な演出をすれば陳腐な心理ドラマに堕落しそうなストーリーですが、黒澤明監督は徹底して映像言語で描写します。人が森を疾駆する場面では鮮やかな移動撮影を駆使、侍と盗賊が闘う場面では俳優の肉体に大きな負荷をかけることによって映画のボルテージは大きくジャンプします。

 黒澤明監督は妻に扮した京マチ子にも思い切った多様性を負わせます。彼女は監督の期待に応えて、純情な貴婦人の如く、狡猾で図太い娼婦の如くと形容出来る二面性を見事に具現化していました。正に、怖いの域に達した名女優の一人と言っていいでしょう。客観的真実を否定して、人間のエゴイズムを浮き彫りにしたエネルギッシュな作品は現在でも色褪せていません。日本映画が誇る不朽の名作です。

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投稿:晴耕雨読

評価:5
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