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投稿レビュー(6件)ミスティック・リバーは星4つ

『3=2対1が生む悲劇「ミスティック・リバー」論』 (投稿日:2011年5月19日)

本作『ミスティック・リバー』はおそらく、同じくイーストウッドが監督した『許されざる者』(92年)以来、最も救いのない物語を描いたアメリカ映画の一つとして、長い間、人々の記憶に刻まれることになるだろう。この作品にはかつて多くのアメリカ映画(フランソワ・トリュフォーが「アメリカ映画なら何でもよかった」と述べていた、1950年代までのアメリカ映画)が持ち得ていた楽天性はもちろん、一片の「希望」すら描かれてはいない。アメリカ映画に限らず、「絶望」を描いた作品の多くが、それでも最後には(「絶望」を経た=描いた後には)「救済」として「希望」を差し出すのとは異なり、『ミスティック・リバー』には最後まで救いが訪れない。では、この「絶望」は何に由来するのか。言い方を変えれば、イーストウッドはこの映画の原作のどこに惹かれ、なぜそれを即座に映画化しようと思い立ったのか。「誤認」から生まれる復讐という映画の主題の一つから、当然、「イラクが大量破壊兵器を持っている」という「誤認」から戦争を仕掛けた当時の「ブッシュ政権」に対する批判を読み取ることができる。前述した『許されざる者』においても、白人警官たちが黒人男性をリンチした「ロドニー・キング事件」を映画の終盤で再現=表象してみせたイーストウッドのことだから、これは当然考えられる説だ。しかし、実際にイーストウッドがこの映画の製作を思い立ったのが、イラクで大量破壊兵器の捜索にあたっていたデビッド・ケイ氏が「イラクに大量兵器はなかった」と発言する前であるため、この説の信憑性は薄らぐ。もっとも、優れた作家や芸術家、思想家にはどこか預言者めいたところがある、という柄谷行人の説に従えば、預言者かどうかはともかく、やはりイーストウッドは、先見の明とまでは言わないにしても、「われわれはどんな時代を生きているか」(山内昌之)という点についての鋭い認識を持った、同時代のアメリカ映画作家であると納得してしまいたくもなる。つまり、この絶望は極めて「アメリカ的」なものである、と。しかし、私の考えはそれとは少し異なる。それは、この映画で描かれる悲劇が、決まって「3」という数字が「1」対「1」対「1」という対称(均等)性へと変換されず、「2」対「1」という非対称性へと変換され、必ず「2」の方が優位に立つことに由来しているように思えるためだ。(続く):このレビューは全体の1/7程度です。 »ガイドライン違反報告

投稿:ブルーインブルー

評価:5
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正統的なミステリー (投稿日:2009年8月7日)

この作品の評価は難しいですね。私はこれを『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』へと続くクリント・イーストウッドの監督作品の一里塚として観ました。他のレビュアーの方からは「後味が悪い」という指摘がありましたが、私は他の2作品よりはむしろ良かったと思います。正統的なミステリーですね。
主役はショーン・ペンで、『ギター弾きの恋』で見せたエキセントリックな演技が光ります。何をするか分からなくて、本当に怖いですよ。
イーストウッド監督自身が、後発の2作品には出ていて、この作品には出ていないところがミソです。私は、ショーン・ペンの演技に満足できなかった監督が、後の2作品には自ら出ざるを得ない状況を作り出したと思いますが、贅沢な悩みですね。この作品でのショーン・ペンは最高ですもの。これ以上何をお望みになるのか、分かりません。そういう意味で難しいと思います。 »ガイドライン違反報告

投稿:ミチさん

評価:4
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哀しい物語 (投稿日:2009年2月11日)

高校生のときにレンタルして見たんですが
まだこの作品の良さが分かる歳ではなかったみたいです。

とにかくストーリーも映像も暗く、観ている間も観終わってからも
すっかり気分が滅入ってしまいました。

これを観た映画好きの友達も同じような感想だったみたいなんですが、
その上で「俺らがもうちょっと歳とって、親の立場になったら良さが分かるんかも」
って言っていたのがすごく印象的です。

今はまだ観る気にはなりませんが、もっと歳をとってからもう一回だけ観てみたいです。 »ガイドライン違反報告

投稿:Kenta

評価:0
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俳優陣 (投稿日:2007年1月15日)

めっちゃ豪華ですごい期待しましたが、僕には、この映画の良さはあまり理解できませんでした。何となく後味も悪かったです。
 俳優陣の熱演も伝わってきましたが、「復讐」する心理に感情移入をすることができませんでした。アメリカでは高く評価されている映画なので、きっとアメリカ人にしかわからない部分、感覚などをもってないと難しい映画な気がします。終始静かに展開していく映画なので、起承転結、どんでん返しミステリーが好きな人にはあまりすすめられません。・・そもそもジャンル自体もミステリーではないのかもしれませんが・・ »ガイドライン違反報告

投稿:たけ

評価:2
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アメリカ社会の一側面 (投稿日:2006年10月2日)

この映画を見るとアメリカの地方の前近代性が見える。
舞台は、事件の被害者の父・事件の容疑者・その事件を追う刑事が幼馴染という狭い共同体。
その中では近代的な法秩序よりも、共同体内における力関係が支配している。
「事件」が共同体の秩序を乱しても、すべての闇は川に沈んでいき、再び以前の秩序が取り戻されるという、不気味なハッピーエンドを迎える。 »ガイドライン違反報告

投稿:たろう

評価:3
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さすがイーストウッド (投稿日:2006年9月30日)

ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンという三大俳優を見事にこなしてる、まさに完璧な映画。一人で観にいって正解。誰かと行くような映画じゃないなぁ。ケビン・ベーコンの出てる作品ってあまり見た事なくて、だからあんまりいいイメージも無かったのよね(ちょっとB級な感じでした)。だけど、この作品で考え変わったわ。いや、素晴らしい。
しかしよく考えると完璧すぎて良作と言われるだろうけど、名作とは言われない微妙なラインかも。 »ガイドライン違反報告

投稿:キムマキ

評価:4
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