映画-Movie Walker > 作品を探す > わたしの季節

わたしの季節の画像

重度の心身障害者施設に暮らす人々と、その家族、職員たちの生活を、ありのままに記録した長編ドキュメンタリー。2004年毎日映画コンクール記録文化映画賞受賞作。

5/5
[?]評価方法について
総評価数 1
レビュー 0
投票 1
投票する

星の内訳はレビューと
投票の合計数です

レビューを見る

星5つ 100% (1)
星4つ 0% (0)
星3つ 0% (0)
星2つ 0% (0)
星1つ 0% (0)

映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。

123人が生活する第二びわこ学園には、日々123通りの1日がある。お風呂に浸かり、一点を見つめて物思いにふける顔。小雪がちらつく中、手をつないで散歩する姿。器用にちぎった新聞にくるまって笑顔を見せる瞬間。学園で飼っているロバのそばに寝転んで大あくび。ラジオ体操の曲に合わせて鼻歌交じりに腕をぐるぐる…。学園の日常が次々と映し出される。そして、学園設立当時の8ミリフィルムが挿入される。みんながまだ幼かったころだ。あれから約40年、それぞれの季節を重ねて来た。しわの寄った顔、白髪交じりの頭、ゆっくりとした足取り。明光志郎(みょうこう しろう)さん(48)の場合。志郎さんは8歳のときに学園にやってきた。ある日、志郎さんと父(81)、学園の担当者による三者面談が行われた。障害者が自治会を組織して生活している施設に移ることを希望し、施設を見学した志郎さんに対し「行ってしまえ。そのかわりもう子どもでも親でもない」と怒る父。息子との話し合いはいつも平行線だ。父は頑固なのではない。息子のことを思う気持ち、学園への信頼がそう言わせている。自宅から2、30メートルほど歩くと、学園のそばにそびえる三上山が遠くに小さく見える。「あのふもとに息子がおる」。父は毎日、そこまで歩み出て、じっと眺めている。七里大輔(しちり だいすけ)君(13)の場合。いわゆる重症児のB君が周囲の呼びかけに応える方法は、眼球をくるりと動かすこと。大輔君は学園に併設されている養護学校に登校し、名前を呼ばれると目で返事をする。大輔君は生まれてすぐに人工呼吸器を必要とし、8年間、大学病院で暮らした。母(44)は「せっかく人間に生まれてきたんだもの 地球のいいとこ感じてほしい」と、第二びわこ学園を希望した。毎日面会にやってきて、お風呂の日には、職員と一緒に大輔君の入浴を介助する。職員との世間話、大輔君に話し掛ける母の声はいつも明るい。今はまだ、大輔君の外出には医師の付き添いが必要だ。でも、いつかはうちに連れて帰って一緒に暮らしたい。それが母の願いだ。そしてまた、学園で暮らす彼らを思う家族たちにも季節は巡る。新築移転した第二びわこ学園から、次々と現れる人たち。小走りに、ゆっくりと、車椅子で、移動ベッドで、みんなカメラに向かって進んでくる。学園にやってきたばかりの人、40年近くいる人、学園に来て才能を伸ばした人、自分の意志で学園を出て行こうとする人。新しい季節がまた始まる。

見たい映画に
登録した人
1

作品データ

製作年 2004年
製作国 日本
配給 協映
上映時間 107
ソーシャルブックマーク登録
はてなブックマーク
twitterでつぶやく
facebookでシェアする

スタッフ

監督 小林茂
製作 田辺信道
撮影 小林茂松根広隆
音楽 川村年勝
編集 佐藤真秦岳志
録音 田辺信道
スチール 吉田泰三
助監督 吉田泰三
その他 青木カナ酒井充子
最近チェックした映画館・映画
おすすめ特集

おすすめ情報

Facebook&Twitter
MovieWalker_Facebook MovieWalker_twitter

映画-Movie Walker > 作品を探す > わたしの季節